41話 別に親父の事を忘れてたわけでは無いけど40話で合体回やりたかったから放置しました
だって、40話記念やりたかったんだもん...
仕方ないじゃん...
修理ドックには、低い機械音だけが響いていた。
青龍と朱雀は応急処置中。
白虎と玄武は、大破したまま沈黙している。
勝ったはずなのに、空気は軽くならなかった。
「なあ」
昇が、天井を見上げたまま口を開く。
「親父たちを、どう助けに行く?」
その一言で、全員の意識が揃った。
⸻
「敵の本拠地は、月です」
四獣AI――青龍が答える。
「博士たちが拘束されている場所も」
「月である可能性が、最も高い」
「可能性、か」
焔が短く息を吐く。
「確定じゃねぇんだな」
「はい」
「断定は出来ません」
「ですが、敵が博士たちを連れて行く意味を考えると」
「月以外は考えにくい」
⸻
「問題は」
剣が続けた。
「どうやって、月へ行くかだ」
「俺たちには」
「月へ行く手段がない」
守も、静かに頷く。
「……情報が、足りません」
⸻
少しの沈黙。
昇が、腕を組む。
「それ、ずっと引っかかってたんだけどさ」
全員が、昇を見る。
「機械兵って」
「なんで、あんなふうに出てきて」
「都合よく消えるんだ?」
⸻
空気が変わる。
「ワープ……ですよね」
守が言う。
「はい」
四獣AIが即答する。
「機械兵は」
「空間転移技術を使用している可能性が高い」
「でもさ」
昇は続ける。
「俺たち、その仕組みを」
「何一つ知らねぇ」
⸻
「壊してきたからな」
焔が、苦い顔をする。
「全部」
昇は、はっきり言った。
「だから次は」
「壊すんじゃなくて、捕らえる」
剣が、すぐに理解した。
「……ワープの仕組みを調べるためか」
「そう」
「月に行くなら」
「まず、行き方を知らねぇと話にならない」
⸻
守が、少し不安そうに言う。
「でも……拘束って」
「今までより、難しいですよね」
「当たり前だろ」
焔が肩をすくめる。
「ぶっ壊す方が、よっぽど楽だ」
昇は、それでも頷いた。
「でも」
「楽な方、選んでる場合じゃねぇ」
⸻
四獣AIが、静かに告げる。
「方針変更を確認」
「次の戦闘目的を更新します」
一拍。
「敵機の完全破壊を回避」
「拘束・解析を優先」
「ワープ機構の解明を」
「最優先課題とします」
⸻
昇は、拳を握った。
「決まりだな」
前を見て、言い切る。
「次の目的は」
「機械兵を捕らえる」
「それで」
「親父たちを、迎えに行く」
⸻
焔が、少し笑う。
「難易度、跳ね上がったな」
「今さらだろ」
昇も笑った。
剣は、短くまとめる。
「準備が必要だ」
守も、頷いた。
「……やりましょう」
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月は、遠い。
だが――
進む方向は、はっきりした。
次は、倒すための戦いじゃない。
奪い返すための戦いだ。




