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星の宮の妖祓い  作者: 春伊
第2章
28/88

2話⑤

「そうですよ」

「ええ!! じゃあ環奈さんって男なの?」


 この発言には、周りの人も驚く。


「あはは、違いますよー」


 環奈が笑いながら言う。

 左の腰にある刀を取り出した。

 

「その刀って、志野家の当主が代々持つものでしょ?」

「よく知っていますね。当たりです」

「環奈は志野家の当主だったのか?」

 龍臣が意外だと言わんばかりに言う。


「私は当主ではありません」


「え、そうなの?」

「はい、当主は兄です」

「あ、兄?」

「兄と言っても異母兄ですけど」


 環奈の発言に龍臣は驚きを隠せない。

 自分と同じような家族構成の人間がいたことに素直に驚く。


「どうしてお兄さんが当主なのに、環奈さんが刀を持っているの?」


「喧嘩したんです」


「はい?」


「兄弟喧嘩です」


「……えーと、お兄さんと、環奈さんの……?」

「そうですよ」


「? もう少し詳しく教えて?」


「はい。私、この刀が欲しかったんです。でも、今、晴蘭さんがおっしゃったように当主にしか持てない物なんですよね。でも、どうしても欲しくて。かっこいいじゃないですか」

「はぁ……まぁ」

 きらきらと目を輝かせながら言う環奈に押され気味の晴蘭。

「昔から、兄が当主になることは決まっていました。だから父に打診したんです。これがほしいって、そうしたら……」

「そうしたら?」


「2人で手合わせして勝った方を当主にするって言いました」

「手合わせって……」

「1回戦は早食い競争、2回戦はかくれんぼ、3回戦は……」

「ちょっと待て、ちょっと待て!」

 龍臣がたまらず声をあげる。


「それ本気か?」

本気(マジ)です。で、3回戦は……どちらかが倒れるまで戦う」

「……」

「それで環奈さんが勝ったの?」

「はい。2回戦と3回戦で勝ちました。でも、私、別に当主になりたいわけじゃなかったので。ほしかったのはこの刀なので、これだけもらいました」

「もらいましたって……」

 唖然と聞いている龍臣と晴蘭。

「いいのか?」

「父がいいと言ったので、いいと思います」

「……環奈さんって、面白い人だね」

「え? そうですか?」


 龍臣が晴蘭に言う。

「とんだじゃじゃ馬なんだな……」

「元気がいい、という言葉には収まらないね。一乃ちゃん知ってた?」

「はい、昔、聞きました」

「そっか……」




お読みいただきありがとうございました。

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