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『赤瞳の戦姫』~転生したらオークに拾われました~  作者: オオノギ
幼少期 第一章五節:生誕祭、最後の日(後編)

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第052話 転生者達


セヴィアとリエラに手を引かれるアイリは、

そのまま祭りを一緒に巡った。


東地区沿いを走ってきたので、

ここはどうやら東・北地区広場らしい。

ドワーフ達が工房で作っている品々や、

簡易露店で出飾られている服や装飾品も見える。


そんな中でふと目に入ったのが、

ドワーフ達が何かを子供達に配っている店だった。


魔物や動物の皮革で作った革製品や、

警備隊員が付けている革の防具や篭手など、

後は革の靴なども置いてある。


しかしアイリ達の目に止まったものは、

それとはまた違ったモノだった。



「アイリ、あれって昨日おじさんが持ってきた''ぼーる''だよね?」


「うん、多分」



ドワーフ達が子供達に配っていたのは、

フォウルが持ち込んでいた魔物の皮で出来たボールだった。


ただ皮の種類は違うようで、

フォウルのボールは茶色のモノが使用されていたが、

ドワーフ達が作ったボールは、

赤茶色だったり白だったりと、

様々な色合いをしている。


リエラがボールに興味を持ったので、

アイリとセヴィアはそのままドワーフの店へと寄る事にした。



「メルシおじさん!これって、おじさん達が作った''ぼーる''?」


「オジサンじゃねぇ!''お兄さん''だ!!って、なんだ。リエラ坊とセヴィアか。ん、見ない子供エルフも居るな」


「''お兄さん''が聞いて飽きられるわ。もう100も超えてる老人じゃない、メルシファス」


「ほーぉ?それじゃあ、お前は''まだ''お姉さんだとでも言うつもりか?老人エルフがっ」



店で番をしている白髭の白髪ドワーフに話し掛けると、

そのドワーフとセヴィアが互いに憎まれ口を叩き始め、

リエラの隣に居て驚いてしまうアイリだったが、

短い憎まれ口を止めたセヴィアが、

改めてアイリの肩を優しく手で包んで紹介をした。



「貴方も知っているでしょう?この子がアイリよ。ワケあって今は『悪戯ジェクト』で髪型と目が違うけれど」


「ん?なんだ。ということは一昨日おととい来た嬢ちゃんなのか」


「え、一昨日…?」



セヴィアがアイリを紹介すると、

呆気に取られたようにメルシファスというドワーフは、

そんな事を口にした。


アイリが一昨日おとといしていたこと。

そして目の前に居る白髭・白髪のドワーフ。


真正面からでは分かりにくいが、

捲し上げる二の腕と手、そして肩の筋肉の様子に、

アイリは何かしらの覚えを感じていた。


祭りの三日目にフォウルと共に訪れた工房の、

ドワーフの族長だと名乗った人物だ。


それをアイリはハッとして思い出し、

メルシファスに改めて挨拶して聞きなおした。



「あ、あの。一昨日はありがとうございました。えっと、工房に居たドワーフの族長さん、でしたっけ…?」


「そうだ。俺がドワーフ族長、メルシファスだ。そういえば挨拶も何もしとらんかったわい。ちなみに、お前さんの後ろに居る子連れ女とは昔馴染みでな。いい歳をして年下の儂をからかい――…ごっふぉん!。それにしても『悪戯ジェクト』か。――…その首から下げてる魔玉で魔術を自分にかけとるのか。こりゃぁ偉い一品を持っとるな」



メルシファスよりセヴィアが年上と言った辺りで、

アイリは後ろから急な寒気を感じ、

メルシファスは顔を青褪めて話題をすり替えた。


今後ろを見るのは自殺行為だという事を、

アイリは子供ながらに感じたことで、

その話題に乗ることにした。



「えっと、フォウルさん――…一昨日おととい、一緒に来たオーガの人がくれたモノです。これがあれば、頭や目の色の違いを誤魔化せるからって…」


「おぉ!昨日の旦那オーガにか。そりゃあんだけ良質な素材を豊富に持っとるんだ、貴重な魔玉の100や200あっても不思議ではあるまいのぉ」



その100か200の貴重な魔石を、

ジャッカスの父親であるジマスタに渡した事は、

敢えてアイリは黙った。


一昨日のドワーフ達の奇行によるフォウルの惨状を、

間近で見ていたからに他ならない。


ジマスタの所に大量のドワーフが押し寄せて、

物凄く迷惑を掛けてしまう事を考えると、

ここは黙っておいたほうが良いのだとアイリはさとった。





適当に相槌をうつアイリだったが、

ある程度の区切りを付けたメルシファスは、

次の話題へと移った。


というよりもメルシファスにとっては、

それが店番をしている理由なので、

そちらが本命の話題になるだろう。



「んで、リエラ坊もこの球っころを貰いに来たのか?」


「''ぼーる''、くれるの!?」


「おう。リエラ坊にも無料タダでな。あの旦那オーガの依頼でなぁ。村の子供等と周辺の村の子供等の分も作ってくれってさ」


「どういうこと?」



リエラはボールを受け取り喜んでいるが、

メルシファスが零す言葉にセヴィアは驚く様に聞き返す。



「昨日、急に若いのが金貨が200枚近く入った麻袋を抱え込んで来たと思ったら、『この素材を掻き集めてこういうの作ってみろ』ってあの旦那からの伝言付きの素材表とレシピを渡されちまった。防具の素材で使ってるようなのも必要だったんで材料はあったんだが、実際作ってみると難しいのなんのってよぉ」


