表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
四神伝説~散々支配してきたブリキ共に鉄槌を下してやんよ~  作者: 統氏


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

30/35

30話 傲慢かもしれないが販促アイテムを出さずには入れなかった回

思いつきで動くと余計なことになるからあかんね

 施設まで、十キロ。


 決して近い距離じゃない。

 それでも四人の足取りに、焦りはなかった。


「……間に合うな」


 焔が前を見たまま言う。


「はい」


 守も息を整えながら頷く。


 昇は走りながら、腕に付けた四獣バングルを一瞥した。

 剣は少し後ろで、全員の距離を自然に保っている。


 妙に、落ち着いていた。



「なあ」


 昇が、唐突に口を開く。


「そろそろ使うぞ」


 焔が横を見る。


「使うって……今か?」


「今しかねぇだろ」


 昇は当然のように言った。


「転送出来るって話なんだから」

「走って行くより、呼んだ方が早い」


 守が少し驚いた顔をする。


「……初めて、ですよね?」


「だからだよ」


 昇はニッと笑う。


「初使用は、実戦が一番だろ」


 剣が短く頷いた。


「判断は正しい」



 施設が視界に入る。


 昇は足を止めた。


 四獣バングルを見下ろす。


 脳裏に浮かぶのは、説明でも理屈でもない、たった一言。


 ――研究室で、父が差し出した時の声。


「出来る」


 理由は聞いていない。

 今も、よく分からない。


 でも。


「……なら、使うだけだ」


 昇は迷わず、腕を上げた。



 四獣バングルを掲げる。


「来い――」


 一拍。


「ドラゴンウェア」



 空気が歪む。


 青い光が一点に収束し、

 次の瞬間、龍の形をした機体が現れた。


 圧倒的な存在感。


 一瞬、言葉を失う空気が流れる。


 ドラゴンウェアは、昇の正面で大きく口を開いた。


 次の瞬間、

 昇の身体がその中へと飲み込まれる。


 装甲が閉じ、

 内部で機構が組み替わる。


 龍の姿が、人型へと変形していく。


 ドラゴンウェア、起動。



「玄武、前に出る」


 守の声は落ち着いていた。


「朱雀、右を抑える」


 焔が自然に続く。


「白虎、全体を見る」


 剣は短く応じる。


 説明は、いらなかった。



 機械兵が動く。


 守が前に立ち、進路を止める。


 焔の火力が、守の“間”にぴたりと置かれる。


 昇は、ためらわず踏み込んだ。


 無理に合わせない。

 遠慮もしない。


「今だ」


 剣の指示は、それだけ。


 攻撃が繋がる。

 流れが切れない。


 自然と、勝ちの形が見えてくる。


「……ああ」


 昇が、思わず呟いた。


「そういうことか」



 最後の機械兵が倒れ、

 戦場に静けさが戻る。


 四機が並ぶ。


 息は上がっている。

 だが、迷いはない。


「……やったな」


 焔が、素直に言った。


「はい」


 守も、はっきり頷く。


 剣は何も言わない。

 ただ、その様子を見ている。


 昇は、腕の四獣バングルを上に掲げながら


「俺たちの勝利だ!!」


 まだ、完璧とは言えない


 それでもーー

今は、それで十分だった。


博士達が完成させたものは他に2個あるよ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