第8話 試される覚悟
馬車は徐々に空から降りて着陸した。
そこは辺り一面の広大な大草原なのだが、目の前には巨大な岩が積み重なって出来た様な遺跡があった。
深い霧が辺りを包み込んでいた。
メニ「此処にアークがあるの?」
おばあちゃん「その筈だよ、この奥に行った所だよ」
サーシャは力無く言った。
サーシャ「それでニスロクを…」
おばあちゃん「まだ分からないよ、そうだろ?」
サーシャ「うん…」
一行は遺跡の中の通路を進んでいた。
壁には古代文字や壁画が描かれていた。
オリバー「この模様何処かで見た事あるよ」
メニ「あ、あたしも見た事ある、何だっけなぁ、何かに描いてあったんだよな」
二人は同時に思い出し驚いた様に言った。
「サーシャのネックレス!」
サーシャ「えっ?あっ」
サーシャは驚き自分の襟の辺りを手探りでネックレスを探した。
しかしネックレスは奪われて今は持っていない。
おばあちゃん「ニスロクもネックレスも、アーク・フラグメントと同じ場所にあったんだろ」
そうこうしているうちに、通路の奥に青い光が見えてきた。
光に近付いて行くと広間に出た。
そこには石造りの祭壇があった。
その中央には台座があり、その上には青く光るチャームの付いたネックレスが宙に浮いていた。
サーシャ「これが…そうなの?」
サーシャは手を伸ばして掴もうとした。
しかしサーシャの手は見えない何かに弾かれた。
サーシャ「何?」
その場に何者かの声が響き渡った。
声「我が力を欲する者よ、汝、我に何を差し出す」
サーシャ「えっ?何?」
メニ「サーシャ、こっちへ来な!」
オリバー「早く!」
おばあちゃんは二人の前に出て両手で制した。
声「何を差し出す」
サーシャ「私…私は…」




