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『よし、お前ら!今日は北区で調子に乗ってるREDの奴らをぶっ潰しに行こうぜ!!』
永久
『いいね!この街のトップは誰なのかを教えてやるよ!!』
翼
『それなら作戦考えるぞ。俺らは中学生なのに対して、あっちは高校生だ』
界
『おい、調子に乗って羽目外し過ぎんじゃねえぞ!』
リョウ
『まあ、取り敢えず全員倒せば良いんだろ』
朔弥
目を閉じれば今でも彼らの姿が、声が鮮明に浮かんでくる。
それくらい、私にとって掛け替えのない、宝物の様な日々だった。
それが、あんなことになるなんて……。
『おい、リョウ。今なんつった?』
『だから、あの時お前らを襲ったグループを手引きしたのは俺だって言ったんだよ』
『そんなことをする必要がどこにあったんだよ』
『まあ、お前らと一緒にいても何の生産性もないし、丁度いいタイミングだったんじゃないか』
『は⁉リョウ、界、お前ら正気かよ!自分の言ってる意味わかってんのか!!』
『悪いな翼、俺はもう不良ごっこを続けるつもりはない』
『……どうすんだ。永久』
『…………わかった。解散しよう』
『今日をもって俺たち、“暁”は解散だ』
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