第7話 優しさの代償
古代図書館でニスロクの情報を手に入れた一行は、ペガサスの馬車で大空を巡る。
途中、馬車の中でミーティングなどもしていた。
メニ「つまり悪魔を倒す為にアーク何とか、が必要なんでしょ?で、今からそれを探しに行くの?」
おばあちゃん「ま、そうなんだけどね…」
おばあちゃんは横目でチラリと隣に座っているサーシャを見た。
サーシャ「でも本当にニスロクは悪い人なの?私は…」
ペガサスに繋がっている手綱を両手で握っているおばあちゃんは、膝の上に乗せてるサーシャの手を片手で優しく掴んで言った。
おばあちゃん「サーシャ…ニスロクが悪い人かどうかは、まだわからないよ」
サーシャ「えっ?」
おばあちゃん「何にでも理由ってものはあるんだよ、ニスロクだって最初は悪魔じゃなかった、そうだろ?」
サーシャ「うん…」
ニスロク
・救済
・守護
・命を残す為の器、それらは誰の為の物なのか。
メニ「でもさ、今は悪魔なんでしょ?だったらさぁ」
オリバー「そんなに簡単な話じゃないんだよ、多分」
メニ「ん…」
幻想的な夕焼けが空全体をオレンジ色に染め上げて、所々に小さな雲が浮かんでいた。
馬車がガタンと少し揺れた時、サーシャは次の声を発した。
サーシャ「助けられるなら、助けたい!」
あんたがそう言うのは分かっていたよ。
そういう顔をして、おばあちゃんは答えた。
おばあちゃん「サーシャは優しいね」
サーシャ「優しいだけじゃダメかな?」
おばあちゃん「誰かを助けるっていうのはね、誰かを傷つける事になる場合もあるんだよ」
サーシャ「そうなの?」
おばあちゃん「何かと引き換えになる場合もあるんだよ、そういう覚悟も必要なんだよ」
そのタイミングで何の気兼ねもなくメニが口を挟んだ。
メニ「あのさ、そのアーク何とかって結局、悪魔を倒す為の物なんでしょ?」
オリバー「違うの?」
その時はまだ誰にも分からなかった。
それが悪魔を倒す為では無いかも知れない事を。




