人口が密集している
これは私が創作している新しい未来の物語です。皆さんに楽しんでいただければ幸いです。
西暦2065年。
それは、人類が空の向こうから来た“怪物たち”と出会った年である。
異星生命体――彼らは自らを「クラフティヒ」と名乗った。
全身が鉄のように硬く、頭部のない人型の巨人。
その身長は10メートルを超え、銃弾も砲撃も通用しなかった。
彼らの肌はまるで装甲のようで、人類のあらゆる兵器を嘲笑うかのようだった。
最初の接触から数日と経たないうちに、クラフティヒたちは地球全土を侵略し始めた。
アメリカ、ロシア、フランス、中国――どの大国も、あっという間に沈んでいった。
彼らは言葉を話さなかった。感情を見せなかった。
ただ、押し寄せ、破壊し、焼き払い、踏み潰すだけだった。
それは戦争ではなかった。
――それは、“終わり”だった。
数ヶ月のうちに、人類はその人口の95%以上を失った。
街は沈黙し、都市は廃墟となり、国境という概念すら意味を失った。
だが、たった一つの国だけが生き残った。
日本である。
理由は未だに定かではない。
文化か、地理か、それとも奇跡か。
いずれにせよ、日本は最後の「人類の砦」となった。
日本政府と、ある科学者集団――「ルインズ」と呼ばれる精鋭たちは、未知のエネルギーを用いて、特殊な防御シールドを開発した。
それは四角柱型の巨大なエネルギー障壁であり、日本列島と日本海の一部を完全に覆い、クラフティヒの侵入を防ぐことに成功した。
この防壁の完成が間に合わなければ、日本も他の国と同じ運命を辿っていただろう。
こうして、地球最後の安全地帯となった日本には、世界中の生存者たちが押し寄せた。
山間の村に、サハラ出身の家族が住むようになり、かつて静かだった漁港には、南米やアフリカの言葉が飛び交うようになった。
かつて“単一民族国家”と呼ばれた日本は、30年の時を経て、“世界の縮図”へと変貌したのだ。
今や、人類はただ一つの国に集まり、静かに、だが力強く息をしている。
この物語は、クラフティヒの侵略から30年後の、
――「日本だけが残された世界」で始まる。
このエピソードを楽しんでいただけたら幸いです。次のエピソードもすぐにアップロードします。