「その''ぼーる''というのは昨日、あのオーガが競合訓練オリュンピアスで子供達に渡して遊ばせていた玩具のようなものと同じなのよね?」


「らしいな。ただ素材だけで言えば、この球っころ一個作るのに革の胸当て作るのと同じくれぇ素材が必要で、全身鉄鎧フルプレート作るみてぇな手間隙てまひまが掛かる。それにちょいと特殊な樹液も素材に混ぜるんで、子供の玩具にしとくには随分と高級品だ」


「……でも、これをたった1日でそんなに作ったんですか?」



メルシファスとセヴィアの話の最中に、

アイリが驚くように聞いてみた。


リエラがやや広い場所に移動して蹴りだすボールの動きを見て、

前世のサッカーボールとは弾み方がやや弱いものの、

見た目の違いさえなければ、

アレは間違いなくサッカーボールだったからだ。


それをたった1日で作り、

しかも配れるほど量産している事に、

アイリは再び驚いていた。



「今、工房連中と革職の奴等を掻き集めて量産中だ。この村だけでも200近くの子供がいるのだから、周辺の村の子供の分も考えると、しばらく作らないとなぁ。とりあえず100個近くまでは作ったんで、此処に来る子供等に試しに配ってるんだわい」


「へぇ~…凄い…」



アイリは素直に感嘆の声を漏らした。


一日で100個のサッカーボールの量産ができる事が、

素直に凄いと思ったからこその漏れた声だ。





アイリは知らなかったが、

ドワーフという種族は極めて変態性の高い種族だ。


性的にという意味ではなく、

モノ作りという観点に置いては、

人間や他種族を圧倒的に凌駕している。


その慧眼で物質の判定と構造をすぐに理解し、

解析して新たなモノへと再構築する事を、

ドワーフは魔族の中でも変態的に得意としている。


その変態性を利用されたが為に、

かつて人魔大戦で人間達への武器を造り、

自らの首を絞める羽目になったのは自業自得だと言うほかない。


フォウルが以前言った通り、

モノの善悪よりもモノへの追求を行うのが、

ドワーフという種族のマニア思考と呼べるものだろう。



「ほれ、嬢ちゃんも欲しいならやるわい」


「えっ、あ。――…ありがとうございます」



メルシファスはもう一個のボールをアイリへ放り投げると、

アイリは綺麗に両手でボールを掴んで受け取った。


アイリの頭ほどの大きさのあるボールで、

前世のような白黒の模様ではなく、

動物の皮や魔物の皮を使用しているからか、

茶色・赤茶色、あるいは黒っぽくも見える。


直に触って確認すると、

ゴワゴワとしか感触ながら、

前世のサッカーボールよりも弾力性は低いものの、

それでも子供の力で手の平で潰そうとボールを押すが、

少しすると弾力がバネとなって跳ね返り、

押し込んだ手を押し出した。


これは間違いなくボールになっている事を、

アイリは確認できた。



「アイリ!後でおじさんがやってたアレの練習しよう!」


「え、…あぁ。球を蹴って回数を数える、あれ?」


「うん!」



そういえば昨日の競合訓練オリュンピアスの終わり頃、

リエラは他の子供達に混じって、

リフティングをおこないボールを蹴っていたはずだ。


しかも他の子供達が10回前後で四苦八苦していたところを、

たった一度で100回まで成功させた天才小僧である。


あの時に物凄く顔をぷくっと膨らませた、

御機嫌斜めのアイリに見られていた事を、

どうやらリエラは気付いていないようだ。


アイリの「うん!」の返事が、

明らかにリエラに対しての対抗心からの返事だと知っていると、

つい笑いが噴出しそうになる。


アイリにこういう対抗心を持たせるほどの、

貴重な同世代の子供というのは、

実に興味深い逸材とも言えるだろう。





*





子供達二人がサッカーボールを持つ中で、

セヴィアは二人が抱える大きさの荷物ボールを見て、

少し悩みながら話し出した。



「二人とも、その''ぼーる''を持ったままだと、お祭りを周る中では不便ね。一度私の家に寄って置いてきましょうか?」



そう提案するセヴィアの言葉に、

リエラはややボールを離すのが名残惜しそうにするが、

アイリはそれとは別の反応を返した。


そう、アイリはわざわざ何処かに置かなくても、

自分で物を置きにいけるのだ。


魔力収納インベントリ』という、

とっておきの物置に。



