表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ある日突然大悪魔?!  作者: 彩霞
プロローグ的な
5/252

その5 「入学予定は未定?」

一応これの次で一区切りのはず…

1話当たりの文字数は今のところ2000~2500くらいになってる感じです。少なすぎるかもしれないですけど。

結局ウチが泣き止むまでずいぶん時間が掛かってしまったんやけど、みんな何も言わずに待っててくれた。

落ち着いてから5人でテーブルについて、これからのことを相談することになった。

うちは4人家族やから、椅子が足りひんくて、ウチとお母さんが椅子を半分こして座ってるんやけど、以前の体やったら考えられへんわ。


「それにしても……瞼がすごーく腫れちゃってるわね。

 真っ赤になってるわよ」

「あ、あはは……」


向かい側に座ってるベルさんに、瞼のところをそっと触られてしまって何となく笑ってしまった。

ちなみにウチとお母さんが座ってる隣にお父さんが、向かい側にアスモさんとベルさんが座ってる。


「さて今後のことについてだが、日生殿には進学する高校を今決まっているところとは別のところにしていただきたい」

「え?え、と……?」


何で急にこんな話に……

そりゃ安全圏狙って余裕のあるところを選んだからそんなに必死になったわけやないけど、それなりに入試対策もしてきたし、課題だってもう終わらせてるのに……


「疑問はあると思うが、今の姿ではさすがに学校の関係者に認められないだろう。

 記憶の方はある程度何とでもなるのだが、写真という形で残っていると厄介なことになるのだ。

 そこで、我等の仲間が理事を務めている学校への編入手続きを取らせていただきたい」

「それはどのような学校なのでしょうか。

 あなた方のお仲間の方が理事をなさっているということは、日生のことを守っていただけるということなのでしょうか」


ウチはなるほどって思っただけやったけど、お父さんはもっとしっかりと考えてるみたい。

だめやわ……簡単に納得してたらあかんよね。


「父君のご心配ももっともだと思う。

 明日、また資料を用意させていただくが、その学校はご存知かもしれないが煌陵学園の高等部だ。

 ここからだと交通の便も良く、割と通いやすいと思うがどうだろう」

「「「煌陵学園……!」」」


思わず声を上げてしまったら、お母さんとお父さんときれいにハモってしまった。

だって、この辺では特に有名な学校やもん。

幼稚園から大学まで揃ってて、学力も高くて、クラブなんかも強いとこ。

寮もあって、全国から人が集まるようなとこやん……

そんな学校にウチが……?


「でも、そんなとこでやっていけるかな……」

「あらあら、ひなちゃんったら心配性ね。

 でもね、全然問題ないと思うわ」

「そうだな。

 例えば学力的な面を考えても、日生殿は割と高いレベルにあったのであろう?」


んー、まあ他にやることがなかったから勉強はそれなりにやってたし、たぶん余裕を考えずに目指せば一番レベルの高い公立高校だって十分考えられたと思うけど……


「それは、歪みを抱えた状態で、だったわけだ。

 歪みから解放された今、学力面で不安になることはないと思うがな。

 身体能力についても同じことがいえる。

 まあ、こちらはもともとはあまり得意ではなかったようだが」


あう……確かにその通りやけど、改めて言われるとちょっとショックかも……


「とにかく、一度資料を見せていただいてからお返事させてもらえばいいんじゃないかしら。

 大丈夫ですよね?」

「ああ、それで構わない。

 では進学先についてはここまでとして、次に生活に必要な……」


バタンと大きな音を立ててリビングのドアが開いた。

入ってきたのはウチの弟だ。


「ただいまー、でか(・・)姉貴いるんだろ?

 何かパッと食べられるもんない?

 学校が長引いてすぐに道場行かなきゃいけないんだけどって何で父さんと母さんが……

 ってすみません、お客様が来てるなんて思わなくて!

 失礼しましたー!」


入ってきた時と同じ勢いでドアを閉めて出ていったし。

……

…………

………………


「あらあら、元気な弟さんね」

「息子が失礼して申し訳ない……」

「もうかずくんったら……」


ベルさんがくすくす笑い出したから、変な沈黙は終わったけど、お父さんもお母さんも頭ぺこぺこ下げてるよ。


「ああ、いやどちらかといえば我等が長々と居座ってしまっているのが問題だな。

 こちらこそ申し訳ない。

 準備もあるので、明日改めて続きを進と考えているのだが、日生殿は予定の方はどうかな?

 できればご両親も同席していただければよいのだが」

「ウチは特に予定ないです」

「明日は土曜なので、私も大丈夫だ。

 日和さんは?」

「うん、習い事の方はお友達にお休みするってメールしておけば大丈夫だから」


あー、明日って土曜日なんだ。

何かずっと家にいると曜日感覚ってなくなるわ。


「忘れるところであったな。

 もし明日までに何か困ったことになったならここに電話するといい。

 我か事情の分かっているものが応対に出る」


アスモさんがくれたのは、銀色の名刺だった。

紙っぽくないし、ほんとに銀でできてるのかもしれない。

明日のお昼にまた来ると言って、アスモさんたちは帰っていった。

お見送りに出ようと思ったけど、ベルさんにさっき倒れてたばっかりなんだから休んでおくようにと言われちゃって、お父さんとお母さんだけが玄関まで出ていった。


それにしても何だか大変なことになったよね……

何かもう感覚が麻痺してる気がするわ。

明日の続きって言ってたけど、もう何を相談していいのやら……

お母さんは日和(ひより)さんです。

お父さんは忠(ただし)さんですが、まだ本編では出てきません。まあすぐ出てきますが。

それにしてもコメディー要素が少ないですね…

早く転がしていきたいのに進まない今日この頃。

誤字脱字など見つけていただいた方、よかったら教えてください!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