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2話 新しい家


焼きたてホヤホヤのパンを食べながら

今の状況を確認する。



「えーっと、ここは日本ですよね?」

「2本?何が2本?」

「コホン!」

咳払いをし、さっきのは無しと言うようにもう一度聞く


「えーっと、ここってなんて名前の国でした?」

「ここはアデル国のミルメリア村だよ!」

「さっき、魔法使いって言ってましたよね?

魔法ってみんな使えるんですか?」


呆れた顔のルイは説明する


「皆なんて使えないよ!!魔法は貴重だからね!」

「へぇー。」

「で、あんたは使えるのかい?」

「んー、わかんない笑」

あっけらかんとした顔で言うチヤ。


「わかんないね。。。

ってか、そろそろ帰らなくていいのかい?」


倒れていたとはいえ、1晩家に泊めている。

いくら、大人だからといえど

嫁入り前であろう少女。

時計を見ながら心配しながら尋ねる。が、


「帰るところ。。。ないみたいです」


チヤはパンを頬張りながら、どうしたものかと頭を悩ませながら答えた

だが、そんなチヤに対し先程からの違和感を感じて

質問する


「さっきから思ってたんだけど、まさか迷い人かい?」

「迷い人??」

「異世界とかから来るって奴さ!

数十年に1度来ると噂らしいが。。。あんただろ」


自分以外にも異世界人が居ることにホッとしながら答えた

「そぉ、みたいです!」


ルイは安心顔のチヤを見て

「じゃあ、うちの近くに使ってない家がある!

そこを使えばいい!!

お金も住む場所も何も無いだろ!!」


チヤは驚いた顔で

「あ、ありがとうございます!

でも、私何も返せるもの無いです。。。」


「迷い人様は居るだけで幸運が舞い込むって言うしね!」

「そう、なんですかね。」

「そうだよ!」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「新しい家に到着!!」


荒れ果てた一軒家があった。

なんでもルイ曰くしばらく使っていない物置場で

手入れもしていない為、取り壊そうか悩んでいたそうな



「よし、まずは掃除!!」


窓を全開にして、モップを使い

床をゴシゴシ。屋根裏の蜘蛛の巣をとったり

雨漏りを治したり

抜け落ちそうな床を修復。


「ふぅー、って全然終わんない!!!!

魔法使えたらいいのにぃぃぃぃ」


全身汗とホコリが入り交じった体で

へとへとになりその場で座りこむ。

周りを見渡すと、朝とは比べ物にならないくらい

綺麗にはなったが、壊れた窓やホコリなどが落ちている


「せっかく異世界に来たなら魔法とか使えたらいいのに」


疲れたチヤは寝転び天井を見つめる。

綺麗になった理想の家を想像しながら

片手を天井に向けて伸ばし呟いた。


「Clean」(ボソッ)












何起きない。。






「…やっぱり無理か(笑)」


手から煙のようなのがでる

すると、一瞬にして家がピカピカになり

チヤの理想の家になった。





「いや、私。魔法使えるんかーい。」



チヤはそのまま眠りについた

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