「あの、私は大丈夫です。もし良かったら、リエラ君のも預かります」


「え?預かるってアイリちゃん、二つもボールは持てない――…」



そう言いかけるセヴィアの言葉より早く、

アイリは既に行動を起こしていた。

というより、発動させていたというのが正しいだろう。


アイリが手に持っていたはずのボールが急に消えたのだ。



「持てない――…で、え…?」


「リエラ君のも、ボール貸してみて」


「え?う、うん」



そうアイリはリエラに促してボールを借りると、

それもアイルの手の中で一瞬で消えてしまった。


その光景にセヴィアとメルシファスは驚き、

リエラは消えてしまったボールの在ったアイリの手の平を、

不思議そうに見ていた。





リエラの様子に気付いたアイリは、

安心させる為にこう言った。



「リエラ君が家に帰る時にちゃんと返すから、安心してね」


「う、うん!――…アイリ、今の何?もしかして、魔術?」



リエラが元気良く頷いた後、

大人達も聞きたいことをリエラが直接聞いてきた。


その言葉に母親のセヴィアは流石は私の息子だと思ったが、

それよりその返答の言葉をセヴィアは切り替えて待った。



「あ、違うよ!魔術じゃないよ!魔技だよ!」



自分が何をやったのか気付いたのか、

そう強く否定するように言うアイリの慌て方に、

不信感を強めたのはセヴィアだった。


聞いたリエラは魔技だと納得している様子だが、

セヴィアにはアレが魔技だとはとても思えない。

明らかに魔術だというのは、

アイリの手の平に微かに残る魔力の跡で分かるのだ。


問題はアレがなんの魔術なのか?

という事だ。


ヴェルズが用いるという『転移テレポート』にも似ているが、

アレは自分の肉体ごと転移してしまうので、

アイリのように物だけを転移させるという芸当ではない。

しかし『転移』に類する魔術だと、

セヴィアは長年の知識と経験から導き出している。


セヴィアの導き出した答えは、

ひとまずは及第点を与えても良いだろう。


アイリが行った『魔力収納インベントリ』は、

アイリが触れた物質を自分の魔力の中に収納するという、

特異性が高すぎる魔術ではあるが、

『転移』と同じ特定魔力元素オーマイナーを用いる魔術なのは、

確かに正解だからだ。


『転移』が空間魔術であり、

『魔力収納』は時空間魔術と呼ばれるモノ。


空間へと干渉し違う空間へと『転移』する空間魔術は、

空間にだけ作用する為、

ほぼ時間への影響も無く移動する事ができる。


対して空間へ干渉し同時に『魔力マナ』に干渉する時空間魔術は、

魔力マナの中にある更に特定の魔力マナを扱いながら、

空間に干渉するという荒業である事から、

時間への干渉も果たしてしまうからこそ、

''時空間''魔術と呼ばれるものへとなっている。


そんな時空間魔術だが、

現状でソレを扱える種族は一般的には存在しない。


アイリやフォウルのように特定魔力元素オーマイナーを扱い、

時空間魔術を成功させる稀有な存在は、

現在のこの世界ではヴェルズ以外には確認できていないのだ。


そしてヴェルズがそういった魔術を秘匿している以上、

セヴィア達のような普通の魔族には決して魔術の秘儀は公開されない。


だからこそセヴィアの答えは、

普通の魔族にしては非常に惜しい。





アイリが誤魔化す姿を不信に思いつつも、

こんな珍妙な魔術ものを教える人物に、

セヴィアは心当たりがあった。


一人目の有力候補はヴェルズだったが、

アイリに魔術を教える事を躊躇していたことと、

10歳になるまでは魔術を教えない約束を、

アイリから聞いていたセヴィアは、

ヴェルズがアイリに今の段階で魔術を教えるとしても、

せいぜい簡単な回復魔術までだと思っていた。


だとすると、

二人目の候補が確実だろうというのも、

セヴィアにとっては当たり前の結論へと繋がった。



「――…アイリちゃん。もしかしてその魔術は、あのオーガに教えられたの?」


「!?あ、あの、その……」



セヴィアに不意に告げられた言葉に、

図星を突かれて動揺して慌てるアイリを追撃するように、

店番をしながら聞いていたメルシファスが呟いた。



「――…そういえば一昨日おとといも、あの旦那オーガも嬢ちゃんと同じような事して武器を消したな。その前に武器をパッと何も無いとこから出してたが、ありゃ同じ魔術か?」


