表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ある日突然大悪魔?!  作者: 彩霞
第1章 入学準備をやらなくちゃ
9/252

その9 「来訪者」

PVが600を超えていてびっくりするやら嬉しいやらです!

今回は新たな登場人物が…

結局、ウチの髪は一部を左右でまとめて、あとはそのまま流してある、いわゆるツーサイドアップに仕上げられてた。

髪や目の色、それにおそらくは同年代からしても平均より小さくなってしまったこの身形にこの髪形じゃ、きっと年相応には見てもらえへんって、自分で鏡を見て思ってしまう。

何かコスプレみたいで恥ずかしいし、全然慣れへんわ。


「うんうん、よく似合ってるわよ、ひなちゃん。

 明日の髪形も考えておかなくちゃいけないわね」


お母さん、やる気目いっぱいやね……

それにしても、結構時間掛けてたみたいでお昼直前ってわけやないけど、何かするにはちょっと時間が足りひんくらいにはなってしまってた。

それにしても、アスモさんたち今日のお昼に来るって言ってたけど、お昼っていつなんやろ。

お母さんもお昼ご飯どうしましょうとか言ってるし。


「そうだな、少し相談しておきたいんだが、日生は昨日の話、つまり学校を変わる件に関してはどう考えているのかな?」


リビングに戻って、お父さんに促されてソファーに座ると、そんな風に切り出された。

でもあんまり考えてなかったんよね。

昨日は部屋に戻ってすぐ寝てしまったし、今朝から今まで結構忙しかった気がするし。


「ごめんなさい、まだちゃんと考えれてない」

「そうか、それじゃ今から少し考えてくれるかな。

 もちろん、日生がどうしたいのかが一番大切なところだよ」

「うん、ありがとう」


昨日の話を思い出す。

ウチが受かった学校やと、たぶん手続きの書類関係の写真やと思うけど、そういったところから問題が出てくるみたいなことを言ってたんよね。

記憶の方はどうにでもなるとか言ってたけど、それはそれで問題な気がするんやけど……

とにかく、煌陵学園ならそっちの心配はないってことやんね。

実際、今受かってる学校にそんなに思い入れはないんやけど……

煌陵学園に行くとなると、心配なんはやっぱりついていけるかどうかやもんね。

アスモさんはああ言ってくれたけど、正直いける学校やと思ってへんかったからあんまり詳しいことわからへんし。

あとはやっぱり私立ってとこかなあ。

公立の学校と比べたら、必要なお金も多いやろうし、和忠もおるもんね。

んー、頭ぐるぐるする。

と、不意に頭をぽふぽふっと撫でられるのを感じた。

顔を上げるとお父さんの手がウチの頭に乗っかってるのが見えた。


「どうも悩ませてしまったみたいだね。

 とりあえず今考えていることを教えてくれるかい?」

「あ、うん、えっとね……」


お父さんに考えていたことを話しながら、もっかい確認していく。

お父さんはウチが話し終わるまでしっかり聞いてくれてから口を開いた。


「うーん……やっぱり日生は日生なんだね」

「へ、どうゆうこと?」

「さっき、お父さんは日生がどうしたいかが一番だって言ったと思う。

 もちろんお母さんも同じことを考えていると思うよ。

 だから、もちろん手続きのことや周りの記憶についても、あの人たちに相談しなければならないのは当然なんだが、まずは日生がどちらの学校に行きたいかだけを考えてもらえればって思ってるんだ。

 お父さんたちは日生が選んだ道へ進んでいくための援助は惜しまないからね。

 手続きや記憶についてはお父さんたちにできることは少ないかもしれないけれど、せめてお金のことくらい心配せずに選んでほしい。

 まあ、こんなときでもそういうところまで気が配れるのが日生のいいところでもあり、お父さんたちにしてみればもっと頼ってくれていいのになあと思うところでもあるんだけどね」


そういって、笑いながらまたぽふぽふと頭を撫でてくれる。

ウチが全然違う姿になったって、変わらずいつもと同じように。

うん、お父さんの言う通り、自分がどうしたいかだけをまず考えてみよう。


「ありがとう、お父さん」

「ん?どういたしまして、というか別に何もしていないんだけどね」


そんなやり取りに、どちらともなく何となくお互いに笑いだしてしまった。


「何だか楽しそうね。

 お母さんだけ除け者みたいだわ」


自分の身支度を済ませたお母さんが、ちょっと拗ねたような表情でウチの横に座る。

お母さん、その表情似合いすぎやと思う。

気が付けばもうお昼の時間、アスモさんたちが来ないから、とりあえずご飯にしようかって相談してたところに、聞きなれたインターホンの音が鳴った。

うん、見事な出端くじきやね。

はいはーい、と返事をしながらぱたぱたと玄関に向かうお母さん。


「お昼ご飯、ちょっと後になりそうやね」 

「まあ、しょうがないよ。

 日生のこの先の方が大事だからね」


お父さんとダイニングのテーブルの方に移動する。

椅子は足りないけど、リビングのソファーはL字型に配置してあるから、面と向かって話すのにはあまり向いてないんだよね。

玄関の方からお母さんが戻ってきた。

そして、後ろからもう1人。

アスモさんでもベルさんでもなかった。


「えと、どなた?」

新たな登場人物は次回大活躍の予定です!

っていうか、今回じゃ何もわかんないという…


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