第十章~朗報?~
この辺から加速度は一定に…
「ドカーーーーーーーーーン」
部室の扉が壊され、埃が舞う。
汚い!
黒い影が1人…
まさかのまさか そのまさかだ
大音先輩だった…
なんていう登場の仕方だ…
「諸君!お久しぶり!」
お久しぶりじゃねーだろ!
「諸君…いや雌豚どもに朗報が2つある!」
朗報?何かあったのだろうか?
「まず!乙姫凜が正式入部した。」
一同唖然 ポカーン
広瀬は部員でもないくせによだれ垂れまくり…
「あ…あの!乙姫凜は何をするんですか?」
素朴な疑問
「ガキンチョ、アイツはアシスタントだ。よかったなぁ」
何がだw
「朗報二つめ! 我々は半年後ライブに出ることが決定した!客は100人!ライブハウスでだ!」
………
いないと思ったらそんなことを…
「お言葉ですがぁ~… 半年後にいきなりライブなんて無理だと思いますよ?」
「為せば成る!」
そのあと、好きなピックを買うように言われ(以前は先輩のお古を借りていたのだ。)
タダでギターを買わせてもらった楽器屋に放課後先輩と行った。
「お~、君か いらっしゃい。」
微妙な店長の微笑み。
凄く気になる
というか怪しい
だって…大音先輩の微かな笑み…
あやしい……
早速ピックを選ぶことにする。
ピックは105円くらいなので、ガバガバ買うことにした
選んでいると店長が
「その後どうだね?ギターは?」
と。
「あ、ああ。順調とは言えないんですが頑張ってます!」
「そうかい。まぁ、彼の意志を継ぐものとしても頑張りなさい。」
「彼…?」
すかさず
「バカ爺!言うんじゃネェよ!俺の超中古品で雑に扱っていたギターってのがバレバレだろ」
はい バレバレです。
「だからね、君、あのギターは本来ならば弦はニッケルメッキを使っているのだが、奴があまりにも壊すから、鉄製のものに変えたんだよ。よくみると傷だらけだろ?フォフォフォフォフォw」
フォフォフォフォフォwじゃねぇ!!!
無料のトリックが1つ解った………
しかし、先輩のお古となるとまた大変だ。
ゴチャゴチャ言われること間違いなし…
はぁ…
溜息を吐きつつ、ピックを大量に買って、家路についた。