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ある日突然大悪魔?!  作者: 彩霞
第5章 球技大会
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その39 「男子バスケを見に行こう」

お気に入り登録が増えてる!っと一人で盛り上がってしまいました。

ありがとうございます!

『わぁー!!』


大きな歓声が、会場に入る前から聞こえてくる。どうやらバスケも大盛況みたい。


「そういえば、男子は誰が何に出てるか全然知らないや……」

「メンバー表が配られていたでしょう?」

「あー、忘れた」

「もう……はい、これ」


いつも通りのサクちゃんに、ちゃんと自分のを貸してあげる葉月ちゃん。流石やわ。


「サンキュ、えーっと……ああ、本多と枚岡がいるのか」


何となくドキッとしてしまったのは何でやろ……そういえばあの2人もクラブとか入ってへんよね……運動神経とかどうなんかな?


「ひな、行くぞー?」

「はひっ?」


またぼーっと考えちゃってたか……最近こんなの多い気がするわ……

会場に入ると、手前で別のクラスが試合をしてて、6組は奥のコートにいた。ちょっと人が多いから、近くに行くのは難しいけど、十分見れる位置やし問題なさそうやね。


「相変わらずあのコンビは強いなー」

「ほんと、中等部の頃から変わらずっていうか、むしろより磨きがかかってる感じよね」

「前からなん?」

「ええ、中等部のころからバスケ部みたいに上手だったわ。

 どうしてクラブに入らないのかってみんなに言われてたもの」


喋りながらも試合を見てると、確かに枚岡くんと本多くんを中心に6組が押してる感じやった。


「すごい……」

「2人とも上手な上に、あんなにも息が合ったプレーができるんだから、本当にすごいわね」


テンポのいい試合は、あっという間に前半終了となった。今回は時間を考えての前後半10分でやるみたいやからあと半分。点差もあるし、この勢いなら問題なく勝ち進みそう。


「あ、わたしそろそろ会場に向かうわね」

「あれ、もうそんな時間なのか?」

「まだ余裕はあるけど、焦りたくないもの。

 試合はもう少し先だから、サクもひなちゃんも男子の試合終わるまでみててね」

「わかった、せっかくだしそうするよ。

 こっちが終わったらすぐ行くから」


葉月ちゃんをはじめ、見に来てたバスケのメンバーはみんな行くみたいで、みんなと手を振っていったんお別れする。

そうこうしてる間に男子の後半が始まろうとしてた。


「後半も順調な滑り出しだな」

「うん……」


サクちゃんの言う通り、後半が始まっても6組のメンバーの勢いは衰えることはなかった。枚岡くんも本多くんも、分身がいるんじゃないかってくらいにあっちこっちに動き回って着実にシュートを決めていく。じわじわと広がっていく点差に、ウチらの周りはどんどん盛り上がっていった。


「本多くんと枚岡くんって、何か普段と全然違うよね!」

「そっか、内部の子は結構みんな知ってるからいつも通りなんだけどね」


後ろの子らも同じような話をしてるみたい。でも今までのイメージとはほんとに全然違うんやもん。知らへん子らはみんな同じような感想なんちゃうかなあ?


「うわぁ……!」


囲まれそうになったところで少し下がってそこから3ポイントシュートを決めた枚岡くんを見て、思わず声が出てしまった。


「さすが枚岡っ、かっこいいぞー!」


サクちゃんのよく通る声に、周りの子らも、「枚岡くん、ナイッシュー!」って声をそろえて言ったりしてる。そんな声に枚岡くんが一瞬振り向いたけど、すぐに試合のほうに集中しなおしてる。すごいなぁ、ウチやったら恥ずかしくて続けてられへん気がするわ。その後も誰かがシュートを決めるたびに、みんなで「ナイッシュー!」を繰り返して、最後まで大盛り上がりの試合になった。


「すごかったねー」

「ひなも珍しく盛り上がってたな」

「何かみんなで応援するのが楽しくて」

「うんうん、まあまだ第1試合だったけどな」


言われてみればそうやんね……勢い的には決勝か準決勝みたいな感じやったけど。でもこんなにみんなでできたんて、初めてかもしれへんわ。


「さて、それじゃ葉月の方に行くか?」

「あ、そうやね」


ちょっと喋ってただけやのに、周りの子らは結構行ってしまった後みたい。出口の方に向かおうとしたとき、サクちゃんがウチの頭越しに誰かに手を振った。


「お疲れー。

 相変わらずナイスコンビネーションだったな」

「あ、北本さん、ありがとう。

 久しぶりだったからどうなるかと思ったんだけどね」


聞こえてきた声に振り替えると、予想通り本多くんがいた。ちょっと息がはずんでて、汗もかいたりしてるけど、そんなに疲れた感じに見えないのがすごい……


「何言ってんだよ、全然ブランクなんか感じさせなかったじゃないか」

「カズが頑張ってくれたからね」

「ケイタのほうがよっぽど周り見て動けてただろ?」


いつの間にか本多くんの後ろには枚岡くんが来てた。枚岡くんも本多くんと同じように少し息がはずんでたし、汗もかいてたけど、やっぱりあんまり疲れてなさそうやわ。


「そういえば、北本さんたちは女子バスケ見に行かないの?」

「今から行こうかと思ってたんだ」

「そっか、じゃあ僕たちも一緒に行っていいかな?」

「ああ、葉月も待ってるだろうし。

 ひな、離れちゃだめだぞ?

 迷子になりそうだし」

「ちょ、サクちゃん酷いっ!」


ニヤリとちょっといたずらな笑みを浮かて、ウチの頭をぽふぽふ撫でるサクちゃんに思わず素で言い返したら、本多くんに笑われてしまった……うぅ、恥ずかしい……

本多「それにしても、天宮さんは大人気みたいだね」

枚岡「ん?」

本多「さっきの北本さんとのやり取り、周りの人たちがみんな注目してたよね」

枚岡「ああ」

本多「カズはどう思った?」

枚岡「普通だ」

本多「へぇ?珍しいね、普通だなんて」

枚岡「……何が言いたいんだよ?」

本多「あ、早く行かないと置いて行かれるよ」

枚岡「……」



女子バスケ会場へ向かう2人でした。

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