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第四の言 執政官

 浅い川の中。首まで水に浸かったジェナーが、何事か考え込むようにして琴を抱え込んでいた。

 偽装を解かれている晶琴は、先程から咽び泣きに良く似た歓喜の音をあげている。

 まるでそれに合わせているように、水面が揺れる。

 やがて、揺れが大きくなっていく。最後には、大小様々の水球がジェナーの周囲を巡り始めた。

 閉じられていた瞳の瞼が僅かに揺れる。

 水球は戯れて、ジェナーの髪にぶつかり、弾けては、川の中に融けていった。

「潔めてくれるのは良いんだけど、考え事してるんで、玩具扱いはしないでいただけませんかね?」

 震えるような、籠もったような、水を通したような声が、ジェナーの口から漏れる。困ったように、眉根が寄せられる。

 水球が、一瞬静止し一斉に川に融け込んだ。

「うわっ!」

 川の水が大きく渦を巻き、ジェナーの体を深みに引きずり込む。急な事態に対応しきれず慌てている間に、晶琴が手を離れる。

「川精霊っ! 俺の言葉を持って行××××××!」

 完全に晶琴が手を離れると同時に、ジェナーの叫ぶ言葉が変化する。それは、先刻まで話していた言葉とは全く体系を異にする物であった。

 ジェナーが、それこそ本当に泡を食って、流される晶琴を追う。が、追いついてそれに手を触れようとした瞬間、大きな水柱が起こり、晶琴は再度遠くに流れた。

 ジェナーは、深い溜め息を吐いた。

「××××××、××××××──」

『それが無いと、人間とはまともに会話出来ないんだぞ……。相手しなくて悪かった、謝る。だから、返してくれ』

 不思議な韻を踏む声が、語る。それと和して、心話に近い波動の思考波が起こる。

 リュンリュンと再度浮かび上がった水球が周囲を巡る。

『分かったよ……。分かりました。しばらくお付き合いします』

 返事と共に、晶琴が水球の中に取り込まれ、宙に浮く。ジェナーの上まで辿り付くと水球は崩れ、晶琴はジェナーの手元に戻った。

 嬉しそうな音を出して、晶琴が震えた。

「“ジェナー”……、お前も共犯か」

 諦めて、ジェナーが呟く。

清水(せいすい)を少し分けてくれ』

 水面が小刻みに震える。水蒸気が昇り、霧の様の大きな球が浮かび凝縮。小さな水球が、ジェナーの目前に浮かぶ。

『“ジェナー”飲んでいいぞ』

 言葉に、翼を広げた形の晶琴の、その翼の付け根にある、小さな水晶の結晶柱の集まりの内、中心を成す二本に清水の水球が融け込む。

 弦の中には細い空間が存在していたらしく、その中を清水が伝い昇って行く。

 清水の上昇が停止する。

 緩く左腕に晶琴を預け、右の掌が弦に翳される。

 韻々とゆらめく音が、辺り一帯に染み透る。川の水が一斉に、重力から解き放たれ揺れ、渦巻き、上昇する。

 ジェナーもそれに抗うことなく身を委ねた。

 差し込む陽光の中で、宙を渦巻く水が光の乱舞を起こす。虹を吹き、様々な色の光が辺りに振り撒かれる。

 木々の緑が、大地の琥珀が、様々な色を反射し姿を変えて見せる。

 光の乱舞で起こる極彩色の世界。が、それは決して不快な物ではなく、むしろ快い。

 宙に浮く水流の中でジェナーの髪が、白銀の鱗を持つ聖獣(せいじゅう)“龍”よろしく踊っていた。

 白い裸体が、その髪の間に見え隠れしながら、晶琴を奏でている。

 晶琴の特殊な音叉共鳴の音が、一帯の力場に干渉し、その法則を無効にする。その結果が、この大騒ぎなのである。

 精霊──人はもちろんのこと、妖精や聖獣とも異なる思考形態をもち、どのような者をも寄せ付けることの無い、強力な力場発生の源泉足り得る特異な聖力体。

 ジェナーは、生まれながらにしてその者達に受け入れられていた。だが、その代償の如く、全ての言葉を奪われていた。

 人の言葉を理解するのに多くの時を費やした。その言葉を話すべく努力をしたが、ついに成し得なかった。発声器官が、根本から異なっていたからだ。

 ……そして、自らの言葉を理解する者は、レ‐ラームには存在しなかった。

 そんな中で、“晶琴”の特殊な波動と出会った。初めて、人との会話を、意志の疎通を成すことが出来た。以来、ジェナーは片時も晶琴を手放さなかった。




   *




 森の奥深く “(もり)”と呼ばれる域がある。そこは、精霊達の棲む、“精霊の杜”から受ける波動によって形成された特殊な域。

 人も住まぬ。獣も棲まぬ。否、住めぬ特殊な域。豊かな大地、豊かな泉、豊かな緑。けれど、何者もそこに立ち入ることは赦れぬ。そこに在るのは、魑魅魍魎、聖獣、妖精、僅かに、高度な力をもつ術司が人知れず住んでいるのみ。

