恋について
昔の本を読み返して共感したこととゆうか
「あぁなるほど確にそうだ」と思ったことがあったので、ここで紹介したい。
この本は私が昔から好きな作家の作品だ。
私がなるほどと思ったのはこの本の解説だ。
「解説--- 恋におちるというのは、どこか死に似ていると、○○(著者)さんの小説を読んでいて、時折、思う。
自分が自分でなくなってゆくあの感覚。肉体はここにあるのに、気持は空を浮遊して、どこかとんでもないところに行こうとしている。誰も止められない。どうにも戻れない。そんな不安が全身を包み、時には恐怖すら覚える。けれど、それはとても甘美な恐怖だ。
こんなことを書くと、何だか本作品『 』が、死をテーマにした小説のように思われたらとても困るのだけど、何と言えばいいのだろう、恋というのはいつだって、魂を奪い取られてしまうものだと言いたかったのだ。
本当に、恋とは不思議で厄介なものだ。
嬉しくて楽しくて幸せで、世の中の誰に対しても優しくなれ、私ってこんなにいい人だったのねと、ひとりくふくふ笑ってしまう瞬間があると思いきや、切なさと悲しさと腹立たしさに頭を抱え、嫉妬や憎悪にまみれ、世の中の幸福すべてを憎んでいる自分に気づき、唇を噛み締める時もある。
それは、やはりひとつの小さな死を意味するように思う。今までの理性やモラルが崩壊し、自分はいったいどういう人間だったのだろうと途方に暮れる。けれど、同時に、それは再生を意味することでもあるはずだ。恋した瞬間、知らなかった自分がむくむくと目を覚まし、息づきはじめる。
まさしく、この小説は、恋を前にして危うく揺れる女たちと男たちを描いた作品である。ここには多くの人物が登場する。
〜途中略〜
実は先日、○○さんとお会いするチャンスに恵まれた。
その時の、○○さんの言葉がずっと忘れられないでいる。
「恋は一点突破だと思うの」
顔でもいい、声でもいい、性格でも、セックスでも、とにかく、一点を突破するところから恋は始まる。平均して、とか、満遍なく、とか、概ね、なんて考えるから恋が始まらないんだわ。
その通りだと私も思う。
恋なんて、どのみち、尋常なものではないのだから。どれくらい尋常でいられなくなったか、それが恋の醍醐味なのだから。」
です。共感されるかたも多いのではないでしょうか?
私は恋するたびにきっとこの言葉たちを思い出してしまうだろうとおもいました。
共感された方いらっしゃいましたか?