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ウィル・フィルとマリア先生  作者: 茶々アルト
14/15

そのじゅうよん マリア 29歳 気がつけばもう三十路


可愛い可愛い私の天使達。


最近、本当に大きくなったわ。


自然と女の子と男の子に分かれて遊んでいるのね。


なんだか、ちょっと寂しいわ。


こんな事で寂しくなるなんてもう歳かしら?


寂しいのは、学び舎を天使達が卒業する事。


私ももうそろそろ、祖国の使者を追い返す口実がなくなるわ。


可愛い可愛い私の天使ちゃん。


卒業したら先生は辞めなきゃならないの。


ずっとアークレッドにいたいけど、わたしはこれでも祖国に帰れば皇女さま。


自由なんかなくなるわ。


可愛い可愛い私の天使達。


いつまでも私の記憶に残る時間。


私にとってアオハルって、アークレッドで過ごした時間かしら?


きっと、そうね。


可愛い可愛い私の天使達。


心から言えるわ。


ーであってくれて、ありがとう。


ありがとうと言えば、コンタにもお礼を言わないとね。


コンタがいなければ、アークレッドになんて来なかったもの。


祖国の使者に持たせる手紙は後回しにするわ。


ーだって、もう少しだけ天使達と一緒にいたいもの。


コンタと呑むのもあと数回か。あの夕日みたいな赤髪が見れなくなると思うとなんだか胸のあたりがモヤモヤするわ。


まだ、お酒飲んでないに。

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