表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/39

伸びる黒き手

 その夜。ミナは不思議な夢を見た。

 アキが深夜、踏み切りの前に立っていた。

 電車がもうすぐやって来る。

 アキは待っている、電車が通り過ぎるのを。

 しかし電車が目の前までやってきた時。


 ―アキの背後から、黒い手が伸びた。


 そしてアキの背は押され、その体は電車の前に―

「………っ!」

 電車のライトに照らされ、アキの恐怖に引きつった顔が浮かんだ。




 翌朝。

「…ミナ。ヒドイ顔色だけど、今日休んだ方がよかったんじゃない?」

 マカが心配そうに声をかけてきた。

「ううん、大丈夫。ちょっと夢見悪かっただけだから」

「そう…。夢見悪いなら、私のオススメのアロマあげようか? 良い気分になれるよ」

 気を使うように、ミナの頭を優しく撫でてくれる。

 それだけで、ミナも笑顔になれる。

 しかし、その時。

 ユマが教室に飛び込んできた。

「ミナぁ! アキがっ、アキが死んだってっ…!」

 ミナの笑顔が凍りついた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