「う……っ」


「……アイリちゃん、やっぱりあのオーガから習ったのね?」



明らかに魔技だと言っても誤魔化せず、

魔術であるとバレている事に内心動揺しながら、

アイリはセヴィアの言葉に小さく頷いた。


当たり前だろう。

あんな魔術を身体系フィジカルの魔技だと言い張るのは不可能だ。

逆にあんな事を魔技で出来る種族がいたら、

それこそ『特殊魔技マジックカリス』と呼ばれる特技マギカだけ。


いくら突然変異体アルビノのアイリだからと言っても、

エルフ族であるアイリがそんな特技マギカを持っているわけがない。





流石に魔技という誤魔化しは無理だと悟ったアイリは、

伏せていた顔を上げてセヴィアに自白し始めた。



「じゅ、10歳までは魔術は習っちゃダメって、ヴェルズ様と約束したのに、破ってごめんなさい…」


「――…さぁ、私は何も見なかったわ。メルシファス、貴方は何か見たかしら?」


「え?いや、さっき嬢ちゃんが――…」


「メ・ル・シ・ファ・ス?」


「……な、何も見とらんのぉ」



黒い笑みを浮かべるセヴィアの表情に、

何かを言いかけたメルシファスは顔を背けつつも、

ブルブルと首を横に振った。


昔馴染みというだけあって、

厳ついドワーフの族長であるメルシファスも、

セヴィアには逆らえない何かがあるらしい。


その笑みの黒さが無くなったと同時に、

セヴィアはアイリに一度顔を向け、

リエラも加えて一緒に話し始めた。



「アイリちゃん、その魔術が出来るのは10歳まで隠しておきなさい。私も今見たことは黙っていてあげるわ。――…それとヴァリュエィラ、そんな顔して教えてほしそうにしてもダメよ?」


「えぇー!?」


「ちゃんとした魔術を習うのは10歳から。それを守らないなら、ヴァリュエィラには毎日嫌いなマジバの葉を食べさせるわよ?」


「えぇー……わかった…」



凄く嫌そうな顔をしたリエラは、

母親が笑顔のまま言うその言葉を聞いて、

素直に頷くしかなかった。


ちなみにマジバの葉というのは、

キャベツとレタスが合体したような野菜で、

以前アイリがセヴィア達と共に朝食を出された際、

リエラが食べるのを嫌がった野菜の一つだ。


ハーフであるリエラや狼獣族に限らず、

獣族は好んで野菜を食べる習慣を持たず、

基本的に肉食なので野菜を好まないらしい。


ただセヴィアは教育方針として、

リエラにはエルフが好んで食べる野菜も食べさせている。


それはセヴィアなりに、

エルフの血が流れる息子の体調面を考えての事だったが、

父親似の狼獣族に寄っているリエラには、

野菜を食べることは中々につらいものがあるようだ。





リエラから視線を移したセヴィアは、

今度はアイリに優しく語りかけた。



「アイリちゃんも、魔術は10歳になってから。覚えてしまったものはしょうがないけれど――…今使った魔術は、攻撃魔術ではないのよね?」


「は、はい。えっと、『魔力収納インベントリ』っていう魔技…魔術で、私の魔力の中に生きた生物以外だったら何でも収納できる魔術で。便利だから、フォウルさんに教えてもらいました……」


