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記憶  作者: 安音
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時の泉【3】

「凄く綺麗……」


感動した。生きてるうちに、こんな美しいものをみれるなんて嬉しすぎる。

私達はそっと泉に近づいた。するとどこからか声が聞こえてきた。


「ようこそ、時の泉へ。ステラ王女、よく戻ってきてくださいました」


私はあまり驚かなかった。なぜだか、懐かしい声だったからだ。それから美しい声の主は、私達の前に姿を現した。声にあった、素敵な女性だった。髪は白く輝いていて地面につきそうなくらい長く、ウェーブがかっていた。その頭には青く光る石をつけた草の冠をつけている。服は若草色のドレスで、全体的に柔らかい雰囲気で包まれていた。そして光を優しい光を放っていた。


「私は時の泉の女神です」


そう言って女神は私に微笑み、私は戸惑いながらもこんにちは、とやっとの思いで返した。 露が話し始めた。


「こんにちは、女神様。今日ここにきた理由は、ステラの記憶を取り戻していただくためです。やっていただけますか?」

「僕からもお願いします!」

「私も、お願い…します」


アルとアイも言った。女神様は少し頷くと、


「出来る限りの事はします。ステラ王女、こちらへ」


と言って私に手を差し出した。私は差し出された手の上に自分の手を重ねると、体がフワリと浮き上がった。そのまま泉の中心部に移動した。女神様は目を閉じた。何かに引き寄せられるようにして光が集まってくる。そして私と女神様を包み込んでいった。次第に意識が遠くなってゆく。私はゆっくりと目を閉じた。


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