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四神伝説~散々支配してきたブリキ共に鉄槌を下してやんよ~  作者: 統氏


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第5話 月旅行は終わりだ、侵入者は帰れ帰れ!!

ドラゴンブレード=双剣で

爆発の余韻が消え、月面に静寂が戻った。


 機械兵だった残骸が、黒い砂の上に転がっている。


「ふぅ……なんとかなったな」


 青空昇はドラゴンブレードを下ろし、息を吐いた。


 HUDの端では、赤い警告がまだ点滅している。


《エネルギー残量 低下中》


「減りすぎだろ……燃費悪すぎない?」


 その時だった。


『……待て』


 父の声が、いつもより低い。


「ん?」


『撃破した機体の残骸から、異常な反応が出ている』


 映像に、赤い波形が重なる。


「異常って、まだ動くのか!?」


『違う。戦闘用エネルギーとは別系統だ』


 一瞬、通信がノイズを帯びる。


『……空間干渉反応だ』


「空間干渉? 何それ!?」


 昇が叫んだ瞬間だった。


 残骸の中心部が、不気味に発光する。


 空気が歪み、景色が揺れる。


「ちょ、地面が曲がってるんだけど!?」


『説明している時間はない!』


 父の声が鋭くなる。


『その反応は、空間転移に近い現象だ!』


「転移!? ワープってこと!?」


 次の瞬間。


 残骸の上空に、黒い円が開いた。


 月面の景色が、渦を巻くように引きずられていく。


「うわあああ!? 聞いてない聞いてない!!」


 ドラゴンウェアの機体が、強烈な引力に捕まる。


 スラスターを吹かすが、抗えない。


『昇、エネルギー残量が危険域だ!』


 HUDが赤く染まる。


《エネルギー残量 危険》


「ちょ、さっきから警告多すぎだろこの機体!!」


 視界が白く歪む。


 上下の感覚が消え、音が遠ざかる。


「月こわすぎだろ……!」


 次の瞬間。


 強烈な衝撃と共に、視界が反転した。



 ――星空。


 見慣れた青い大気圏が、目の前に広がっていた。


「……え?」


 月の灰色の大地は、もうどこにもない。


 代わりに見えるのは、地球の夜空。


「戻ってきた……?」


 通信が繋がる。


『昇、聞こえるか』


 父の声が、少しだけ安堵を帯びていた。


「聞こえるけど! なに今の!? 意味わかんないんだけど!?」


『こちらも同じだ』


 一拍置いて、父は続ける。


『月は、我々の想定を大きく超えている』


 昇は操縦席で頭を抱えた。


「だろうな! なんだよ空間干渉って!」


 モニターの向こうで、父は静かに言う。


『だからこそ――調べなければならない』


 昇はため息をついた。


「……次に行く時は、ちゃんと説明してからにしてくれ」


 そして小さく呟く。


「もう二度と、行き当たりばったり月旅行はごめんだからな……」

機械兵からしたら昇は暴れてから帰る迷惑なやつ

機械兵「帰れ!帰れ!帰れ!」

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