「!!………そんな魔術も存在するのね。まだ私も若輩の身というワケかしら」



アイリに魔術の詳細を教えられたセヴィアは、

そう自嘲しながら笑ったのだが、

「何が若輩の身だよ」と隣で呟いているメルシファスに、

再度笑みを浮かべて黙らせた。



「アイリちゃん、それは私にも出来る魔術なのかしら?」


「わ、分からないです。でもフォウルさんは、コツさえ掴めばすぐできるモノだからと、私に教えてくれました」


「そうなの。――…それじゃあ、アイリちゃんが大きくなっていつか人にも魔術が教えられる身になったら、私やヴァリュエィラにも教えてくれる?」


「!!――…は、はい!」



そう笑顔で聞くセヴィアに、

アイリは驚きつつも返事をしていた。


怒られることを覚悟していたアイリは、

そんな事を言われることを微塵も考えておらず、

「いつか私達にも教えてね」という言葉で、

自分にもセヴィア達に何かを返せるモノが出来たのだと、

つい嬉しくなってそう元気良く返事をした。


初めて自分が役立てるかもしれないという嬉しさに、

屈託の無い笑顔を向けるアイリの表情に、

セヴィアは優しく微笑みを返した。





*





徐々に噂を聞きつけた子供達が集まり、

サッカーボールを受け取っていく子供達が増えたことで、

このまま長居しても迷惑だと考えたアイリは、

他の場所も周ってみたいと提案をしてみた。


セヴィア達はそれに素直に頷き、

メルシファスに挨拶をして店から離れようとすると、

「いつでも工房に顔出しな」と厳つい顔ながら笑顔を向けられ、

アイリも自分で引き出せる笑顔で返した。


アイリ達はドワーフ族長の工房店を離れ、

他の店へと足を運んでいった。


3人で様々な店を覗きながら、

アイリはリエラと共に子供らしく笑いながら、

祭りを堪能しているように見える。


セヴィアも子供二人が笑顔で祭りを楽しむ様子に、

先ほどよりも幾らか気持ちが安らぎ、

そのまま二人の後ろを守るように付いて行く。


――…そんな3人を追跡する二人の男に気付けないまま、

フォウルと離れて数十分が経とうとしていた。





アイリ達は、とある露店に眼を惹かれた。

正確に言えば''鼻''が惹かれたというべきだろう。


狼獣族のリエラだけではなく、

アイリやセヴィアさえ微かに香る匂いに、

つい視線を向けてしまったのだ。


その露店は地べたに布を敷き、

その上に露店主である女性と、

小さな女の子が一人座っていた。


そして布の上には幾つかの小瓶が在り、

香を炊くように僅かに白い煙が昇るランプも置かれている。



「あれは…香水屋かしら。でも、ヴェルズ村の住人ではなさそうね…。旅商人かしら?」


「香水…」



アイリは香水と聞いて思い浮かべたのは、

前世で姉が使っていた化粧台だった。


化粧台の上には幾つかの化粧品があり、

それを子供ながらに弄ってしまった事がある。

それに気付いた姉は怒り、

もう化粧台に近付くなと言われて、

アイリはそれを忠実に守っていた。


その経験からか、

アイリは香水と聞いた瞬間に、

近寄ってはいけないのだと思い、

身を引かせていた。



「エルフの御人おひと、それに坊やと、エルフのお嬢ちゃん。どうだい?良かったら見て行かないかい?」


「!!」



そう声を掛けてきたのは、

全身を包むような白と青の衣をまとった、

露店を開いている店主あるじで、

掠れた老婆の声で目の前に居たアイリ達に、

やんわりとした口調で呼び込みをかけた。


それに驚いたアイリはセヴィアに後ろに隠れたが、

セヴィアはそんなアイリの様子に柔らかく微笑み、

優しく包み込んで手を引いた。



「良かったら見せてもらおうかしら。アイリちゃんも、いつかこういうモノを扱う時の為に見ておきましょう?」


「え…?は、はい」


「ヴァリュエィラも行きましょうか」


「……うん」



促されるように手を引かれるアイリと、

その手を引くセヴィアに、

少し不思議そうな顔をして露店主を見ているリエラは、

そのまま香水屋の近くへと近付いていく。


目の前に来て軽く腰を降ろして、

膝を曲げながら低い姿勢で香水の小瓶を見ていくセヴィアは、

小瓶を幾つか摘みながら露店主へと話し掛けた。



「どれも見たことがない色合いの香水だわ。蓋を開けてみて匂いを嗅いでも?」


「えぇ、えぇ。もちろんよろしゅうございますとも」


「………」



セヴィアは露店主へそう聞いて了承を貰うと、

小瓶の蓋を軽く開けて匂いを嗅いでみる。

やはり嗅いだことのない匂いのようで、

セヴィアは不思議そうに他の小瓶の香水の匂いも見ていった。


そんな中でアイリは、

露店主の隣に座る少女に視線を向けた。



「………」


「………?」



少女は魔族ではあると思うのだが、

年齢はアイリよりやや年上の10歳前後で、

色白で髪質も薄く、

どちらかといえばアイリの銀髪に近い。


しかしアイリと瞳の色は違うようで、

