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優しさの代償と悪魔の契約  作者: まりちゃんのだんな


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第9話 優しさだけでは救えない

声「何を差し出す」


サーシャはゆっくり顔を上げた。


サーシャ「誰か犠牲者を出すくらいなら、私が全てを背負うわ!」


声「なんとも愚かな、だが実に優しい答えだ」


その時青い光が爆発して辺りを包み込んだ。


メニ「うっ!」


オリバー「ぐっ!」


おばあちゃん「…選んだね」


するとサーシャの体が光輝き、少し宙に浮いた。


サーシャ「な!えっ?」


祭壇の上に浮かんでいるネックレスがゆっくりと降りてきた。


そしてサーシャの手の中に静かに収まった。


その時サーシャの心臓がドクンっと大きく脈打った。


サーシャ「…うっ…」


頭の中に様々な光景が浮かんだ。


泣き叫ぶ声


怒りに満ちる声


絶望の声


サーシャ「戦いじゃない…これは、誰かの…気持ち」


声「それがアーク・フラグメントだ、汝は受け入れた、全てを背負う覚悟を」


サーシャの体の中に、更に青い光が流れ込んだ。


サーシャ「…やめっ…」


「助けて」


「苦しい」


「悲しい」


サーシャ「…うっ、…」


涙が溢れた。


自分の物では無い感情なのに辛くて耐えきれなかった。


その時、別の感情が現れた。


何処か厳しく、何処か優しかった。


「それだけじゃ救えないわ」


サーシャ「えっ?」


「全てを受け入れるだけだと、壊れるわ」


サーシャ「誰?」


しかし、その意識は消えてしまった。


声「受領は完了した」


青い光は静かに消えた。


メニ「サーシャ!」


オリバー「大丈夫?」


サーシャは手に持っているネックレスを見た。


サーシャ「これ、戦うための道具じゃないわ、誰かの気持ちを受け取る為の物よ」


おばあちゃんは頷いた。


おばあちゃん「そうだよ、その通りだよ」


サーシャは思った。


サーシャ「さっきの声は何だったんだろう?」


(それだけじゃ救えないわ)


サーシャは目を閉じた。


ネックレスは僅かな光を放っていた。

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