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プロローグ

横浜の山手にある風変わりな屋敷のテラス。

男性が椅子に座っている。

赤髪に丸い黒縁メガネをかけている女性が黒のゴスロリの女性とテラスにあわらわれる。

「トウマたらこりないわね。また女性に逃げられたの?」

メガネの女性があきれて男性に言う。

男性の名前は有彩冬馬、今は歌い旅人、もとは『チェッカーズ』人気アイドルだった人物である。 黒縁メガネの女性は蔵元アゲハ、フリーの小説家である。

「落ちつけると思ったんだけどなあ。また逃げらた。」

トウマが笑ってこたえる。

「あんたさ、もう売れっ子だったころとは違うんだから変な女の子に情かけるのやめなさいよ。カスミさんわざわざありがとう。瞳にあづけても良かったんだけどあそこは裏の人間も出入りするからやめたの。」

一緒に暮らしていた女性が赤ん坊を置いて逃げてしまってから一年たつ。

乳離れするまではとアゲハは従姉妹の瞳の所に預けていたが、裏の世界とつながり強い従姉妹のとこで育つよりはとカスミに預けることにしたのだ。

「そうねえ。ナホちゃんのお母さんだって堅気の娘には育ってほしくないわよね。」

トウマの相手とは元の職業で仲の良かったカスミはアゲハに同感だ。

「トウマは放浪するしすぐに女に走るから子育てなんてむりだしねえ。まったく俊哉くんの爪の垢のませてやりたい。」

俊哉はカスミの養子である。

子育て兄さんとあだながついてしまった彼は子犬やら育ている。

「サチが怖いからやってるだけよあの子。」

俊哉に子犬しまいには馬までおしつける牧場の姉御サチに怒られまくりの息子を思い出しカスミはクスと笑った。

「でもすごい優秀なママじゃない。育てた子は立派に里子になってるし馬は競馬で大活躍だし。」

アゲハの言葉にトウマがきまずそうに肩をすくめタバコに火をつける。

「トウマ、もう女遊びはしないって誓いなさい。養育費はしっかり払ってちょうだいわかった?」

温厚なカスミも女性に全財産あげてしまうトウマに厳しくいう。

「もう俺もあきたしな。わかった養育費は入れるよ。」

アゲハがジトーとトウマを見る。

「トウマ、うちに住みなさい。」

アゲハの厳しい言葉にヘーイと行くあてないトウマは返事した。

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