瞳の色は銀色で透き通るような美しさを感じる。


しかしどこか生物を見ているというより、

象牙細工の人形を見ているような、

そんな雰囲気をアイリは感じていた。



「――…あの、えっと……」


「………」


「?どうしたの、アイリちゃん」



じっとアイリを見つめる銀の瞳の少女に、

アイリは話し掛けたのだが返事はない。


その代わりセヴィアが反応を示して、

アイリに返事を返した。



「いえ、あの。ずっと見てるから、声を掛けてみたんですけど…――」


「……目の前?アイリちゃん、この店主さんの事を言っているの?」


「え?」



アイリが言葉で指す先と、

セヴィアが指す言葉の先に食い違いが見られた瞬間に、

二人は不思議そうに首を傾げた。


その瞬間、隣で立ったままのリエラが、

露店主を見ながら声を出した。



「――…お母さん。この人、なんか変だよ?」


「?どういうこと?」


「!……おやおや」



リエラの言葉を聞いて振り向くセヴィアと、

変だと指摘されて驚くように言葉を漏らす店主。


その続きをリエラが口にした瞬間、

セヴィアは自身の戦闘面での意識を剥き出しにした。



「――…この人、姿と''匂い''が全然違う。それに隣にも、見えない誰かがいる。アイリと同じ魔術ジェクトを使ってる?」


「!?―――…ヴァリュエィラ!!アイリちゃんを連れてここから離れなさい!!」


「え?」



リエラの言葉を聞いたセヴィアは、

アイリの手を掴んで立たせてから、

リエラの側へとアイリの身を送った。


子供達二人は驚きながらも、

リエラは母親の言葉に反応してすぐにアイリの手を引き、

その場から一気に離れようとした。


その瞬間、リエラ達の目の前に二人の男が。

そしてセヴィアの前には、

揺らめくように立ち上がる店主の姿が見えた。



「来るのが遅いわよ。おかげで数日もこの村で過ごしてしまったわ」


「………」


「すまん、すまん。しかしおぬし等と違って拙はあやかしの術は使えん。徒歩で来るしかあるまいに」


「!!――…ヴァリュエィラ、アイリちゃん、私の側まで来なさい。こいつ等は…それに…人間もいる…!?」



突如とした状況に、

セヴィアは突如現れた人間の男に注意を払いつつ、

後方に控える獣族風の男と、

目の前にいる老婆の声から一変した若い女の声に、

最大限の注意と警戒をした。


それと同時にセヴィアは始めて気付いた。


祭りに参加する人々が急に消え、

周囲の喧騒が無くなり

まるでセヴィアとアイリとリエラ、

そして自分達を囲む三人の怪しい者達しかいない事に。



「これはまさか――…空間魔術!?…そんな、ヴェルズ様の結界内で更に空間魔術を行使できる者が…」



周囲の様子の原因に気付いたセヴィアは、

子供達を庇うように徐々に後退しつつ、

空間魔術で閉じ込められて別空間となった世界で、

なんとか子供達だけでも抜け出せるすべを捜している。


しかし今のセヴィアの状態では脱出は難しく、

目の前にいる三人が明らかに今のセヴィアやリエラには、

荷が重い相手である事を見抜いていた。


少なくとも白と青の装飾の衣を纏う女は、

魔術の実力はヴェルズ並だとセヴィアは想定している。

この空間魔術を作り出したのは恐らくこの女であり、

そのきっかけが露店に敷かれて置かれていた香の匂いだと、

今更ながらセヴィアは気付いたからだ。



「――…わらべが二人だが、どちらが団長殿の言っているわっぱだったか。女児の方でいいのか?」


「そうよ。そっちのエルフの女と男の子は、ちゃーんと帰してあげなさい。私達の狙いは、あくまで『大魔導師ヴェルズェリア』と『最強の戦士(ドワルゴン)』よ」


「む?もう一人、強き武士もののふの気配がする鬼が居たようだが、アレには声を掛けずとも良いのか?」


鬼王あれは駄目よ。アレに手を出したら、いくら私達でも死ぬわよ」


「ぬ、それは実に勿体無い。是非ともせつと手合わせを願いたかったが……」



女と人間の男が互いに話し合う。


セヴィアはそれを聞いていたのだが、

二人がなんの言葉を喋っているのかが分からない。


何かを話して決めているというのは、

二人が交互に見合う姿で確認できるのだが、

魔族語で喋っていない二人の言葉は、

セヴィアには分からなかったのだ。

それは恐らく、リエラも同様だろう。





しかし一人だけ、

その言葉を理解していた。

そう、『前世持ち』のアイリだけが。



「……あなた達も、『前世持ち』なんですか…?」



そう日本語で聞くアイリの言葉に驚いたのは、

『前世持ち』だと指摘された白と青の衣を纏う女と、

侍の風体をしている人間の男だった。


アイリが言葉を発した瞬間、

二人の目付きが明らかに変わった。



「――…なるほど。そういうことね」


「ほほぉ。ではこのわらべも、拙等と同じという事でござろうか?団長殿も粋な者を見つけてくる」


「え、あの……」



