表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生ヒロインは方言がなおらない  作者: 玲於奈
CHAPTER(2):
9/14

Ⅷ.穏やか(?)な日常

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします!



孤児院に来てから、一年経った。



私は今、目の前の少年と長めの棒を突き合わせて、身構えていた。


少年が1歩前に踏み出し、私の胸目掛けて、棒を突き出す。


それを悠々と私は躱し、腰を落として、相手の懐に潜り込む。



「遅い」


「・・・・────!!」



「あ」


相手の鳩尾を少々手加減して突くと、少年は軽く吹っ飛んで、地面に倒れ込んだ。



やっば、強く突きすぎた……と思いながら、倒れた少年───ゼパール・ランブイエこと、ゼルの元に駆け寄り、治癒魔法をかけて彼の傍にしゃがみこむ。


「ゼル、ゼル……生きとる?」


抱えた膝に頬杖をつき、片手でゼルの頬をぺちぺちと叩く。


「……って死んでないわ!!」


「なんだ、生きてた。」


ガバッと上半身を起こしてそう言うゼルを私は半眼で眺める。


「また、1本とられた……」


「あれ、まだ足りん?もう一本行っとく??」


私がそう優しい微笑みを浮かべて言うと、ゼルは引きつった笑いを浮かべて、後ずさった。


「…なんかさ、お前、結構ドSってか………割と戦闘狂だよな」


その言葉に私が笑顔のまま青筋を浮かべて、地面に落ちていた棒を手繰り寄せて握り直そうとする前に、彼の父親が彼を呼ぶ声がした。


「あっ、やべ、帰らなきゃ。じゃあな、リベラ、また来週な!」


そそくさと向こうへ走り行く彼の背中を見ながら、私はこっそりと溜息をついた。




……どうしてこうなった??





彼、ゼパールと初めて会ったのは、私が孤児院に入ってから、1週間後ぐらい。

彼の顔を見た瞬間に分かった。



…そう、彼は、例の乙女ゲームの攻略対象者である。しかも、隠しキャラ。

もう一度言う。

隠しキャラである。


(……何で初っ端から、隠しキャラと会うわけ!?)


彼は、ゲームでは悪役令嬢の従僕で、悪役令嬢に顎でこき使われていて、そんな中で自分に優しく接してくれるヒロインに恋に落ちる、というものである。

ゲーム内での攻略では鉄板だが、攻略には、攻略対象の心の闇を癒すことが必須だ。が、


(全っぜん、ゼパールの背景知らないわ…)


確かに、前世の友人は、彼について語っていたとも。

しかし、隠しキャラなだけあって攻略に時間がかかっている。時間がかかった。すなわち、高3の頃。

つまり、バイトの忙しさがピーク時。

連日のバイトで疲れていた私は、


(ほとんど聞き流してた…!!)


ガックリと項垂れる。



ほとんど未知の攻略対象なんて地雷でしかない、と避ける気満々だったのだけれど。


普通に仲良くなっている今現在。



これは、ある2つのことをやらかしてしまった私が完璧に悪いのだ。





この先半月ほど、不定期更新になりそうです。m(_)m

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