先生!佐藤くんが勝手に城を出て行きました。
自分のスキルアップの為の短編小説です。
気軽に読める内容になって居ますので、よろしければ読んで貰えると嬉しいです。
「勇者の皆様、お待ちしておりました」
訳の分からないおじさんが、訳の分からないことを初っ端から話し始めた。
「貴方達は魔王を倒す為、この世界に召喚された勇者なのです!」
俺の混乱をお構いなくマイペースに話すおじさんである。
よく見ると周りには俺のクラスメイトのみんなが居た。
「え?え?何処ここ?」
彼女はクラスのヒロイン花音ちゃんだ。
特徴は可愛い、超絶可愛い。同じ空気を吸えてる幸運に神に感謝の祈りを捧げても良い。
「なに何何?何これ?」
花音ちゃんの隣にいる女は沙耶ちゃんだ。
いつもはクールな美人系なのにおどおどしている、これはとてもレアである、脳内写真に収めて永久保存だ。
「お?・・お、・・・お?」
あいつは清だ、簡単に説明すると馬鹿だ。
あとのクラスメイトは有象無象なので割愛する。
みんな困惑している、さっきから喧しいあのおじさんの話によると、俺達は召喚されたらしい。
・・・は?
えーと、召喚されたらしい。
は・・・は?
おい、ふざけんなよ!何してくれちゃムカ着火ファイヤー喰らわすぞハゲ!
三行で
俺とクラスメイトが
異世界に召喚されたよ
最上川 字余り
よし!殺そう!
『まぁ待て、まだ慌てる時間じゃない』
こ・・・この声は!
《もう1人の僕!(妄想)》
『ここで俺が男気を出してみんなを助けてみろ?』
うん?
『そうしたら、あの憧れの花音ちゃんが俺に惚れるかもしれない』
それは、あり得るのか?
『ある!ありありのありだ!そうして花音ちゃんと・・・』
もしかして彼氏彼女に?!
『結婚出来る!』
マジで!やるやる殺ったるでー!
「まだ異世界で色々分からないと思うが心配しないで欲しい」
あれまだ話してたよじじい。
「君たちには勇者の力、異世界のチートスキルがあるのじゃ!」
へぇ、俺なんも感じないんだけど、てか話しなげぇな。
「君たちには今から何スキルに目覚めたか、鑑定してもらう!」
おぉ!マジかこれって俺にヤバげなスキルが目覚めちゃうパターン?
どうしよう、体がゴムになっちゃったりしたら。
やばい夢が広がリング。
そうして、クラスメイトの能力鑑定がやってきた。
有象無象Aは火魔法、Bは剣術、Cは召喚術、それもこの世界のトップクラスだと言う。
みんながみんな喜び合って居た。
まぁ、どうせモブがいくら騒いだ所で所詮ゴミスキルよ。
因みに花音ちゃんは火魔法だった。
伝説の火魔法使いとは、やはり花音ちゃんは天才だなぁ!
沙耶ちゃんは剣術だった。
かの古に伝わる一子相伝の最強スキル「剣術」を手に入れるとは・・・可愛い。
清は降神術らしい。
まぁ、モブに相応しい妥当な所だ。
そして俺である、俺か?まぁ当然チートですよ。
究極完全ハイパーレジェンドスキルは確定!
そう俺のスキルは。
「ふむ、どうやらお主のスキルは無いのぅ」
え?
「いや、そんな何か無いかと言われても・・・やっぱ無いのぅ」
泣きますよ?
「申し訳ないが何かの手違いかお主は無能力者みたいじゃ」
・
・・・
・・・・んーよく寝た!これは夢かな?
主人公佐藤はその日。
城から一人で泣きながら出て行った。
能力紹介
名称:日野 花音
種族:人間
称号:勇者
スキル:火魔法
名称:佐々木 沙耶
種族:人間
称号:勇者
スキル:剣術
名称:神城 清
種族:人間
称号:勇者
スキル:降神術
名称:佐藤 次元
種族:人間
称号:勇者
スキル:
毎日朝の8時と夜の20時を予定しております。
宜しければ20時の投稿も読んで頂けると嬉しいです。