来世閲覧
ああ、なんだろう。
死ぬと決めてビルの屋上に来てみたけどやっぱり恐いな~。
私は高校に入ってからは、空気を読むことができな…
「はーい、そこの君!死ぬのはちょっと待って☆」
空から羽の生えた、パッと見で
あ、天使や
って思う風貌の女性が現れた。
「おい、天使。今から改装入るとこだっただろうが。ったく今時の天使は空気を読むことも出来ないのか。」
「あ、申し遅れました。私、天使のサルエル。サリーって呼んでね☆」
「清々しいまでの無視」
「えーと、金剛夜叉 光恵さんでよろしいですか?」
「金剛夜叉 光恵って誰やねん。パワーワードが過ぎるわ。」
「あ!これは前の人の資料でした。早坂 曜子さん?」
天使は無駄に分厚い本を捲った。
「そうだけど?」
「いやー、この本では今死ぬことになってるんだけど、私の話を聞いてからにしない?」
「え、めんど…」
「ほんと?聞いてくれるの?やったー!」
話を聞かねえな。
「実はもし今日あなたが死んだら来世では世界を滅ぼす魔王か、足の小指を壁にぶつけて死ぬつまらない人生の2択になるんだけど。」
「え、選択肢の幅が凄すぎィ」
「だからさ、少なくても後半年以上生きたら今世でも、来世でもいい人生を歩むことが出来るからもう少し頑張ってみない?」
「私は…」
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「なにか、懐かしい夢を見た気がする。」
とても大事な、でもなんかムカつく。
朝、登校中に半年前に登ったビルが視界に入った。
「あのビルになんで行ったんだっけ…」
「曜子!おはよう。今日は寒いね~」
最近、趣味が一致して仲良くなった友達と学校に行く。
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「危なかった~」
私、サルエルは死を司る天使である。
ある日、仕事をサボって下界を見ていたらまあなんと、好みの可愛い女の子がいるじゃないか。
ちょっと、目を凝らして見てみたら邪眼の効果が出てしまって死にそうになってるではないか。
以前にもちょっとして手違いで人を死なせてGODに怒られたから防げて良かったよ。
ん?神からの手紙だ。
なになに?
此度のサルエルの失態について話があるのですぐに来るように
バレとるやないかーい
お読み頂きありがとうございます。
来世閲覧
という言葉を思いつきそれを題材に話を書こうと思ってたやつの1つです。
もう少しシリアス目の話を書こうと思ってたのですがその場のノリで書いたら当初の予定とだいぶ違う感じになりましまた。