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0 プロローグ
♦プロローグ♦
「おーい、早く起きないと遅れるよーっ!」
隣の部屋から声が聞こえた。どうやら声の主は姉のようだ。
私、ルーナは
「はーい、もう起きてるんで顔洗ってきまーす」
と伝え、顔を洗いに行った。
そして朝ごはんを食べた。
バターを塗った焼きたての食パンとヨーグルト、目玉焼きに、デザートでフルーツ寒天。
どれもこれもおいしかった…のだが。
「姉さん、ちょっと焼きすぎじゃない?私のなんかもう全体が焦げてるよ…」
「そうか?私はそれぐらいが好きなんだが…」
「私はやだ。だって苦いんだもん。」
といった話をした。しかもこれは毎日ずぅーっとしているので、もうさすがに聞きあきている。
気づけば、もう登校時間ギリギリまで迫っていた。
「やっべ、もうぎりぎりじゃん。マジで急がないと本気で遅れるぞ」
「分かってるよ。」
私はさっとランドセルと水筒を取って、ドアを勢いよく<バン!>と開けると、全速力で走っていった。
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