その34 「携帯電話を買いに行こう2」
PV8000越え、ありがとうございます!!
ということで、前回の続きです。
微妙な切れ方だったと思います。
もうちょっと内容を煮詰められるようにしないと…
「本多くん、と枚岡くん!
こ、こんにちは」
「こんにちは」
うわぁ、びっくりした。こんなとこで会うと思ってへんかったし。何とか返事したら、本多くんも丁寧に挨拶を返してくれた。枚岡くんは相変わらずやけど、軽く頷いてた。っていうか、枚岡くんにまだちゃんとお礼できてへんかったんよね……最近学校では女子で固まってしまってるから。
「天宮さんも携帯を?」
「は、はい、そうです。
あの、本多くんたちも?」
「うん、僕の機種変更なんだけど、カズにも付き合ってもらってるんだ。
天宮さんは……家族で?」
「はい、そうです。
でも初めてでどれにしたらいいか……」
「なるほど、これだけ多いと確かに迷うかもしれないね。
っと、僕の番みたいだ。
カズ、天宮さんの相談に乗ってあげなよ」
「なっ!」
笑いながらカウンターに向かってしまった本多くんに枚岡くんがちょっと大きな声を上げたけど、本多くんは手を振って行ってしまった。
「はぁ……ケイタのやつ」
「ご、ごめんなさい……別に……」
「どんな機能とか必要なんだ?」
別にかまわないって言おうとしたけど、それより先に枚岡くんは相談を受けてくれたみたい。うぅ、何かやっぱり申し訳ない……
「姉ちゃん……」
「あ、ごめん!」
そう、すっかり和忠のこと忘れてた。ウチばっかり勝手に話してたもんね……
「えと、ウチの同じクラスの枚岡くん。
それとさっきの人が本多くん。
この子はウチの弟の和忠です」
「姉ちゃん、喋りが変だぞ……
姉がお世話になっています、これからもよろしくお願いします」
和忠に簡単に2人のことを説明してから、枚岡くんに紹介する。ちゃんとやったはずやのに、和忠の余計なツッコミが……男子と喋るときはまだ緊張するんやもん……
和忠の変に丁寧な挨拶に、枚岡くんも「よろしく」って返してくれて、何故かまとめて相談に乗ってくれることになってしまった。
「まあ、電話するだけなら以前のタイプのでいいけど、今はスマートフォンの方が多いな」
「とりあえず電話をかけるだけって考えてるんですけど」
「できることが基本的に違っているところがあるから、この先どうしたいのかも考えておいた方がいいかもしれないかな」
何か和忠の方が積極的に話を聞いてるやん……ウチは横から聞きながらやりたいこと考えるだけになってしもてるわ。
「まあ、この辺りかな」
「ありがとうございます!
あとは両親と相談してみます!」
カタログを指さしながら解説する枚岡くんと、それを聞いてる和忠は何かすっかり知り合いみたい。ウチの方が仲間外れっぽい?
「で、天宮はどうしたいんだ?」
「へっ?ウ、ウチ?」
「天宮も買うんだろ?」
「は、はい」
「何かやりたいことはあるのか?」
枚岡くんの問いかけに、頭をひねってしまう。何せ携帯なんて持つつもりもなかったから何をしたいとか全然ないんやもん。何となく微妙な空気になったところに本多くんが戻ってきた。
「僕の方は終わったよ。
こっちはどう?」
「今、天宮のを考えてるところだ」
「あれ、結構時間掛かっちゃってる?」
「あ、弟のを先に考えてもらってたんです」
「なるほど、それで天宮さんのを考え始めたところなんだね」
「で、どんなことがしたい?」
「う……んー……」
「もしかして、何ができるとか考えたことなかったんじゃ?」
本多くんの指摘に小さく頷いて答えると、本多くんが笑って……って枚岡くんも笑ってる、ちょっとだけやったけど……初めて見たかも。
「だそうだよ、さてカズなら何を進める?」
「そうだな、稲森や北本と使うことが多いだろうから……」
そういってカタログに乗ってる1つを指さしてくれた。
「うん、いいんじゃないかな」
「あ、ありがとうございます」
「あら、ひなちゃんのお友達?」
「お母さん?」
「そろそろかなって思って。
それよりそちらの方々は?」
「同じクラスの本多くんと枚岡くん」
「初めまして、天宮さんと同じクラスの本多啓太郎です」
「枚岡智一です」
「ウチと和忠の携帯選ぶの、手伝ってくれててん」
「まあまあ、ありがとう!
