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終劇『明日』

ミラァ「ここだよ!ここが『アステカの丘』だよ!みんなで来たかったんだよ!ね、ララァ!」


ララァ「ええ。」


琴花「うぅ〜〜〜ん、いい天気〜!」


ユズキ「本当に、気持ちがいいですね。」


にゅう「にゅ〜〜〜〜!」


真雪「風も気持ちいい…。」


アイズ「…。」


サイガ「アイズ…。」


天満「アイズ…どうかしたのか?」


アイズ「いや…。」


天満「そうか…。」


剣斗「ところでミラァ、何でここに来たかったんだ?」


ミラァ「もう少しで分かるよ!」


サイガ「アイズ…。」


アイズ「大丈夫だ…。」


ノア「気持ちいいですねぇ、ウェルカ。」


ウェルカ「眺めも最高じゃなぁ!」


シャウト「そろそろだな。」


ララァ「はい。」


ミラァ「みんなぁ!上見て!」


天満「上?うわぁ…!」


剣斗「へぇ、虹が架ってんじゃん!」


琴花「ホントだ!ひゃ〜サイコ〜!」


ミラァ「えへへ!三、二、一、それぇっ!」


天満「な!虹が別れていく!」


真雪「どうして!」


ユズキ「これは…『虹色蝶』じゃないですか?」


ミラァ「アッタリィ!」


ララァ「『虹色蝶』は体の色を自由に変化させることができるんです。そして、ああやって虹の形に群れをなしているんです。三分程で、また別れて、別の虹の形になるんです。」


真雪「なんて綺麗なの…。」


ユズキ「素晴らしいですね。」


琴花「うっとりするじゃない!」


ノア「凄い数の蝶達ですね。」


ウェルカ「数億匹と言われとるからなぁ。」


剣斗「スゲエな!数億匹かぁ…。」


にゅう「心地いいにゅ〜!」


ララァ「『虹色蝶』から発せられる、微量な匂いは、疲れを癒してくれる効果があるんです。」


ジアス「ディークも好きだったよな…。」


シンセーテン「うん…そうだね。確か『虹色蝶』は『幸せの蝶』とも呼ばれているんだよね。」


ララァ「はい、『虹色蝶』は願いを運ぶ蝶だと言われています。皆の願いを届け、幸せを呼ぶことから、そう言われていますね。」


アイズ「願い…か…。」


サイガ「お前は…ワイが守る…必ずや。」


アイズ「サイガ……僕も諦めないさ。天満が…見せてくれたから。諦めなければ、運命を変えられると。だから戦うさ。恐れずに…。」


サイガ「せや、ワイも諦めへん。よっしゃ!こんだけぎょーさんおんねや!ワイの願いも運んだってや!」


剣斗「俺だって!」


ミラァ「みんなぁ!願っちゃおう!」


ララァ「ふふ。」


シャウト「アハハ!」


天満「……この『オルテナ』は素晴らしい世界だよ!本当に来て良かった!ミラァ、ありがとうね。」


ミラァ「うん!」


にゅう「にゅ〜!にゅ〜!にゅ、にゅ、にゅ、にゅ〜!」


ララァ「この世界はまだまだこれからですね。」


ノア「そのとおりですね。」


剣斗「俺達も負けてられないよな、天満!」


天満「いやいや、人間だって成長できるよ!」


琴花「そうだよね!負けられるかっ!あは!」


真雪「私もそう思う!人間もエルフもきっと変われるよ!」


シンセーテン「あ、蝶達が飛んで行くよ!」


ジアス「願いをどこに運ぶのやら。」


シャウト「きっと皆の願いを世界に運んでくれるさ。必要としてくれる者達へな。」


天満「凄く気持ち良かったよ!ミラァ、本当にありがとう。」


ミラァ「イェーイ!」


シャウト「それでは戻るか。」



(『マドラド』に戻る)



