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ウィル・フィルとマリア先生  作者: 茶々アルト
11/15

そのじゅういち マリア 26歳 歌ってみたら


可愛い私の天使。


今日は珍しくリーナのお家にお客様。


そういえば村ーじゃなくアークレッドでたったひとつの旅館だったわ。


食堂しか利用してないから忘れてたけれど。


旅の途中の大道芸人。


なんか南の大陸にあるウクレレなる名前の楽器を持っていた。


歌の上手い大道芸人。


夢を追って大国リオンに来たけれど、夢破れて帰国らしい。


ー歌がうまくても楽器が下手じゃ厳しいか。


せっかくなので、音楽の授業をしてみましょう。


あら、私、音楽の授業なんかやれるのかしら?


ー一緒に大道芸人と呑んでいたコンタがウクレレ習って弾いてたわ。


器用な男ね。


可愛い可愛い私の天使。


ーまさかみんな音痴だと思わなかったわ。


音楽の授業をしなかった私の責任ね。


歌が下手でも可愛い可愛い私の天使達。


みんな下手なら正解なんかわからない。


ーノープロブレムよ。


たぶん。


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