モノローグ
星。それは、夜空に輝く。
遠い宇宙から、長い時間を経てこの地球に届く、小さくても、大きな光。
そして、僕の希望であり、道しるべ。
この地球も、そんな大きな宇宙の中にある小さな星たちのひとつに過ぎない。
この地球は、僕たちが踏んでいるこの大地だけで作られているわけではない。
この地球上にあるもの全てで作られているんだ。
例えば、たくさんの植物や水。
例えば、何万種類もある生き物たち。
そんな、何もかもで作られている。
だから、地球上にあるもの全てが、地球だ。
地球という存在なんだ。
この広い宇宙の中では、僕なんか、ほんのちっぽけな存在にすぎない。
僕のことを知らない人は、この地球上にどれくらいいるのだろう。僕の知らない人が、この地球上にどれくらいいるのだろう。
この地球上には、この宇宙には、僕の知らない過去や未来が、存在するものの数だけいて、溢れかえりそうなくらい残っている。
この星は、そんなたくさんの人の命を、たくさんの人の過去を、未来を、背負って今日も回っている。
もちろん僕たちも、地球の一部だ。
この地球の、この星の、ひとかけらだ。
――そう、僕たちは、『地球の欠片』だ。――