 そんな杜の奥の繁みに、ようやく目的のものを見出した様子で、人影が潜んでいた。

 視線の先に、身体中に白銀色の髪を纏いつかせた乙女の姿。

 その周りには、沈みゆく太陽の昏い光を弾きながら、多くの水球が浮かんでいた。

 ゆっくりと乙女の掌が動き、濡れた髪を撫でる。その都度、零れ落ちる雫が水球と化して宙に浮かんだ。

──水妖精(ウンディーネ)乙女(レイディ)か?

 目まぐるしく視線が走り、乙女の周りを抜け目無く探る。

 そして、最初に自分の興味を引いた音の源を見出した。

 身近の木の下に立て掛けられている竪琴。

 それは、水球と同じように陽光を弾いていた。

 その弦が、ひとりでに音を奏でているのだ。

 水晶で作られた弦から漏れる、澄んだ共鳴を起こす音色。

──晶琴(しょうきん)……? “言織(ことお)り”か!?

 強烈な驚きに、張っていた結界が乱れた。

 瞬間、半ば白銀の髪に覆われた乙女の顔が繁みを向いた。

 宙に浮かんでいた水球が一気に落下し、大地へと還える。

「×××?」

 鋭い、誰何らしい声。しかし、開かれた口から漏れた言葉は、男には理解出来なかった。

 晶琴から一際高い音が響き渡る。

 川辺に広がる(もり)全体が、一斉に蠢いた。

 男の気が、乙女から逸れる。

 ……蠢きが静まった時、男は苦く舌打ちをして、元の場所を見つめた。

 そこには既に、誰の姿もなかったのである。




   *




 擦り切れたマントを目深に被った人物の前には、空になった皿が山と積まれていた。

 それでも足りないとばかりに、フードの端に覗く口許には休みなく匙が運ばれている。

 宿に戻って来たノアールは、その姿を見て呆れ返った。同時に、どこか尋常で無い気配を感じて声をかける。

「どうしたんだ、ジェナー?」

 問い掛けを無視して、黙々と匙が運ばれる。

「ジェナー?」

 二度目の問い掛けにようやく、ジェナーの意識がノアールに向く。

「“言織り”だってバレた。水浴してる時に見てた奴がいる」

 小さな低い声音で答えると、への字に曲げた口に、再び山のように肉と野菜を乗せた匙が運ばれた。

 相当な不機嫌が見てとれる。どうやら、この山と積まれた空皿も、いわゆる自棄喰(やけぐ)いの成果らしい。

「……晶琴、偽装していなかったのか?」

 自身も軽い食事を宿の主人に頼みつつ、向かいの席に付く。

「“ジェナー”は──あ、これ晶琴の名でもあるんだが 」

「それで呼び名に?」

「そう。“ジェナー”は、水が好きなんでな。水をやると勝手に歌うんだ。それでバレたらしい」

 不機嫌なジェナーの口調とは対照を成すように、ノアールの声は幾分機嫌が良かった。

「“ジェナー”の音は良いからな」

 ノアールのその言葉で、ジェナーの膝に置かれていた晶琴、今は竪琴に偽装されている“ジェナー”が喜びの音を奏でた。

 ジェナーの体が瞬間的に凍りつく。

「た……頼む、ノアール。“ジェナー”は、俺以上にのりやすいんだ。のせないでくれ! 大事になる」

 真っ青になったジェナーが、飲み込み損ねた食べ物にむせながら言う。

 その背をさすってやりながら、ノアールが笑う。

 何度も止めようと努力しているらしいが、それが実らぬ様子で小さく笑い続ける。

「わ…笑いごとじゃない」

 ふくれてジェナーが小さく叫ぶ。

「す…すまん。けれど──」

「本当に笑いごとじゃ済まないんだぞ。晶琴の音は特殊だから、操作を間違えると悲惨なんだ!」

 終いには怒り出してしまう。

「わ…分かった、分かった」

 謝りつつ、御機嫌をとるために、懐からジェナーへの土産を取り出し、放ってやる。

 すっぽりと手の中に収まった物を見て、ジェナーが歓声をあげた。

「うわ! アリエの実? どうしたん?」

「途中の市で見つけた。お前は美味い物には目がないようだからな」

「……その毒舌も許す! 俺、これ大好きなんだ」

 薄紅の半透明な果実に、嬉しそうに綻んだ唇が近付く。少し厚めの柔らかな皮ごと、果肉を齧る。薄い膜に覆われた粒状の小さな果肉が、歯の間で弾けながら潰れてゆく。芳醇で、豊かな果汁が口一杯に広がる。

