驚異のウサギ飛び!
それは、その日の昼にさかのぼる。
「にゃにゃ♪」
神官ラテル・ミケランジェロ・・・
彼女は、リケに仕える神官として修行し、後に「可変型強襲揚陸艦・ピースフルリケ」のクルーとなる一人だが、今は一神官である。
「さて・・・
石段周囲のお掃除が終わったにゃ・・・
後は・・・
いっ!?」
ラテルは、異様な神波動を感じて、退避して隠れる。
「なんだにゃ!?
あの親子・・・」
凄い格好だ。
ピューマ獣人だ。
それはいい。
問題は・・・
息子・星ピューマ・・・
耳に無理やり、ウサギ型の耳を装備している。
尻尾を丸めて、球状の「入れ物」に押し込んでいる。
さらに、純白の「レオタード」である。
父・星イッケツ・・・
同様の格好をしていて、ピンクの「レオタード」を着ているではないか!
「へ・・・
変態?」
しかし・・・
「ウサギ飛びだピューマ!」
だからと言って、なぜ「似非・人兎」の格好をせねばならんのか・・・
「ここから、跳ねて・・・」
イッケツは、とんでもないことを言う。
「成層圏まで行け!」
「無理だよオヤジ!」
ラテルもそう思う。
どこの神か魔装騎士か。
「そして、正確に「次の段」に降りよ!」
明らかに無理だ。
ドンッ!
ピューマは、ジャンプした。
そして・・・
光になった・・・
「う・・・
ウソにゃ・・・」
ラテルは、唖然とする。
ズズウウウウン・・・
やがて、ピューマが落下してきて、石段に激突する・・・
落下地点には、大穴が開いていた。
「ばかもーん!」
イッケツの怒声が響いた。
「こうやるのだ!」
ピューマと同じように消え、戻ってくるイッケツ。
しかし、次の段にきれいに「着地」している。
「ば・・・
バケモンにゃ・・・」
そして、親子は普通の服に着替えて帰っていった。
後日・・・
「にゃああああ・・・」
リケ神は、「神殿建立・聖地整備」以来の土木工事を久々に行った・・・
「石、足りないにゃ!」
「は・・・
はい、ただいま!」
「ここ、生コン塗ります!」
「いやにゃーッ!」
ツナギ姿のリケ神は、穴を大石で塞ぎ、悲鳴を上げた。