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四神伝説~散々支配してきたブリキ共に鉄槌を下してやんよ~  作者: 統氏


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17話 四獣王、揃う

3日で揃いました

1話の時は普通にもっとかかると思ってました

GPT君も話がズレる時があるので1話ごとに設定がずれないように必死にチェックしていました

なので普通にもっとかかると思ってたけど早かった

格納庫に、重たい静寂が落ちていた。


 さっきまで警報と衝撃音が響いていたとは思えないほど、今は機械音だけが低く続いている。


「……なんか、変な感じだな」


 昇は腕を組み、落ち着かない様子で周囲を見回した。


「さっきまで撃ち合ってたのにさ」


「戦闘が終わった直後だからだ」


 剣は淡々と言う。


「今は切り替えの時間だ」


「その言い方、嫌な予感しかしねぇんだけど」


 その時、格納庫奥の巨大なシャッターが、ゆっくりと開いた。


 最初に姿を現したのは、赤い装甲の機体だった。

 流線型のシルエットに、炎を思わせるライン。


「うわ……派手」


 昇が思わず口にする。


 続いて、もう一機。


 分厚い装甲に覆われた重厚な機体。

 無駄な装飾はなく、ただ堅牢さだけが目立っていた。


『フェニックスウェア、起動確認』


『タートルウェア、起動確認』


 制御室のアナウンスが響く。


「……来たな」


 剣が小さく呟く。


 ハッチが開き、二人の人物が姿を現した。


 赤い機体から降りてきたのは、昇より少し年上の青年だった。

 余裕のある表情で、軽く手を振る。


「よろしく! もう話は進んでる感じ?」


「軽っ!」


 昇が即座にツッコむ。


「さっきまでの空気どこ行った!」


 その隣で、もう一人がゆっくりと降りてくる。


 少し硬い表情。

 視線が定まらず、明らかに緊張している。


「よ、よろしく……」


 小さな声だったが、はっきりと聞こえた。


(……俺より年上だよな?)


 昇は内心で首をかしげる。


 剣が一歩前に出た。


「白虎、剣だ」


 短い名乗り。


 赤い機体のパイロットが続く。


「焔。フェニックスウェアの適合者」


 にこっと笑う。


「硬いの苦手なんだよね。よろしく」


 最後に、緊張していた青年が深く息を吸い、口を開いた。


「……守。タートルウェアの適合者です」


 昇は少し間を置いてから前に出た。


「青空昇。ドラゴンウェアだ」


 一瞬、空気が止まった。


 焔が首をかしげる。


「……あれ?」


「ん?」


「青空?」


 守も不思議そうに言う。


「……神代、じゃないんですか?」


「は?」


 昇の声が素で裏返った。


「いやいや、俺ずっと青空だけど?」


 剣が、ほんの少しだけ目を細める。


「……そうか」


「そうか、じゃねぇよ」


 焔が端末を操作し、個人データを表示する。


「じゃあ、これ何?」


 画面に映った文字を、昇は覗き込んだ。


【適合者登録名:神代 昇】


「……は?」


 思考が止まる。


「誰だよそれ」


 守が恐る恐る続ける。


「……昇のお父さん、神代博士ですよね?」


 数秒の沈黙。


 次の瞬間。


「――あのクソ親父!!」


 昇の怒鳴り声が格納庫に響いた。


「人生レベルの情報を黙ってるとかどういうことだよ!!」


 焔が苦笑する。


「理由、聞いてない?」


「聞いてねぇ!」


 守が申し訳なさそうに補足する。


「……“青龍だから空っぽい名前の方がいいと思って”って」


「ノリで変えるな!!」


 昇は頭を抱えた。


「説明不足にも程があるだろ!!」


 剣は腕を組んだまま、淡々と言う。


「……叔父さんらしい」


「フォローになってねぇ!」


 だが、昇はふと気づく。


 三人とも、当たり前のように自分を見ている。


 最初から、同じ場所に立っている目だ。


「……つまりさ」


 昇は顔を上げた。


「俺も最初から、同じ側ってことか」


 焔は笑った。


「今さらでしょ」


 守は小さく頷く。


「……はい」


 剣は短く言った。


「血筋も、立場も、同じだ」


 昇は、ため息混じりに笑った。


「……後で親父、マジで説教な」


 四獣王。


 全員が、ここに揃った。


 まだ最強じゃない。

 まだ足並みも完璧じゃない。


 それでも――


 静かな支配に、歯向かう者たちは揃った。

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