第10話 高出力粒子砲伝えたつもりだったけど普通に伝えてない
タイトル通り伝えてないです
伝えたつもりだけど何も言ってないです
機械兵が近づいてくる。
青龍は膝をつき、荒く息をつく。
《エネルギー残量:27%》
「減りすぎだろ……!」
昇は歯を食いしばる。
まだ敵は残っている。
だが、このまま斬り続ければ先にエネルギーが尽きる。
そこへ、父の通信が割り込んできた。
『昇、聞こえるか』
「聞こえてるよ! 今それどころじゃ――」
『高出力粒子砲を使え』
「……は?」
一瞬、昇の思考が止まった。
「なにそれ」
『だから、高出力粒子砲だ』
「いや知らねぇよ! そんな名前!」
『以前、説明したはずだ』
昇のこめかみに青筋が浮かぶ。
「してねぇよ!!」
『お前が聞いていなかっただけだ』
「今それ言う!?」
目前では、機械兵が再び隊列を組み、迫ってくる。
《エネルギー残量:24%》
「ちょ、ちょっと待て待て! 今ピンチなんだけど!?」
『なら急げ』
「だから何をだよ!」
父は淡々と続ける。
『胸部に内蔵された主砲だ。出力は最大級――』
「最初からそう言えよ!!」
昇は操縦席で叫びながら、モニターを必死に確認する。
すると胸部装甲の奥に、見慣れない照準マークが浮かび上がった。
「……あ、これか!」
『そうだ。それが高出力粒子砲だ』
「長ぇんだよ名前!」
昇は深く息を吸い、正面の機械兵部隊に照準を合わせた。
《エネルギー残量:22%》
「いくぞ……!」
父が言う。
『一撃で決めろ』
「言われなくても!」
昇は叫んだ。
「正式名称とかどうでもいいんだよ!」
照準が固定される。
「これは――」
一瞬の間。
そして昇は、全力で叫んだ。
「ドラゴンビーム!!」
青龍の胸部が眩く発光し、極太の光線が機械兵を貫いた。
直撃した機械兵部隊は、まとめて吹き飛び、爆炎に包まれる。
静寂。
昇は目を見開いたまま、呆然と呟く。
「……やっば。威力えぐ」
通信越しに、父が低くため息をついた。
『だからそれは高出力粒子砲だ』
「知らん!」
昇は即答する。
「ドラゴンビームの方が強そうだろ!」
『……まったく』
だが、その声はどこか呆れ半分、安堵半分だった。
《エネルギー残量:8%》
「うわ、使いすぎた!」
『当然だ。あれは切り札だ』
「最初に言えぇぇぇ!!」
勝利の空に響く昇の叫び。
こうして、世界を救う兵器は――
今日も適当に命名されたのだった。
遂に10話です
ドラゴンブレス
廬山昇龍覇
ドルオーラ
尾獣玉
霊丸
バオウザケルガ
かめはめ波
グランクロス
虚式紫
暴王の月
X BURNER
ドラゴンビームで良いのか?
「ドラゴンビームの方が強そうだろ」
本当か?うーん昇はこんな感じで言ってるし良いか




