表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Knockers  作者: RightLeft
1/1

覚悟

処女作です。察していただけると思いますが、とある教育機関をモデルに考えました。

あくまでも、モデルにしているので、実在の組織、人物には一切関係ありませんので、ご了承願います。


どうかご指導のほどよろしくお願いします。


また、更新は遅めです。

ー 20XX年、某国、某県、某所 ー


とある教育機関にて新たなる青春のページがまさに開かれようとしていた。


仮にここで、某A大学校としておこう。


桜も満開のこの時期、多くの若者の新しい生活が始まろうとしていた。


「ついにこの日が来たな」


一人の青年がバスから降り、正門の前で止まった。


そう、これが最後の決断となる。


この門に足を踏み入れるか否か、それによって今後の人生に大きく関わる。


彼は正門の前に立ち、ほんの一瞬目、を閉じて立ち止まる。


「覚悟は、とうの昔にできていたさ」


そう静かにつぶやくと周りの者に溶け込むように彼は門の奥へと吸い込まれていった。



ー その夜 ー


「新入生諸君、着校おめでとう!」


「「おめでとう!!」」


小さな集会所のような場所に、30名ほどの新入生の前に上級生たちが拍手で歓迎していた。


最上級生の代表の初めの歓迎から、次々とあちらこちらから言葉が飛んできた。


代表生が合図をすると一瞬で場は静まった。


「新入生諸君、『監獄』生活へようこそ!

我々は君たちを大歓迎する!」


ただでさえ緊張していた新入生だったが、

『何か聞いてはいけない言葉』が聞こえさらに顔が強張った。


というか先ほどから笑っている者は一人もいない。


「これより、新入生60期の歓迎として『アレ』をやる。準備はいいか!?」


「「はいッ!!」」


上級生は元気よく応えた。


新入生は相変わらず困惑している。


「腕立て伏せ用意!」


その言葉と同時に新入生を除く全員が一斉に姿勢を変えた。


「今年の新入生は何期だ!?」


「「60期です!!」」


代表の問いに一斉に周りの上級生が応えると、代表は続けた。


「お前ら、新入生に恥ずかしいところ見せるなよ!腕立て伏せ60回、始め!」


「いち!」


「「いち!」」


そしてその声は各階から聞こえた。



「……早速歩むべき道を間違えたかもしれない」


この奇景を前に、新入生の一人、宮本 友哉 は心の中でつぶやいた。


覚悟のことも早々に忘れてしまったようだ。


しかし彼を含め、ほとんどの者は気づいていない。


まだ本番すら始まっていないことに。





どうぞご指導のほど、よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