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星の宮の妖祓い  作者: 春伊
第4章
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2話 部屋①

2話は過去のお話と本編のお話があります。


今回は過去編です。


 初めて会ったのはいつだったか。

 雨のひどい日だった。

 朝から耳鳴りが鳴っていて、頭痛がするくらいだった。


 あの時は「星の宮」の廊下にしゃがみ込んで庭を見ていた。

 向こう側の廊下に人影がある。

 白い影が2つ。


 一宮様がいる。

 小さくて、白髪の長い髪に白い着物を着た女の子もいた。


 見たことがある。

 力の判定に来ていた子だ。


「!」

 女の子が急にこっちを向いた。

 慌てて顔を伏せる。

 目が合ったような気がした。

 

 恐る恐る、もう一度顔を上げて向こうの廊下を見た。

 あの子はもう別の場所を見ている。


 一宮様が誰かと立ち話を始めた。

「ふー」

 冷や汗が出た。

「……いや、別に焦らなくてもいいのか」


 今度は前を見た。

 植木の葉っぱに水滴が沢山付いている。

 小さなカタツムリも、のそのそと歩いていた。


「あの……」

 声がした。

「!」

 振り向くと、あの子がいた。

 さっきまで、向こうの廊下にいたのに……


「ど、どうしたの?」

 女の子が、右手を出した。

 左から右にゆっくり動かす。


「?」


 なんだ?



「……あれ?」

 耳鳴りが消えた。

「うるさかったですよね」

 そう言って白い子が踵を返した。


「ま、待って!」

 白い子が止まって振り向く。

「……君は……」


「? 一乃です」

 不思議そうに彼女は答えた。






お読みいただきありがとうございました。

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