残り101日 英雄色を好むとは言うけれど
『えっとですね。世界の危機を救って下さい。
ついでに女の子を何人か攻略して下さい』
「うーん?ちょっと、わからないんだけど?」
『どっちですか?』
「女の子だよ。なんで魔法少女プラスふしだらな男にならないといけないっだっての」
また何かのホログラムを出すアンリ。
そこには俺の身体から出た何かはいつか枯れ果てるという事実が淡々と書かれたものだった。
「えっと?」
『魔力は無限じゃないんですよ。その人に限りがあってですね?ゲームみたいに簡単には回復してはくれないんです。
だから、誰かから貰わないといけない』
「この理屈はわかったけどさ。なんで女の子?」
『異性じゃないと魔力の受け渡しが出来ないんですよね』
面倒くさいシステムにしたなぁ。
……また話の流れで俺がやることになってるし。
『しかも、好意無いと無駄です。
そりゃあそうですよね。好意もないのに接吻したら「ちょっと待て」
接吻?……それは、どうゆうことかな?
いや、意味がわからないんじゃなくて。何故接吻……キスしないと駄目なんだよ。
『直接入れないといけませんからね。何か他に案がありますか?』
「いや、でもさ。何人も取っ替え引っ換え……」
『英雄色を好むって言葉もありますから。
女ったらしは今更でしょ?』
俺は、違うっての。
モテないし……幼なじみが何故か怒るから!!
嫌そうな俺の顔に流石に何かを思ったのか。アンリが近寄って来て。
『さ。なりましょうか?』
と優しく語りかけて来た。
やらねぇっての……目線で語ろうと向こうはバトン?ステッキだ。顔も無いし、どこを見てるのかもわからない。
「ならねぇよ」
『照れちゃって』
「照れてねぇよ。照れる意味がないだ『少し、黙って貰えますか』
こいつ、へし折ってやろうか。
手を伸ばすとまたホログラム。あぁー便利だけどびっくりするからやめて欲しいな!!
『来ましたよ。敵です』
「はぁ?」
映っていたのは、家のすぐ近くで。
そこには四足歩行の巨大ロボットが映し出されていた。