「んまい!」

 今までの不機嫌やら何処吹く風と言った様子で、口許に満足な笑みが刻まれる。

 その喜ぶ様は、見ているノアールの口許までも緩ませる勢いがあった。

 すっかり、機嫌の良くなった頃を見計らってノアールが、先を続ける。

「で、相手は誰か分かるのか?」

「ん。顔は見た」

 打って変わった明るい声が、アリエの実を齧りながら答える。

「向こうは?」

「多分見てない。髪拭いてたから顔は隠れていた」

「……西の都(マリ・マリカ)は混血が進んでいるとは言え、銀髪は目立つな」

「大丈夫。あんたが今までどおり、男と変わらん扱いしてくれればね」

 ノアールの方が深刻さを増したのに、とうの御本人は根明に答えた。

「何だ、それは?」

「服着たまま水浴びする馬鹿いるか?」

 ジェナーの意味する所をようやく察して、ノアールが赤くなった。

 つまり、言織りだとバレた相手は、裸身のジェナーを見、言織りは女だと知っている。しかし皮肉な事に、普段のジェナーはどこから見ても、触っても、男そのもの。強いて言えば、そのやたらと綺麗な顔立ちが、危うさを呼ぶ。

 だが、相手は素顔を知らぬ上、用心したジェナーは再度深くフードを身に付けている。

「何で、あんたが赤くなるのさ?」

 赤くなったまま、考え込んでしまったノアールにジェナーが問う。

「いや、お前って本当に──」

「『女らしくない』か?」

「いや。言葉を飾らぬ奴だな……と」

「嫌いか?」

 不思議そうに問い返す。

「いや。そちらの方が良いが」

「そうだと思った。あんた凄い腕してるし、術司としての勘も良いけど、どっか抜けてるとこあるみたいだもんな。自分が真面目なもんだから、人の言葉を完全に間に受けちまうんだろ?

