31話 あ、連携回はまだ続きます...
遅くなりました
戦闘が終わり、施設周辺は静けさを取り戻していた。
四機は並んで立ち、各部の状態を確認している。
「……さっきの連携」
昇が通信を開いた。
「悪くなかったよな?」
「はい」
守がはっきり答える。
「止める位置も、動く順番も」
「無理がありませんでした」
「火力も置けた」
焔が続ける。
「出しすぎず、遅れず」
「ちゃんと繋がった」
剣は少しだけ間を置いてから言った。
「判断が揃っていた」
「それが一番大きい」
短い言葉だったが、
それで十分だった。
⸻
昇は操縦席で、軽く息を吐く。
「……やっとだな」
ずっと、どこか噛み合っていなかった。
合わせようとしてズレて、
気を遣って遅れて。
それが、今日はなかった。
「訓練じゃ分からなかった理由も」
守が小さく言う。
「少し、分かった気がします」
「戦う前に、話したのが効いたな」
焔が笑う。
「まさか飯食いに行って正解とは思わなかった」
昇も笑った。
「だな」
剣は、その様子を見ながら言う。
「連携は技術だけじゃない」
「理解だ」
それだけ告げて、通信を閉じた。
⸻
その瞬間。
《警報 未確認反応》
短く、しかし鋭い警告音。
四人の空気が、一瞬で変わる。
「……またか」
焔が前を見る。
「数は?」
守が即座に確認する。
《複数反応 接近中》
昇は、自然と四獣バングルを握った。
「試されるな」
剣の声が落ち着いて響く。
「今の連携が、本物かどうか」
誰も、否定しない。
恐れも、迷いもない。
四機が、同時に動き出す。
⸻
噛み合った、その先で。
次の戦いが、始まろうとしていた。




