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ある日突然大悪魔?!  作者: 彩霞
第5章 球技大会
49/252

その42 「勝ち進んで」

予約2本目です。

見にきていただけてるといいなぁ…

ウチの2試合目もみんなが頑張ってくれてるおかげで、ここまで当てられそうっていう場面もなく試合が進んできた。みんなが鉄壁すぎなんやけどね。


「このまま押し切るわよっ」

「「「おーっ!!」」」


有紀さんの呼び掛けにみんなが声を揃えて応えるだけで、何かもううちのクラスのペースって感じになる。

そのまま一気に差を広げて勝負を決めてしまった。勢いって大事なんやねー……


「おめでとうみんな!

 ひなちゃんもすごいわ、2勝目じゃない!」

「っていっても、ウチは立ってるだけやのよ?」


葉月ちゃんは嬉しそうにそういってくれたけど、実際この試合はボールに触ることもなかったし……って思ってたら。。


「そんなことないわ!」

「そうよ、ひなちゃんがいたからここまで頑張れたんだし!」

「守って守って守り抜いて、私だけのひなちゃんにするんだからっ!!」

「ずるい、私だってひなちゃんに『お姉ちゃん』ってよんでもらいたいんだからっ!!」


そんな風に言ってくれるから、とりあえず何かの役には立ててるみたいやけど……最後の方のは何なんやろ……?ちょっと怖いねんけど……

でもこれで決勝トーナメントに行けることが決まったんよね。決勝トーナメントは、各学年2クラスが新たにくじを引いて対戦相手が決まるみたいやから、どこと当たるかもわからへんし結構ドキドキやわ……有紀さんが代表でくじ引きに行ってきてくれて、すぐに結果が出た。


「うわあ、みんなゴメン!

 いきなり試合で、しかも3年と当たったみたい……」

「大丈夫だって!」

「寧ろこの勢いで勝っちゃおうよ!」


有紀さんはちょっとだけ凹み気味やったけど、メンバーの士気は逆に高まったみたいで、有紀さんも切り替えれたみたい。


「うん、みんなありがとう!

 こうなったら行けるとこまで行くよー!」

「「「おー!」」」


思わずウチも一緒に声を上げてしまったんやけど、できること、次もあるんかな……ちょっと不安も出てきたわ……


「ひなちゃん、あまりかたくならずに。

 頑張ってね!」

「う、うん!」


葉月ちゃんの言葉で、ちょっと力を抜くことができたかな?

そんなことをしてるうちに、時間が来たみたいで6組がコールされた。


「それじゃ、気合いいれて行くよ!

 ひなちゃん、何か掛け声お願いしてもいい?」

「ええっ、ウチが?!」


有紀さんの急な提案に、手を横にぶんぶん振ったんやけど、メンバーのみんなが揃って期待に満ちた表情やったもんやからちょっと断り辛くなってしもた……何を言おうかちょっと考えて、ぱっと出てきた言葉をそのまま言ってみた。


「き、緊張しないようにっ!!」

「「「おー!………??」」」


あれ……何で変な空気に?!緊張しないの大事やんね……?

とにかくコートに入っていよいよ試合開始!ところが、今までの試合みたいに優位には進まへんかった。


「うぅ、バレー部の先輩、容赦ないわ……」

「ラクロスも……」


どうも運動部の先輩がいっぱいみたいでやりにくそうなんと、ウチを庇おうとしてくれたメンバーが何人かやられてしまったし……ウチが足引っ張ってしもてるんが大きいわ……


「ちょっと厳しいわね……」

「ウチも前に出るよ!」

「でもそれじゃ……」

「ウチもみんなと同じように頑張りたいんやもん……!」

「わかったわ、それじゃ頑張りましょう!」


有紀さんと頷き合って、いよいよウチも前に出たんやけど、やっぱり怖い……って、ボール、こっちに来ないんやけど?次第に周りのメンバーがやられていくし……


「せ、先輩!何で私ばっかり狙うんですか!」

「向井さん、それは愚問よ」

「どういうこ……きゃあっ!」

「天宮さんに当てるなんて、私たちにできるわけないじゃない?」

「うぅ、そうでしたね……」


とうとう有紀さんまでやられてしまった。会話の内容がいまいち理解できひんねんけど……何で3年生の人がウチのことを知ってるんやろ?でもそんなことより今は、内野にウチ1人やってことやん!

結局時間も残り少なかったんやけど、ウチはギリギリ当たるか当たらんかっていう球をひたすら避け続けただけやった……

そして試合終了のホイッスルが鳴り響いたときに拍手が起こった。3年生の応援やと思ったんやけど、葉月ちゃんやいつの間にか来てた6組のメンバーも同じように拍手をしてる。


「天宮さん、ナイスファイトー!」

「逃げ回る姿も可愛いわぁ……」

「ひなちゃん、最高っ!」


それ以外にもたくさんの声が掛けられてるんやけど、ウチはもう恥ずかしすぎて何が何やらわからんくなった……


「きゃあっ!天宮さんが倒れたわっ!」

「保健室に!」

「わたしがっ!」

「アタシがっ!」

「いや、ここは俺が……」


……

…………

………………

何かみんなの声が遠く……から……

ある日のバレー部にて


先輩「向井さん、あなたのクラスに天宮さんっているわよね」

有紀「はい、とーーーっても可愛いんですよ!」

先輩「知ってるわ。もう学校じゅうの噂なんだし。

   ところで、その天宮さんを紹介してもらえない?」

有紀「えーっ?私だってまだそんなに仲良くないのに無理ですよ。

   でもどうしてですか?」

先輩「うちのクラスでファンクラブを作りたいなって思ってて、できれば本人に……」

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