アイリに二人が注目した瞬間、

セヴィアは最大限まで高めた集中力と魔力マナで、

ある魔術を発現させようとした。


空間魔術の内部で巻き起こるセヴィアの魔力に、

目の前に居た二人は一瞬の怯みを見せた。


目の前の二人に今できる最大の攻撃魔術を放とうと、

セヴィアは高めた魔力を前方へと放出しようとした…――。


だが、目の前に''二人''しかいないことを、

セヴィアは気付けなかった。


自分の真横に既に迫っていた、

獣族の男の姿を見失ってしまっていたのだ。



「!?」


「――……」



真横に居る漆黒の毛皮に覆われた獣族の男に、

セヴィアはやっと気付いた瞬間、

時既に遅く、セヴィアは首筋に手刀の一閃を受けて、

その場に倒れこんだ。


母親が倒れた瞬間を見たリエラは、

守っていたアイリの手を離して、

身体中に魔力を巡らせて目の前に獣族の男に飛び掛った。


人間寄りだった体が獣化して全身を金色の毛皮が纏う時、

狼の牙が見える口が獣族の男を噛み砕こうとした次の瞬間、

獣族の男はセヴィアと同じように、

リエラの首筋に手刀を一閃起こすと、

意識を失うようにリエラも母親に重なるように倒れた。





アイリには何が起こったのか分からなかった。


目の前に居る『前世持ち』の二人に話し掛けた時に、

真横に獣族の男が急に現れ、

何かの魔術を放とうとしたセヴィアが急に倒れ、

次にリエラが手を離した瞬間には、

魔獣化しかけたリエラが既にその場に倒れていたのだ。


今のアイリには何が起こったのかなど、

理解できるほどの鍛えた目はなかった。



「セ、ヴィア…さん?リエラ、君……?」


「――…安心しなさい、気絶させただけだから」



そう言って二人に近付いたのは、

先ほど香水屋に偽装していた女だった。


二人の側に近寄ると、

緑色の魔力の光を放つと同時に、

セヴィアとリエラの体が同時に緑に淡く光り出した。


アイリはこの光を知っていた。


ジスタの診療所で患者を治療するときに掛けていた、

医療魔術や回復魔術と同じ色合いだったからだ。

だから目の前の女性が、

二人に回復魔術を掛けているのだと理解できた。


そう理解したと同時に、

白と青の衣の頭部分だけを外した女が、

その素顔を露にした。




目の前の女性は、ダークエルフだった。


黒く長い髪とエルフ特有の尖った耳。

そして美しい蒼の瞳と整った綺麗な顔立ち。


ただ、アイリは既視感きしかんがあった。


目の前のダークエルフの女性を、

アイリはどこかで見たことがあった。


――…そうだ。


アイリは目の前に居るダークエルフの女性と、

とても良く似たダークエルフを知っている。


いや、正確には違う。

だって彼女は、半妖精族だからだ。


エルフ族やダークエルフ族を見慣れないアイリには、

ダークエルフは全員顔立ちが似ているのかなと、

にわかな誤解を起こしていた。



「驚かせてしまったみたいね。まさか貴方も『転生者』だとは気付かなかったわ」


「あ、あの…じゃあ、やっぱり、あなたも…?」


「なるほどのぉ。まさか団長殿が他に『てんせいしゃ』を見つけていたとは。せつ達にお主を、『妖怪あやかし共の村から連れてこい』と言う理由も納得できた」


「…………」



黒い毛皮の獣族はセヴィア達から離れ、

侍風に格好をした人間の男はニカッと笑いながら、

アイリに話しかけてくる。


明らかに日本語を喋っている二人と、

その会話を聞いている獣族の男が、

自分アイリと同じ存在だと理解できた。


彼等はフォウルの言う『前世持ち』であり、

彼等がいう『転生者てんせいしゃ』なのだと。



「名を名乗り忘れておった。と言っても、残念ながら名乗る名は前世で当に捨てておるし、こちらの世界の名は知らぬ故に名乗れぬ。敢えて拙者を呼ぶ時には、『ナニガシ』とでも呼ぶと良い。同じ『てんせいしゃ』のわっぱよ」


「な、ナニガシ…さん…?」


「その男、癖が強い言葉でしょ。生まれた時代が違うだけで常識が違うから、時代錯誤の風体でもあまり気にしなくていいわ。私は――…この世界では『ヴェルゼミュート』と呼ばれていたわ。呼ぶのが不便なら、ヴェルゼで良いわよ」


「ヴェ、ヴェルゼ…さん…?」


「………」


「その毛達磨けだるまのは、ほとんど喋らん。ただ言葉は知るようであるし、同じ身の上であろうよ」



そんな自己紹介と呼ぶには、

急ごしらえの状況で三人とアイリは話をした。


全員がそれぞれ、

自分と同じ境遇であると知ったアイリは、

驚きのあまりに呆然とするしかなかった。



「――…拙者達は、とある者に雇われ、拾われ、そして救われた者達だ。拙者はあの者を『団長だんちょう』と呼んでいる。その団長殿が、わっぱに会いたいと申しておる」


「このエルフの女と男の子は、ちゃんと村の者達に帰しておくわ。安心しなさい、と言うには信用度が無いかもしれないけれど――…少なくとも、あなたは団長ちゃんに会うべきよ」