これからもひなちゃんと仲良くしてもらえると嬉しいわ、よろしくね!
そうそう、良かったらお電話番号もひなちゃんに教えてくれると」
「もう、お母さんってば!」
何かお母さん盛り上がりすぎな感じで、ちょっと恥ずかしい……けど、本多くんは「こちらこそよろしくお願いします」とかそつのない答えやし、枚岡くんも丁寧なお辞儀をしてる。
「それじゃ僕たちはこれで失礼します。
天宮さん、また学校で」
「またな」
「あ、はい、またです」
2人が帰った後すぐにウチらの順番が来て、無事にウチと和忠は携帯を持つことになった。設定にちょっと時間が掛かるってことで、しばらくお茶して時間を潰そうってことになってカフェに入った。
頼んだ飲み物が揃うと、お母さんが嬉しそうに話し始めた。
「ひなちゃん、いつの間にあんなかっこいい子たちと友達になったのよ?
お母さん、全然知らなかったわ」
「友達って……合宿のときに同じ班になったってだけやし。
あ、でも枚岡くんにはウチが倒れたときに結構迷惑かけてしもたんやった……」
「あら、お母さんからもちゃんとお礼を言っておけばよかったわね。
でも感じのいい子たちだったわね」
「うん、俺もそう思う。
いきなりだったけど、丁寧に説明してくれたから分かりやすかったよ」
和忠も枚岡くんとのやり取りを引き合いに出してる。確かに合宿の時も今日も、めっちゃお世話になってるよね……
「ふむ、まあ日生が世話になっているのなら、今度うちに招待してもいいんじゃないか?」
「お父さん?!」
「何だ、日生は嫌なのか?」
「ひなちゃん、嫌なの?」
「俺、またいろいろ話してもいいかなって思うけど」
あれ、何で1対3になってるんやろ……
結局時間が来るまで3人に根掘り葉掘り交友関係を掘り下げられることになってしもたやん……
後日談~月曜日、朝の教室にて~
※本編と性格(の濃さ)が一部異なる場合がありますが、仕様ですのでご了承ください…
本多「おはよう天宮さん。
あの後は大丈夫だった?」
日生「お、おはようございます。
はい、大丈夫でした、ありがとうございます」
本多「それなら良かった。
あ、はいこれ。
お母さんにお願いされてた僕とカズの番号だよ」
葉月「え、え?どういうこと?
本多くん、ひなちゃんと何が……」
本多「土曜日に天宮さんがご家族で携帯ショップに来てたときに偶然会ったんだよ」
咲良「まさかひな、携帯持ったのか?!」
日生「う、うん、まだ使い方とかよくわかんないんやけど……」
葉月「どうして教えてくれないのっ?!」
日生「だだだって、使い方よくわかんないから、落ち着いて放課後とかにしようと……」
咲良「よし、アタシに貸してくれ、ちゃんと番号登録して……」
葉月「何言ってるのよ!
一番はわたしなんだから!」
本多「天宮さん、何か大変なことになってしまってごめんね……」
日生「あ、大丈夫です。
もうお父さんとお母さんと弟の分を登録してるから、一番の取り合いにはならないです。
葉月ちゃんもサクちゃんも落ち着い……」
本多「チャイムが鳴るまで落ち着きそうにないね……」
……ゴメンナサイ<(_ _)>




