夏休みが始まった
第12話 夏休みが始まった
ファルス『いよいよ明日から夏休みが始まるみたいだけど…』
ファルス『お前は夏休みで何するんだ?』
ドラゴン『昼寝…』
ファルス『そういえば…お前…部活は?』
ドラゴン『練習で10キロ走ったんだけど…私からして見れば…10キロなんて瞬きぐらいで終わるわ…』
ドラゴン『だから出禁になった。』
ドラゴン(あと手加減しないと…町を巻き込むから…)
海月「ごめん…ドラゴンちゃん…ほんとにごめん…」
ドラゴン「別にいいよ」
ファルス『部活の未来を守ったんだな…部長…偉大だ。』
ドラゴン『は?なんのこと?』
ファルス『別に…』
瑠華『私は遊びます。』
ファルス『お前達は勉強な…』
ガーン
?『一族の掟を守らないとな…と言っても…この世界とこの姿でどう月に帰ればいいんだ。』
月で働く兎さん
「月の餅つき兎」
略して「月兎」
能力「幻夢」
ポチッ
?『あっ…間違えて放送開始ボタン押しちゃった…まあいいか』
ピンポンパンポーン
ファルス『?』
ドラゴン『何!?この音!?』
『爽歌ちゃん…放送回ってるよ!?』
爽歌『え~と…』
ファルス『なんだ?』
ドラゴン『…』
爽歌『水泳部員の皆さんは、直ちに体育館に集まるようお願いします。』
放送部部員2年
苺 爽歌
?『よし…よし…いい感じ』
放送部部員
林檎 詩音
ピンポーンパンポーン
ファルス『水泳部の要件だな…』
ドラゴン『クラーケン…行ってらっしゃい…』
クラーケン『それでは部活に行って来ますので…』
ファルス『ああ…頑張れよ』
ファルス(この中では一番まともそうだな…)
?『今までに…総合点数が10の生徒が居たでしょうか…』
?『校舎が倒壊した件もどうやら…同じ生徒が関係するようです…』
生徒会役員2年
宮廷 冴
?『転入して早々…成績5位に登り詰めた生徒も居ましたね…』
生徒会役員2年
宝文 天弥
?『後の2人が問題ですが…』
生徒会役員2年
真白 時
3階 渡り廊下
巫女『あ!クラーケンちゃんが来たよ』
?『あれが…転入生…』
巫女『ちょっと…姫菜…』
巫女『またすぐに寝て…』
水泳部部員2年
寝子 姫菜
3年生『あんた…よく溺れないわね…』
姫菜『はむ…はむ…zzz』
巫女『先輩…姫菜は寝ながらでも泳げる…謎の特技がありますから…』
クラーケン『本日はよろしくお願いします。』
そして…夏休み初日…
ドラゴン『なんで?あんた達…私たちの家にいるの?』
瑠華『ごめん…ドラゴンちゃん…みんなで集まると盛り上がると思って…お邪魔してます。』
千鶴『この前行ったSFイベント…みっちゃんが、どうしても納得できなくて…最終的にみんなで集まって遊ぶことになった。』
ドラゴン『るかは…分かるわ…会ったことあるもの…でもエセ神様とあんた達誰?』
ファルス『お前の家豪華だな…ゲームもゲームハードが全種類揃ってるし…ゲームソフトも全作品ある。』
ファルス『ここは…まるでゲームセンターだな…』
ファルス『更に…地下に映画館もあるし…コレクションルームも見事だな…』
ドラゴン『ゲーム?ああ…父上が勝手に買って来る…あれか…』
ドラゴン『そんなことより…私は、何処かの無人島でバカンスを楽しむのが好きだから…』
ドラゴン『まあ…この前は、楽しんでたら…いきなりミサイルとか言う物が飛んで来たけど…あれはあれで…掴まって空を飛ぶには楽しめたわ…』
軍人A「何!?試作ミサイルに人が掴まってるのが見える!?」
軍人A「ヒーローでも無いのに…あり得ないだろ…」
軍人B「嘘だろ…試作とは言え…マッハ10は超える筈だ。」
軍人B「信じられない…どうなっている!?」
軍人B「今爆発した…」
軍人A「宇宙人でも見たんじゃ無いか?ハハ!冗談キツいぜ!全く…」
ドラゴン『爆発した時は、一瞬クラッカーが鳴ったのかと思ったわ…』
クラーケン『海にゴミを捨てるのはNGです…』
ドラゴン『この前も…クラーケンと一緒にバカンスを楽しんでたけど…いきなり島が無くなるくらいの爆発に巻き込まれたね…』
ファルス『トラブルメーカーだな…お前…』
ドラゴン『うるさい…パチるよ…』
クラーケン『あれは…触手で守らなければ…間違いなく焼きスルメになってましたわ…フフフ』
クラーケン『危うく人間達に「海の洗礼」を味合わせるトコでした。』
ドラゴン『因みにクラーケン怒らせたら私より怖いわよ…陸の9割は沈むかもね…』
ドラゴン『まあ…私はこの程度では怒らないけどね…』
クラーケン『そう言って…この前、人間達に揶揄われてから怒っていましたよね…』
クラーケン『この世界に来た頃は、宇宙で星をパンチして星がビリヤードみたいになっていましたし…』
ドラゴン『星がデカいほど…楽しいわ!』
ドラゴン『そう言えば…この姿になってからできるようになったことってパンチだったね』
ドラゴン『あれはスカッとしたわ…オススメ…』
学者A『何!?V1489星が消えた!?』
学者A『ただ消えたのではなく…何かの力に引き寄せられる様にして消えただと…』
学者B『この件は、例の「スティーブンソン2-18」が消えた時と酷似している。』
学者B(今回は、銀河系が消滅か…一体何が起こっている…)
学者B『それだけじゃ無い…周辺の星々が一瞬にして跡形も無く消えた。いや…まるであれは…何かに当たったとでも言っておこう…』
ニュース「銀河系が突如として消滅!?」
クラーケン『あれから…謎のままでしたね…』
クラーケン『宇宙で長年暮らして来た。ドラゴンちゃんにとって…光の速さは、かけっこ相手には不向きだったみたいですね…』
クラーケン『まあ…「あの力」をそんなのに使うのはあんまりですが…』
ドラゴン『別に…素の力だけどね…あと、常に日頃から使ってるわよ…鈍るからね…』
クラーケン(鈍っても…数秒で、元に戻せてましたけど…)
ファルス(安易に星を壊すのは辞めよう…太陽や月で無かって良かった。)
ファルス(こいつらには、人間が長年積み重ねて来た。文明を…一瞬で更地にできる理不尽が備わってそう…この前…誰かさんは常識が邪魔とか言ってたし…)
ドラゴン『まあ…結局のところ…「大爆発?」には到底敵わないけど…あれは一番涼しかったわ…』
ドラゴン『まだ私が小さかった頃だけど…なかなかの迫力だった。』
ファルス『まさか…お前に小さかった時期があるとは…』
ファルス『あとお前…軽く「138億歳」越えてるの?感覚麻痺るわ…』
ドラゴン『何言ってるの?こう見えて…宇宙誕生前から…巨大な卵として存在してたけど…』
ドラゴン『年齢にしたら…そんな感じになるのね…デリカシー無さすぎ…』
ファルス『それはすまん…』
瑠華『?』
未彩『…』
千鶴『?』