「………」



獣族の男はただ黙って頷く。


三人が薦めて進言する言葉に、

アイリは呆然としながらも、静かに考えた。


倒れたセヴィアとリエラの事は凄く心配だが、

少なくとも目の前の三人は、

何かしらの悪意のようなもので、

このようなことをしているわけではないらしい。


腰に下げているアイリの魔剣が、

この状況で一切の反応を示していないのが証拠だろう。


少なくともアイリを騙そうとして、

何かしらの悪意をアイリに向けたとしたら、

魔剣が大なり小なり反応はするはずだ。


魔剣が一切の反応を示していないということは、

目の前の三人は少なくともアイリには、

そしてアイリの側にいるセヴィアとリエラには、

何かしらの悪意を向けていないということになる。





そして、三人が会えという『団長』という人物。


アイリはその人物の事が、

凄く気になっていた。


『転生者』と呼ばれる三人が会うべきだと述べる人物に、

アイリは会うべきなのではないかと考えている。


少なくともこの状況で、

『会わない』などという選択肢を選べば、

どうなってしまうか分からない。


今は安全だと保証してくれている、

セヴィアとリエラの身も自分の答え次第で、

もしかしたら安全ではなくなるかもしれない。


そんな危険性を考えてしまえば、

アイリに断るなどという選択肢は浮かばなかった。





アイリは、三人に向かって頷いた。



「――…会います。その、団長という人に」


「おぉ、そうか。そうするべきだな」


「まぁ、一度会っておいて損はないでしょう。――…ただ、あの人って''変人''だけれど」


「確かに。妖怪あやかし共よりも、あるいは面妖めんようかもしれぬな」


「………」



そんな事を言い出す二人と黙って頷く獣族の男に、

アイリは決断した思いが鈍りそうになったが、

セヴィアとリエラを心配そうに見つめながら、

アイリは静かに言葉を漏らした。



「――…ごめんなさい。私のせいで、巻き込んで……」



そんな悲しそうな言葉を、

悲しそうに口にするアイリの姿に、

三人は微妙に暗い表情を浮かべながらも、

セヴィアとリエラから視線を外したアイリの次の言葉で、

次の行動を起こした。



「その団長さんとは、どうすれば会えますか?」


「うむ、ならついて参れ。''ヴぇるぜみゅうと''よ。その母子を任せるぞ」


「分かってるわ。私はこの子達を送ったら''その子''と一緒に向かうから」


「………」



その言葉に反応するように、

ヴェルゼミュートの隣に銀髪と銀瞳の少女は歩み寄り、

静かに頷いた。


アイリはその少女を見て、

あの子も自分と同じ『前世持ち』なのかなと思った。


そう思いながらも、

空間魔術が一部解除された隙間から抜け出るナニガシと獣族の男と一緒に、

空間魔術から抜け出した。


すると喧騒は戻りながらも、

突如現れたはずの自分達の姿に誰も驚いた様子は見えず、

その状態を不思議に思っていたところで、

ナニガシが説明してくれた。



「なにやらあやかしの術よ。せつ毛達磨けだるまの近くにれば、拙等の事に気付かれぬまま移動できよう。――…日暮れも近いようだ。わっぱ毛達磨けだるまに担がれて移動したほうが速い。担いで団長の元まで行くぞぃ」


「………」



ナニガシがそう言うと、

毛達磨けだるまと呼ばれる獣族に、

アイリは荷運びでもされるように肩に担がれた。


そのままナニガシと毛達磨けだるまは、

祭りの喧騒の中を綺麗に走り抜けて、

村の外へと続く西門へと近付いた。


警備隊で検問している西門を一気に走り抜け、

それにも気付かれない様子で西門の村の出入り口を突破した三人は、

そのまま外の山道へと駆け上り始めた。


その勢いと脚力から飛び出すスピードたるや、

人間だと思っていたナニガシでさえ人間離れした動きに、

アイリは混乱しながらも、

そのまま流されるままに山へと担がれていった。





*





「おやおや?これはこれは……」


「え……えっと、確か…クラウン、さん?」


「昨日振りですね、突然変異体アルビノのお嬢さん。……いや、こう呼んだ方が良いかな?愛理ちゃん」



連れて来られたアイリの目の前には、

キャップ形状の紺色の帽子を被って視線を隠し、

紺色の丈が長いコートを羽織り、

皮の服と短いズボンを身に付けた、

一人の女が立っていた。


祭りの四日目にアイリ達の目の前に現れ、

自らを『道化師クラウン』と名乗り、

『前世持ち』だとフォウルの目の前で明かした、

紙芝居を商いとしていた人間の女だ。


今は紙芝居の荷物を持たずに手ぶらの姿で、

笑顔の表情で話し出すクラウンとアイリ。





何故こんな場面になってしまったのか。

それが先ほど述べられた出来事の、結末でもあった。


しかし、この出来事が起こる前。

まだまだ語るべき人物達の話が沢山あるのだ。


それを見終わった後に、

愛理とクラウンの話を加えておこう。





『赤瞳の戦姫』ご覧下さりありがとうございます!


誤字・脱字・今回の話での感想があれば、

是非ご意見頂ければと嬉しいです。

評価も貰えると嬉しいです(怯え声)


ではでは、次回更新まで(`・ω・´)ゝビシッ


この物語の登場人物達の紹介ページです。

キャラクターの挿絵もあるので、興味があれば御覧下さい。


https://ncode.syosetu.com/n6157dz/1/

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