シャウト「では道を開くぞ!」


天満「頼むよ。」


ミラァ「天満…。」


天満「また来るよ…必ずね。」


ミラァ「絶対だからね!絶対だよ!」


天満「うん。」


ミラァ「真雪……天満と仲良くしなきゃダメだよ!」


真雪「うん、ありがとうミラァちゃん。」


ソリッド「君達には感謝してもしきれないな!」


天満「ソリッドさん…。」


ソリッド「君達は『オルテナ』の英雄だ!いつでも遊びに来てくれよ!」


天満「はい!」


剣斗「もちろんだぜ!」


ララァ「どうか体に気を付けて。」


天満「はい。ララァさんもお元気で。」


真雪「ありがとうございました。」


ユズキ「剣斗さんも無茶は駄目ですよ!それと琴花さんを悲しませたら駄目ですよ!」


剣斗「たはは…ユズキさん…。」


琴花「強い味方誕生だ!はは…ユズキさん……またね…。」


ユズキ「…はい…。」


ノア「天満…必ず…また来て下さいね。」


ウェルカ「待っておるぞ!」


天満「ノアも…『禁忌』を救う何かが見つかることを祈ってるよ!ノアなら、必ず見つけることができる!俺はそう信じてるよ!」


ノア「ありがとうございます。」


天満「ウェルカも元気で。」


ウェルカ「お主ものぉ。」


天満「…ん?ジアス…。」


ジアス「まあ、楽しくやれ…。」


シンセーテン「ふふ、寂しいくせに。」


ジアス「んなわけねえだろっ!俺は何年も一緒だったんだぞ!もううんざりなんだよ!」


シンセーテン「本当にジアスは素直じゃないなぁ。天満…アイツはああ言ってるけど…。」


天満「分かってるよ。ジアス…本当に今までありがとう。本当に感謝してるよ。もう君が俺の中にいないっていうのは、変な感じだけどね。」


ジアス「ふん…。」


天満「シンセーテン…最後まで一緒に戦ってくれてありがとう。君にも感謝してる。」


シンセーテン「う……ディークならこう言うかな……気にするな…。へへ…またね天満!」


アイズ「天満…。」


天満「アイズ…君には色々教えられたね。どっちが年上なんだか分からないよな!」


アイズ「……また会おう。約束だ。」


サイガ「…アイズ。」


天満「ああ、約束だ。サイガも、今度来た時ツッコミとか教えてくれ!」


サイガ「任しときぃ任ときしぃ!キッチリ叩っこんでやるわ!そんかわり約束や。次は一緒に旅しょうな!」


天満「うん。」


にゅう「にゅ…。」


天満「にゅう…君にも助けられたよ。ありがとう。」


にゅう「嫌にゅ〜!嫌にゅ〜!天満〜!真雪〜!琴花〜!にゅ〜〜〜〜!」


剣斗「俺は…?」


琴花「アハハ!忘れられてやんの!」


真雪「にゅう…これで最後じゃないよ。必ずまた会えるからね。」


天満「にゅう…だからさよならは言わないよ!絶対また来るしね。」


にゅう「すぐ来てにゅ〜!絶対にゅ〜!」


天満「大好きなにゅうに必ず会いに来るよ!」


にゅう「天満ぁぁぁーーーっ!にゅ〜〜〜〜〜!」


シャウト「よし、では行こうか。」


天満「ああ。じゃあみんな!行って来るっ!」


ミラァ「絶対だよ!天満ぁ!」


ソリッド「待ってるぞ!」


ララァ「お元気で。」


ユズキ「気を付けて下さいね!」


ノア「必ずまた来て下さいよ!」


ウェルカ「きっとじゃぞ!」


ジアス「ふん…。」


シンセーテン「はは…天満ぁ!またね!」


アイズ「約束だからな!」


サイガ「せやで!笑いを極めよなぁ!」


にゅう「またにゅ〜!またにゅ〜!天満〜!真雪〜!琴花〜!にゅ〜〜〜〜〜!」


剣斗「いや、だから俺はぁぁぁぁーーーーーーー………。」


ミラァ「バイバイ…みんな…。」



(空に謎の人物)



?「行ったみたいですね。」


?「『ユナイマ』……本当にあんなのがマジ『資格者』なのかよ?」


ユナイマ「さあ…どうですかね。まあ、そのうち分かると思いますよ。」


?「『あの方』が…お呼びだ…だらだら話してないで…行くぞ二人とも…そうでなくても…時間が足りないんだ…。」


?「マジ分かってるよ!」


ユナイマ「ふふ…もうすぐですね。ふふ……。」



(天満は)



