暇つぶしした
第14話 暇つぶしした
夏休みをどう楽しむかは…人それぞれである…
クラーケンは、水泳部の合宿に来ていた。
クラーケン『そろそろ雨が降りますね…』
能力1「天候予知」
・様々な天候を事前に予知できる。
・天候の範囲や場所を的確に認識できる。
・また、天候の絞り込みが可能であり、彼女の場合は、自身の好きな「雨」が降る天候に設定してある。
巫女『クラーケンちゃん…先輩が呼んでるよ…』
姫菜『クラーケンちゃんが、雨が降るって…』
巫女『え…雨?予報では、確かに降らないって…』
ポタッ
ザザザザザザザー!!
巫女『本当に降ってきた!』
クラーケン『ただの通り雨です…』
3年生『2年生は、変わってる子ばかりなのね…』
ミーンミンミンミンミーン!
ツクツクボーシ!
ジジジジジ!!
ドラゴン『この暑さなら…確かにクラーケンも海に行くわね…』
ドラゴン『てかっ!うるさい!』
ファルス『そんなこと言うな…ドラゴン…セミさんも、短いながらも頑張ってんだぞ…』
ファルス『どうした?ドラゴン…バテたか?お前もバテんだな…』
ドラゴン『私はちっとも暑くないわ…クラーケンが暑くてバテてたから…』
ドラゴン『あっ…そう言えば合宿に行ったんだった…』
雪月学園にいた頃…
クラーケン「もうダメ…死ぬう…」
クラーケン「周りに水分が無い…」
ドラゴン「自動販売機があるわよ…」
クラーケン「名案です…」
ドラゴン『家の外ではエアコンも無いからね…』
ファルス『なるほどな…』
ファルス『で…さっきから言おうとしているんだが…』
ファルス『お前暇なのか?』
ファルス『ここ…家の屋根だぞ…』
ドラゴン『そこでいつものアレをしようと思ってね…』
ファルス『アレ?』
ファルス『なるほどな…それで…自然災害とタイマンすることになったと言うわけか…』
ファルス『瑠華に、簡単な勉強を教えている最中だったんだ…早く終わらせろよ…』
ドラゴン『力の差って言うものを…此処で分からせてやるわ…』
ドラゴン『そう言うお前こそ…興味があるんじゃない?』
ファルス『もう降参してます…』
ファルス『天下のドラゴン様…トカゲ様…』
「VS空の悪魔 台風」
アナウンス「只今台風の為…運航を見合わせております。」
?『かれこれ3時間はこのままだ。』
?『早く帰りたい…』
?『まだ…帰れそうにない…すまないな…』
ファルス『台風か…台風の目はこの近くだな…』
ゴゴゴゴゴ!!!!
ドラゴン『いつ見ても…中々の迫力ね…この世界の自然災害も…』
ドラゴン『スゥ…』
ふぅ…
ドラゴン『でも…』
ドラゴン『台風なんて…ひと吹きで鎮められるわ…』
ファルス『まるで…誕生日ケーキの蝋燭消しだな…』
ドラゴン『別に雑にパンチでも鎮められるわよ…その代わり…オゾン層を破壊するけど…』
「VS逃げ場の無い 地震」
ファルス『大昔の人間もよく言ったものだな…大地に巨大ナマズが居ると…』
ドドドドドドドド!!
ファルス『来る!?』
ドラゴン『何言ってるの?もう完全に止まったわよ…』
ファルス『?あれ…地震さん…』
ドラゴン『私…歩くだけで地震なんて止められるわよ…』
ファルス『ああ…そう言うギャグかなんか…』
ドラゴン『寝言は寝て言いなさい…』
「VS迫り来る恐怖 津波」
?『津波だ!!早く高い場所へ!!急げ!!』
?『そこのお嬢ちゃん!危ないぞ!!』
ザザザザザザザザザザー!!!
ファルス『世界中で起こっている災害だ…主に海底地震で起こっているな…』
ドラゴン(元の姿なら…吸い込んでいたけど…しかた無いわね…)
ドゴォォォォォ!!!!
ドラゴン『地中の岩石を盾にするわ…』
ドラゴン『後は…パンチで海に戻すだけ…』
ドゥゥゥン!!
ファルス『…』
「VSすべてを巻き込む 竜巻」
ドラゴン『そう言えば…この世界の竜巻は、こんな小さいのね…クラーケンが居た世界では、世界樹でも吹き飛ばされていたと聞いたわ…』
クラーケン「ちなみに…私たち怪物は、世界を分ける結界によって…ユグドラシルの様な聖域には、入れなかったです。そう…不法侵入以外は…」
ドラゴン『ドラゴンパンチ!』
「ドラゴンパンチ」
・すべてを、軽く蹴散らす為に、ドラゴンが真っ先に思い付いた技。
・拳を炎で包み込むことも可能であり
高層ビルなども容易く溶かす。
ビュゥゥン!
?『Oh my God…』
?『You're crazy!』
ドラゴン『次々!』
「VS大地の怒り 噴火」
ファルス『ここより…数キロ先には、多くの住民がいる…』
ファルス『早いとこ…止めるしか無いな…』
ドラゴン『そんなの、噴火する瞬間にパンチで鎮めればいいじゃない…』
ドラゴン『それか…火山ごと吹き飛ばすのもいいし…』
ファルス『前者で…』
ボコボゴ…
ドゥゥン!
スゥ…
「VS恐竜すらも滅ぼす…古の災害 隕石」
ドラゴン『なんか予感する…』
「竜の勘」
・あらゆる時間軸で巻き起こる未来を予感として予知できる。
・あらゆる動作も直感的に対応できる。
・自分に対する侮辱や虚偽の感情すらも感じ取ってしまう。
ドラゴン『竜眼』
ドラゴン『あっ…巨大隕石来るかも…』
竜眼
・視認できる範囲に、一切限りが無く何処までも見通せる。
・視認した対象の動きを完全に読める。
・視え過ぎるあまりに、他者の未来までも見通せる。
ファルス『なんでもありだな…』
ドラゴン『じゃ…ちょっと行ってくるわ…』
ファルス『行ってくるって何処に?』
ドラゴン『巨大隕石のところ…』
通行人A『後で掛け直す…』
通行人B『ごめん…待った?』
スゥゥ…
通行人A『後で掛け直す…』
通行人B『ごめん…待った?』
ファルス『お前の行動が早過ぎて…その余波で時空が乱れてるぞ…』
ファルス(こいつ…タキオンより…早くね…)
ゴゴゴゴゴ…
ドラゴン『あれね…』
ドラゴン『間違いなく地球は滅ぶわ…』
ドラゴン『その前に…一撃で吹き飛ばす…』
ドラゴン『ドラゴンパンチ!』
シュュン…
ドゴォォォォォォォ!!!
ドラゴン『戻って来たわ…』
ファルス『早かったな…』
通行人C『ねえ…見て…』
通行人D『あれ何?すごく綺麗…』
ドラゴン『少し揺れるわよ…』
ファルス『え?』
グラグラグラ…
通行人A『なんだ?地震か?』
通行人B『凄い揺れだ…』
通行人C『治ったね…』
ファルス『こいつ…衝撃より先に戻って来た…』
シンデレラ(今の揺れはなんでしょう?)
ユニコーン『今揺れたね…』
ペガサス『ああ…』
ペガサス(元凶…知ってる…)




