第4話 なんで最初に言わないんだよ
説明なしでもラウズアブソーバー使えるやつもいたんだしいけるいける
瓦礫の山の向こうで、機械兵がゆっくりと立ち上がった。
装甲は砕け、関節は歪んでいる。それでも、赤いセンサーだけはまだ生きている。
「しぶといな……ほんと」
青空昇は操縦席で肩を回した。
――その瞬間。
『昇、聞こえるか』
父の声が通信に割り込む。
「聞こえてる! 今ちょうどムカついてるとこ!」
『ならいい。腰部に固定されている剣を使え。解放形態に移行しろ』
「剣? ……は?」
聞き返す間もなく、機械兵が地面を蹴った。
「ちょ、説明省きすぎだろ!」
昇は叫ぶ。
「ドラゴンウェア、完全解放!」
低い駆動音と共に、機体全体が震えた。
装甲の継ぎ目が光り、ロック解除の音が連続して鳴る。
背部でフライトユニットが展開し、推力が一段階上がる。
HUDが切り替わり、視界が一気にクリアになった。
《解放形態 移行完了》
《エネルギー消費 上昇》
「うわ、なんかすげぇ音してる!」
その直後――
腰部マウントが解放される。
「……二本?」
引き抜いたのは、左右一対の剣。
無駄のない形状の双剣が、淡く光を帯びていた。
「両手に剣とか、聞いてねぇんだけど!」
だが、構えると不思議としっくりくる。
機械兵が攻撃を仕掛けてきた。
次の瞬間、ドラゴンウェアが加速する。
「速っ!?」
フライトユニットの推力で一気に距離を詰め、
昇は右の剣を振るった。
――ズンッ。
装甲が裂け、火花が散る。
「……え、今ので?」
間髪入れず、左。
交差する斬撃が、機械兵の胴体を深く切り裂いた。
「さっきはよくも逃げてくれたな」
昇は歯を見せて笑う。
「今度は逃がさねぇ。ぶっ壊してやる」
空中で体勢を入れ替え、最後の突撃。
二本の剣が同時に振り抜かれ、
機械兵は耐えきれず爆散した。
砂煙が晴れ、静寂が戻る。
その中で、HUDの数値が赤く点滅する。
《エネルギー残量 低下中》
「……やばっ」
思わず声が漏れた。
「これ、思ったより減ってるんだけど!?」
剣を構えたまま、昇は周囲を警戒する。
「次が来たらどうすんだよ……」
それでも――
双剣を握る手は、自然と力が入っていた。
「まあいいか」
昇は前を向く。
「剣一本で十分だろ。……二本あるけど」
ホクトさんみたいに息子を危険な目に合わせるかもしれないからシンカリオンに乗せたくない父さん良いよね
ハヤト自身は父さんが危険な目に合わせたくないのわかったからシンカリオンに乗るの迷ってたけど父さん心配してなかったら普通に乗ってるだろうから面白いよね




