27話 奇数は前半パートなので同じことやりがち
いっそ昇の友達とか書くのありか...
戦闘区域から戻った後、施設は短い静寂に包まれていた。
損傷チェック。
エネルギー残量の確認。
簡単な整備。
どれも、いつも通りの作業だ。
だが、全員が分かっていた。
今回の戦いは、ただの小競り合いではなかった。
⸻
「……全体としては、悪くなかった」
剣が端末を操作しながら言う。
モニターには、先ほどの戦闘データが流れていた。
「だが、噛み合っていない部分も多い」
焔が腕を組む。
「だな。俺の火力で敵が動きすぎた」
「流れを作るつもりが、逆にズラした」
「結果論だ」
剣は淡々と返す。
「だが、修正は必要だ」
⸻
昇は、少し離れた場所で座り込んでいた。
「俺は……踏み込みが遅れたな」
珍しく、素直な自己評価だった。
「守が止めてくれてなかったら、間に合ってなかった」
守は首を振る。
「いえ……僕も、余裕はありませんでした」
「止めることに集中しすぎて」
「次の動きを考えられていなかったです」
言いながら、少しだけ悔しそうに視線を落とす。
⸻
「でもさ」
焔が空気を変えるように言った。
「守が前に立ってくれたから、俺は思い切って撃てた」
「あれは、でかい」
守は一瞬驚き、それから小さく頷いた。
「……ありがとうございます」
⸻
剣は全員を一度見渡す。
「課題は明確だ」
短く、整理する。
「玄武は、防ぐだけで終わらない判断」
「朱雀は、火力を出す位置とタイミング」
「青龍は、決めに行くまでの道筋」
昇は苦笑する。
「全部、俺たちの癖ってことか」
「そうだ」
剣は否定しない。
⸻
「……剣は?」
焔が聞く。
剣は少し間を置いてから答えた。
「全体を見る余裕はある」
「だが、指示が遅れれば、全てが崩れる」
「俺の判断が、一番重い」
その言葉に、誰も茶化さなかった。
⸻
昇が立ち上がる。
「じゃあさ」
「次は、ちゃんと練習しようぜ」
「戦場で合わせるのは、流石に無茶だろ」
焔が笑う。
「賛成」
「どうせ、すぐ次が来る」
守も、はっきりと頷いた。
「……はい」
「今度は、もっと動けるようになります」
⸻
剣は端末を閉じる。
「準備を始める」
「連携訓練を組む」
「実戦前提だ」
その言葉に、全員の表情が引き締まる。
次は、もっと厳しい。
だが――
今は、ただ並んで立つだけでは終わらない。
それぞれが、自分の足りないものを理解した。
だからこそ、前に進める。
もうすぐ長い戦いを書きたい




