拝啓 神様へ
拝啓 神様へ
まず、私をこの世に生まれさせてくれてありがとうございます。
私は恵まれた環境で、勉学ができ、食があり、
娯楽もあります。
私に、生きる事を教えてくださり、
ありがとうございました。
ですが、私はもうそれを捨てようと思います。
もう、生きていたくありません。
どれだけ、恵まれていても、
限界点を越えると私は、
あなたを責めてしまいます。
もちろん、私より辛い人なんて、
星の数程いるでしょう。
でも、辛いものは辛いんです。
他の人と比べて自分は恵まれています。
このまま生きていく事だってできるでしょう。
だとしても、私は生きる事をやめます。
この世から、私はいなくなります。
いつか、誰かが言いました。
人には皆んな生きる意味がある。
私はなんて酷い考え方なんだ、と
そう思いました。
人に生きる意味があるなら、
生まれた瞬間トイレに流された赤ん坊。
コインロッカーに詰められた子供。
今も虐待を受け、暴力の末に死ぬ子供。
この子達の生きる意味ってなんなんでしょう?
親に罪悪感を負わせる為?
その為だけに苦しんで死んで、
何にもしず終わっていく。
この子達に、生きる意味なんてない。
それはその他の人間達も同じ、
生きる意味なんてない。
私にも、生きる意味なんてない。
あれば、死のうなんて思わない。
正直に思います。
皆んな知ってるけど言わない…
あなたは本当はいないって事。
あなたが存在しない事は、
私の存在が証明しています。
それに、もしあなたがいたら、
今も飢餓で苦しむ貧民と呼ばれる人々はいない。
戦争も起こらない。
不平等な政治もない。
生きていて良かったと、
そう思える筈です。
いつか、どこかのあなたがいいました。
生きている事が最大の幸福と…
じゃあ、幸福なんていりません。
私がこの世の不幸を受け止めます。
ですから、神様、
少しはこの世を良くしてあげてください。
もう私は死にますから、
あなたが最も嫌う、自殺をしますから、
どうか、少しはこの世を良くしてください、
お願いします。
もし、これを読んだ神様以外の人に伝えたい事があります。
世界は、この世は、辛くなんてないんです。
ただ、そこにあるだけ、
辛くしているのは私達です。
ですからもう、おしまいにしませんか?
皆、死にませんか?
幸福を捨て、死にませんか?
これ以上、この世界を穢すくらいなら、
命を絶った方が何十倍もいいんです。
私は、これから死にます。
自殺の方法は考えてません。
ただ、私は死にます。
今日中に死にます。
それでは、ありがとうございました。
来世があるなら、人間にはしないでください。
以上、神様へ伝えたい事でした。
敬具 ×××××××