 俺、そうゆう器用不器用な奴、大好きだ」

 真顔で言うと中々に照れる台詞を、あっさりと言ってのける。

 ノアールの瞳がやや見開かれ、次いで優しく和んだ。

「とにかくそれを食べ終えたら支度しろ。ここは引き払う」

「あ?」

「雇い主が決まった」

「え? あの……?」

 ジェナーが理解不能でうろたえる。

「この都の執政官の館だ。お前ももちろん一緒だ。『相棒』だろ? 毎日夕食後に数曲歌って欲しいそうだ。それなら昼間や夜更けは、都の中で稼げるからいいだろう?」

 ジェナーが絶句して凍りつく。

「どうした? 何か不満か?」

「とんでもない! ただ『相棒』……って、ノアール本気で言ってるか? ぬ……ぬか喜びは嫌だぞ。本当に、俺でいいのか?」

 ふわりと、柔らかな笑みがノアールの口許に浮かぶ。

「いいよ。……お前ならな」

 一瞬の沈黙。そして、ジェナーは椅子を蹴り倒してノアールの首に抱きついた。

「イヤッタ~~! これで空きッ腹とおさらば出来る!」

 茫然自失。ノアールが頭を抱えた。

「お前……、本当に口が悪いな」

「ちゃんと真意は分かってるんだろ、相棒?」

 ジェナーの口の端が、ニンマリと上がっている。口の悪さは良い勝負。『類は友を呼ぶ』である。決して『朱に交われば 』では無い所がこの二人らしい。

「そうだな。お前は良い道連れだよ。腕は良いし、引き際は心得ているし。何より、根が軽い」

「……それは褒めてるのか? けなしてるのか?」

「お好きに」

 ノアールの口の片端があがる。

「……本当に扱いにくい奴」

「ああ、そう。お前は単純で扱いやすくもあるな」

「ノアール!」

 可笑しそうにノアールの口許が綻んだ。




   *




「旦那様の正式なお許しが出るまで、ここでは武器はお預かりいたします」

 執政官の館に出向き、主人の部屋へと案内される二人に、待ち構えていた召使らしい男がそう言い渡した。

 ノアールの眉宇が曇る。が、大人しく言われた通り剣帯から鞘ごと剣を外し、懐剣も男に渡す。促されてジェナーも二本とも剣を渡した。

「お連れの方、他にも何かお持ちのようですね。お渡し下さい」

 背に負った琴が妙な膨らみをしていたので、気に止まったらしい。

「これは、竪琴。武器じゃない」

 ジェナーの答えに召使の顔がやや歪む。

「館の中です。フードはお取り下さい」

 ジェナーは不機嫌を露わにした。

「落ち着けジェナー。お前だって礼儀知らずでは無かろう?」

 言われて渋々ながらフードをずらした。

 召使の顔に嫌悪が浮かぶ。

「色小姓ですか?」

 あまりの言いように、ジェナーが唖然とする。

「今の言葉、取り消していただこう」

 先に口を開いたのはノアールであった。きつい無表情な顔立ちの中、青い瞳が烈火の如く燃えていた。

「先刻伺った時に、執事に話は通していた筈。ジェナーは吟遊詩人(バード)。侮辱するにも限度が有ろう! そのほう、そのような下世話な事しか頭に無い下郎か!」

 落ち着いた、が、怒りの見え隠れする低い声が一喝した。

「腕の立つ騎士に吟遊詩人(バード)が随行するは、世の常だろう? 私の事を気遣ってくれるのは良いが、気の利かせすぎだよ」

 穏やかな、それでいて有無を言わせぬ毅さを含んだ声が、召使の背後からかかる。

 三人の視線が一斉に動く。

「貴殿が……騎士ノアール?」

 儚げな、過ぎる程に細身の、背の高い青年がそこに居た。

「はい、執政官殿」

迷う事なくノアールは進み出て、片膝を折り頭を垂れるという最深の礼をとった。

 優しげで穏やかな金色の瞳。琥珀色の肌に、けぶるような細く小さく渦巻く金色の髪が落ち掛かっていた。

 襟と袖口に、瞳と合わせた金色の幅の広い飾り布が縫いとられた、床を擦る程の白い長衣。腰の辺りがやや太めの飾り紐で縛られている。

 身分高き稀人であるにも関わらず、一振りの武器も携えた様子のない丸腰で、無防備そのもの。

「執事から貴方のお噂は聞いております。良く来て下さいました」

 青年は、軽くノアールの右肩に触れて立たせる。

「彼の事を許してやって下さいませぬか? まだ若く、忠実である事の限度をわきまえておらぬ所がありますが、決して悪気では無いのです」

「執政官殿がそう言われるのならば」

 ノアールが引き下がる。かたわらのジェナーに目をやる事も忘れない。

 ジェナーは満足そうに頷いていた。

「貴方も吟遊詩人にしては大層腕が立つそうですね。執事が驚いていましたよ。良い歌を歌って下さる事、楽しみにしています」

 ジェナーがかしこまって、頭を下げた。

「騎士殿。貴殿とはお話したい事がありますので、室の中に入っては頂けませぬか?」

「私は執政官殿に雇われた者です。要らぬお気遣いはなさらず、命令して下さい」

 腰の低い言い方をする執政官にノアールは恐縮した。ジェナーもそれを訝しんでいる。

「貴殿の目的がはっきりする迄は、それは遠慮させて頂きます」

 優しげな瞳が、一瞬きつい光りを放った。それはノアールだけに見せる物で。

「それはどう言う意味でしょう、レオ‐シェンナ執政官殿?」

 返したノアールの顔が警戒に引き締まっていた。

 ジェナーは、二人の間に目に見えぬ緊張の火花が散っているを感じた。

「ジェナー。すまないが荷物を持って、先に部屋に行っていてくれ」

 やや厳しい声。

「外の方が良くないか?」

 馬小屋に置いて来たイゾルデの事を気遣い、もしもの場合を考えたらしい。

「いや、いい」

「分かった」

 答えて、召使の方を向く。

「おい、あんた。俺達の部屋どこだい? 案内してくれないか?」

 気さくな声で頼む。

「あ……?」

 一瞬理解出来ない様子で、男が頓狂に呟く。

「さっきの事なら気にしてねェよ。男娼扱いされるのは慣れてる。だけど、本当に客とるなんて事はしねェんだぜ。俺は、吟遊詩人(バード)なんだから、歌しか売らねェ」

「無礼な事を申しました。許して下さい」

「言いっこなしって」

 ジェナーが笑って歩き出す。男は慌てて案内すべく先を進んだ。

 そんなジェナーの姿を優しげな瞳でノアールが見送り、執政官に向き直った。

 外見がまるで異なる二人の間には、高貴な雰囲気と言う共通項があった。

 そんな二人を、先に進む召使の気配を確かめて、ジェナーが一度だけ振り返った。

──あの執政官、ノアールの素性を知っているようだったが、あの感情はあまり良いものでは無かったな。

 ま、いっか。丸腰と言え、ノアール相手に病人が敵う訳もない。

 一瞬の内に、二人の間に走った感情と、この館の主が、常の状態では無い事を見抜いていたジェナーは、内心の不安を無理に拭う。

「おい、あんた名前なんての? 俺、ジェナーってんだ」

 先に進む、召使に追いついて尋ねる。

 自分は自分で、この館の内情を調べておこうと考える前向きなジェナーであった。

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