天満「何か久しぶりだぁ……でも夜だ…。」


剣斗「くそぅ…にゅうの奴……最後まで忘れやがって…次会ったら覚えてろよ……くそぅ…。」


真雪「剣ちゃん…はは…。」


琴花「でも学校とかどうしよう?何ヶ月も……親にも…ああ…。」


シャウト「心配無い。時間はあの時から数時間くらいしか経っていない。」


琴花「ホントに!良かったぁ…。」


剣斗「でも何でだ?」


シャウト「これだ。」


天満「ディークの羽?」


シャウト「ああ、これで時間を移動したんだ。」


真雪「便利ですね。」


シャウト「そうでもない。」


天満「羽が!灰になっていく!」


シャウト「役目を終えたんだ。」


剣斗「そうだったのか…。」


天満「またディークに助けられたんだな…。」


シャウト「アハハ!……では剣斗に琴花…霊神具を預かろうか。」


剣斗「ああ…元気でな…ギルティ…。」


ギルティ「ああ…お前の信念…大したもんだったぜ剣斗!また来いよ!」


剣斗「へへ、じゃあ、ありがとうな!」


琴花「フーちゃん……今までありがとうね。」


フーディン「うん。僕こそ…楽しかったよ…ありがとう琴花。絶対また会いに来てね…。」


琴花「あは!約束するする!」


真雪「あの…シルフィアは?」


シャウト「大丈夫だ…ほら。」


シルフィア「貴方を守れなくてすみませんでした。」


真雪「ううん。あなたが無事で良かった。ネオスに捕まった時…あなたを取り上げられ、ずっと心配してたから。本当に無事で良かった…。」


シルフィア「ありがとうございます真雪。また会いましょうね。」


真雪「はい…必ず…。」


シャウト「……では天満。」


天満「ああ…シャウトも元気で。」


真雪「皆さん、お体に気を付けて下さいね。」


剣斗「またシャウトからも、会いに来てくれよな!ギルティもな!」


琴花「凄く楽しかったよ!フーちゃんも元気でね!」


シャウト「私も楽しかった。お前達は…私の大切な仲間だ。また会おう…必ず。」


天満「本当にありがとう。シャウト……俺…シャウトに会えて良かった!」


シャウト「天満…。」


天満「いろんなことを教えてもらったし、シャウトのお陰で、強くなれたよ!」


剣斗「そうだぜ!」


琴花「うんうん!」


真雪「その通りですよ!」


シャウト「ふふ……お前達……ではな…。」


剣斗「シャウト…サンキュ…。」


琴花「シャウト…それじゃね…。」


真雪「シャウトさん…ありがとうございました…。」


天満「シャウト……皆によろしく………ありがとう…。」


シャウト「ふふ…。」


剣斗「行ったな…。」


天満「ああ………あ、朝日だ!」


琴花「綺麗じゃん!」


剣斗「俺達の世界も捨てたもんじゃないな!」


真雪「そうね。これからだよ!私達の世界も!」


天満「ああ……さて!帰るか!俺達にはやることが多いよ!」


琴花「そだね!それじゃ行くよ剣斗!」


剣斗「ああ!天満、真雪、また明日な!早く帰って寝たいぜ!」


琴花「あはは!それじゃ明日ね!」


天満「ああ!学校でな!」


真雪「学校でね!」


天満「じゃ行こう真雪!」


真雪「うん!」



(真雪の家に到着)



天満「じゃ真雪、今日はしっかり休めよ。」


真雪「うん……天くん!私達は…変われるよね?」


天満「当たり前だろ!俺達には明日があるんだ!必死で生きれば、変われるさ!」


真雪「そうだね……そうだね!天くんありがとう!また明日学校でね!おやすみ天くん!」


天満「ああ!」


天満の語り「俺達は完璧じゃない。間違いを犯す。でも償える、やり直せる。大切な人を守りたい、その想いがあればきっと………いい明日を見つけることができるはずだ!だって、俺達は生きてるから、命が輝いているから!必ず成長できる明日を掴めるんだ!」


天満「ただいまっ!」



第一部・完


これで『天と地』が終わりました。ですが、まだ解明されていない謎があったり、怪しげな人物も出て来たりと、何やらまだ完結ではなさそうです。ということで、次は第二部として、全ての謎を明らかにするつもりです。どうかまだ続く天満達の物語を応援してやって下さい。天満の真実、アイズとサイガの苦悩、新たなキャラクターの想い、それぞれが絡みあって、はっきり言って泣けたりする物語になってます。悲劇にも似た物語ですが、その中で必死に戦う天満達を楽しみにしてて下さい。

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