表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ある日突然大悪魔?!  作者: 彩霞
第8章 再び学校の日々
91/252

その78 「電話で約束」

今週を乗り切れば3連休、よーっし!

暑さに何か負けない!って自信を持って言えないけど…

「はう……」


ベッドに寝転んで、スマホを操作して、番号を表示してそのまま眺めてると画面が消える、そんなことをさっきからしばらくずっと続けてる。


『さっさと掛けちゃえばいいのに』

「そんなことゆうても……」


なかなか踏ん切りがつかへんねんもん……


『でも遅くなったら掛けれないんでしょ?』

「うん……」


そうなんよね……せっかく明日はお休みやから、枚岡くんらがバイトしてる喫茶店に行ってみようと思ったんやけど、おらへんかったら嫌やし、確認しようと思ってそこまではよかったんやけど、そっから先に進んでへん現状。途中で呆れたルーちゃんが出てきて……


『ほらほら、掛けれなきゃ後悔するんだから、掛けちゃおうよ』

「ん……」


もう一度、番号を表示したけど、発信ボタンに指が伸びないよ……


『あんまり同じことしてると、あたしが押しちゃうよ?』

「ええっ?そんなことできるん?!」

『やろうと思えばできるよ。

 やってみる?』

「だ、だめっ!」


そこまでされるくらいやったら自分で、って思ったときには発信してしもてた。こうなってしもたら切られへんやん。何かルーちゃんに上手くしてやられた気がする……


『はい?』


ちょっとだけコールの曲が流れて、すぐに返事があった。


「あ、あの、もしもし、天宮です」

『あ、天宮、何かあった?』

「えと、あの、明日やけど……お店行ってもいい、ですか?」

『あー、午後からなら俺もケイタもシフト入ってる』

「じゃ、じゃあ午後に……」

『わかった、一応席を押さえておくから』

「あ、うん、ありがと……」

『それじゃまた明日』

「お、遅くにゴメンね、おやすみなさい」

『……おやすみ』


電話の切れる音を確認して、はぁーっと息を吐く。もう、めっちゃ緊張したわ。でもちゃんと確認とれたし、ルーちゃんのお陰かな……?


「ルーちゃん、ありがと」

「あらあら、もうひなちゃんも隅におけないんだから♪」

「え゛?」


ぎこちない動作になったのは自分でもわかるくらいに変な振り返り方になってしもた。声で誰が来てるかはわかってたんやけど、一体いつの間に入ってきてたんよ?


「お母さん!」

「あらひなちゃん、大きな声を出して」

「いつの間に入ってきたん?」

「だって、何度もノックしたのに返事がなかったんだもの。

 メロン切ったから持ってきたのに」

「……どこから聞いてたん?」

「明日お店に行ってもいい?ってところからよ。

 お店って何?男の子と待ち合わせかしら?もしかしてデートとか?」

「ち、違うからっ! 枚岡くんだけやなくて、本多くんも……」


ウチの返事を聞いたお母さんの顔が何かめっちゃ嬉しそうやねんけど……


「やっぱりこの間の男の子なのね。

 午後からってことは、しっかり準備できるわね。

 どんな服がいいかしら?

 楽しみよね♪」

「あぅ……」

「あ、メロンどうするの?」

「も、もういいもんっ!」

「あらあら、それじゃ冷蔵庫に入れておくから後でも明日でも食べてね」


うぅ、完全にお母さんのペースやった……

何か変に疲れたから、さっさとお風呂に入って寝ようって思ったんやけど、お風呂場に近づくと、使ってる音が聞こえてきた。一忠っぽいかな……そんなに時間掛からへんと思うけど、これ以上お母さんに楽しまれるのも何か悔しいような気がして、部屋に戻ってベッドに横になってたら、うっかり眠ってしまったみたい。


気が付いたら、部屋の電気は消してあって、部屋着でベッドに寝てたウチの上には愛用のガーゼケットが掛けてあった。

時計を見ると、いつもよりもちょっとだけ早めかなって感じの時間やった。寝る時間がいつもよりもたぶん早かったからか、眠気は全然なかったんやけど。

下に降りていくと、お母さんがもうキッチンに立ってた。


「お母さん、おはよう」

「あらひなちゃん、早いのね。

 昨日は疲れてたのかしら?

 お風呂を呼びに行ったら、電気もつけっぱなしで寝てたんだもの」

「お母さんが布団掛けてくれたんや、ありがとう」

「どういたしまして、それより疲れは大丈夫?」

「うん、大丈夫」

「そう、それならよかったわ。

 今日は大事な用事があるものね♪」


あう、しっかり覚えてた……


「そういえば、お母さんも早いよね?」

「今日は忠さん、お仕事に行かなきゃならないのよ。

 それで準備をね」

「そうなんや、そやったらウチも手伝うよ」

「ありがとう、ひなちゃん。

 それじゃお汁の方を任せるわね」

「うん、オッケー」


お鍋は既に頭とわたを取った煮干しと昆布が入った状態で火にかけられてた。まな板の上に、刻んだ油揚げとネギもあるし、ウチがやることはあんまりなかったね。


「あとでお母さんもひなちゃんの準備、手伝ってあげるからね!」

「はぅ!」


や、藪蛇やったかも……

ルーちゃんが途中から出てこない?

お母さんの絶妙のタイミングにびっくりしてしまったってことで…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