表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
愚者の歩  作者: 双葉小鳥
愚者の道
61/185

第三十四話

 シルヴィオはその後。

 簡単にテファに状況を説明し、伸びてしまったウェルコットを二階の適当な部屋のベットに放置。

 手当たり次第に開けた扉の向こうに見つけた、広い風呂を沸かして子供たちに入るよう言い。

 子供服一式を買に行った。

 ちなみ男の子は上着と帯、その下に穿くズボン。

 女の子は同じ型の上着と幅の広い帯。

 ここでシルヴィオは固まった。 

 彼が知っている女子の服は、男子の服と大して変わらなかった。

 しかし、子供服は彼のいない間に進化していたのだ。

 だが、それだけではない。

 下着だ。

 それも買わなくてはいけない。

 彼は速攻で白旗を上げ、店員に人気の物を聞いた。

 結果。

 良いカモと思われ、あれもこれもと勧められるという厄介なことになってしまった……。 

 しかし、シルヴィオはそんな店員をのらりくらりと躱し、必要最低限の物を買って戻り、脱衣所の扉を叩く。

 子供の気配はない。

 ということで、扉を開ける。

 脱衣所の床。

 そこには脱ぎ捨てられた服が散乱していた。

 シルヴィオはそれらを近くに置いてあった桶に放り込み、買ってきた服を紙袋に入ったままの状態で床に置く。

「おい。服を用意したから、あがったらそれに着替えろ」

 シルヴィオが、風呂場の入り口の扉ごしにそういうと、中から元気な返事が聞こえた。

「それと、体を拭くタオルも置いておくからな、それを使え」

 彼の言葉を聞くためか、彼が話しているときは、風呂場からは水音しかしない。 

 そして、彼が言い終わると返事が聞こえ、また騒がしくなった。

 彼は言った通り、風呂場からの前の扉にタオルを六枚置き、脱衣所を出る。

 それからキッチンで料理を作り始め、すべてを作り終えたころに子供たちが風呂から上がったのか、真新しい服を身に着けてリビングに姿を現した。

 ラティをはじめとする幼い子達は恥ずかしそうにして現れ。

 フォードとルルカ、ルルクは恐縮した様子で現れた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