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繋がる手

「まっ、何はともあれ、コレで終了だ」

「まだ、だと思うけどなぁ」

 セツカは入り口の向こうを見た。

 そこには不安げなミナと、眠り続けるフーカがいた。

 マカが出てくると、ミナが抱き付いてきた。

「マカぁ! ごめんっ、ごめんねぇ!」

 抱き付いてグスグス泣き出すミナを、マカはため息をついて抱き締めた。

「…もういいから。それより…」

 マカは少し体を離し、ミナの眼を見つめた。

「このプレハブ小屋に関わった記憶を消せ。…覚えていても、ろくなことにはならないからな」

 マカの眼が赤く光り、その光がミナの眼に映った。

 するとミナの体から力が抜け、そのまま気を失った。


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