図書館の告白
学校から帰ると、ポツポツ…と雨が降り始めた。
「おかーさん、おやつ〜」
「はいはい。……あれ、果木、今日水來ちゃんと遊ぶんじゃなかったの?」
「も~、違う!勉強会!」
……でも、雨降ってるしな。
「お母さん、図書館までだから送っていただけませんか」
「…。まぁいいわ。」
よし。
――ここまでは、順調、だった。
いざ図書館に着くと、まだ水來は居ない。
ラインには、
『まだー?もうついたゾ』
と、私の10分前のメッセージ。
「っっ、果木!ごめ、遅くなった!」
やっと来たか。
まあでも、何時も水來は少し遅れてくる。
でも今日は結構遅い。
走ってきたのか息を切らしている。
どうしたのか。
「何〜、今日結構遅れたね、何かあった?」
「っぇ!?い、いや…なにも、無いよ…?」
明らかにおかしい。
まあでも、走ってきたんだし仕方ないの…か?
「ん、じゃあ、入ろっか!」
…………変な水來…。
「――えっと…ここは?」
「ん、ん〜…魚へんに、虚のした抜いて、田と皿」
「よく書けるね…。ボクほんとに漢字無理…」
「え〜、でも私数学も理科もダメダメだよ?」
「良いじゃん〜…。ほらここ、教えるから」
「ヤター!あ、こことここも宜しく〜」
「もー、果木は…」
―――――――――――――――――――――――――――――――――
「―――――っはぁ〜、やっと数学終わった〜…」
「果木……まだあと3教科分あるよ……?」
えっ…………?
う、嘘ぉ……。
がくうっと項垂れていると。
「…………………っ果木。よく聞いて…」
ボクとか言ってる割に優等生な水來がいきなり。
「あの……ね。ボク…」
――――――未来が視えるの。
そう唐突に、頭狂ってんのか中二病!…と言いたくなる発言をした。
今回は少し長めに書きました!
さあ、水來ちゃん、いきなり何言ってんだ!ですが、次回明らかに……?