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ある日突然大悪魔?!  作者: 彩霞
~インターミッション~
39/252

その32 「身体測定」

今回は幕間的な1話完結のお話です。

「うぅ、お腹が……」

「サクちゃん、大丈夫……?」


今日は午後から健康診断があるんよね。昨日のホームルームで児島先生がこんなことを言っていたけど。



   ◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇



「明日は午後が健康診断になるからなー。

 身長伸ばすために、頭にたんこぶを作らないこと。

 あと、朝飯はちゃんと食えよ?

 どうせ1食抜いたところで体重なんて変わらないし、抜く方がリスクが大きいからな。

 以上!」



   ◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇



で、先生のお達しをきっちり無視した上に、お昼ご飯まで食べてへんサクちゃんがここに誕生したってわけで……。


「だいたい何でひなはお昼もしっかり食べてるんだよ?

 王者の余裕か?戦うまでもないってか?!」

「サク、サク、落ち着いて……」

「……ごめん」


サクちゃん、何だかいっぱいいっぱいになってしもてるし。ウチは体重とかあんまり気にしてへんかったからね……

男女別の出席番号順でそれぞれの検査を受けるから、ウチが先頭という何とも不安がいっぱいな並び方やねんけど、すぐ後ろに葉月ちゃんがいるから、迷うことはないやんね。


「女子は先に身体測定の方よね、行きましょう」


人数が人数なだけに小さな部屋では追いつかへんからか、身体測定は体育館でやることになってる。体育館に入ると、ずらっと並んだ身長計や体重計、座高計がすごいんやけど、その前に並んでる生徒の数もまたすごかった。


「1年生は身長からね。

 列が短いところに並んでおきましょ」


葉月ちゃんが指差した列に並んで待ってると、そんなに時間が掛からずに順番が回ってきた。一応先生が近くにいるけど、測るのは自分たちでやるみたいでまずはウチが身長計に立つ。


「軽く顎を引いて……それじゃ下ろすわね。

 ……あ、もう大丈夫よ。

 改めて数字で見るとすごいわね」

「いくつやったん?」

「……まあ、そのうち大きくなるわよ?」

「そやなくて、記録せなあかんから」


そんなにもったいぶられるほどの記録やったんかなあ?縮んだんはわかってるから、ある程度は覚悟してるんやけど。ってそうや、葉月ちゃんたちはウチが縮んだこと知らんかったんやわ。ということは身長が伸びてないウチを気遣ってるってことなんかな?まあ、葉月ちゃんらしからぬフォローって感じやけど。


「142cm、だけど……大丈夫だから!」

「うわ、すごいなそれ」

「サク!」


142、っと。何か葉月ちゃんとサクちゃんが盛り上がってるけど、ちゃんと記録しとかなね。


「次、葉月ちゃんやよ?」

「えっ?あ、そうね、ごめんなさい」


後は順番に測って記録の繰り返しで、クラス全体が終わるのにもそんなに時間は掛からへんかった。分かってたことやけど、クラスで一番小さいのも確認できてしまったんやけど。


「次は体重ね。

 あ、こらサク逃げないの!」

「いやほらちょっと体調が……」

「もう……結衣子さん、そっち側捕まえておいてね」


ということでサクちゃんも無事連行されました。

もちろん体重もウチから。制服の分が引いてあるからそのまま乗ればいいみたい。


「えっと……あれ、ひなちゃん、ちゃんと乗ってるわよね?」

「乗ってると思う」

「どれどれ……って何これ?!

 ひな、今日のお前は敵だっ!」

「サク煩い!

 ひなちゃん、いいわよ降りて」

「う、うん……」

「36.5kg……ね」


葉月ちゃんが教えてくれた数字に、何故か周りが、しかもうちのクラス以外の人まですごい目でこっち見てる……っていうか、我ながら軽いなあ……

サクちゃんが体重計に乗るのをだいぶ渋った挙句、靴下だけでもってわざわざ靴下を脱いで計ってた。おかげでちょっとさっきより時間が掛かったんかも?

そのまま次は座高。こっちは特に問題なく測れたんやけど、サクちゃんがウチの数字を見て感心したように呟いてた。


「ひなは座高もちっちゃいなー」

「サク……」

「まあ、そのうち大きくなるよ」

「サクってば……」

「葉月ちゃん、別にウチ気にしてへんからいいよ?」

「ああ、もう、そうじゃなくて!」


葉月ちゃんがサクちゃんをちょっと引っ張って行って何か耳打ちしたら、サクちゃんが急に黙り込んだんやけど……


「葉月ちゃん、サクちゃんに何言うたん?」

「えっ?別に大したことじゃないわ。

 敢えて言うなら……引き算の大切さかしら?」


引き算?って何のことやろ……横で聞いてた結衣ちゃんが何か笑ってるから、今の話は何かのネタなんやろか?


「それじゃ一度教室に戻って、男子が戻ってきたら入れ替わりで健康診断ね。

 サク、置いてくわよ?」


心なしかサクちゃんが燃え尽きてるような感じがするんやけど……あとで聞いてみよかな?

座高測定後のサクちゃんと葉月ちゃんの会話より


葉月「もう、サクったら……」

サク「何だよ?ひなだってきっとこれから伸びるさ」

葉月「そうじゃなくて、サク、座高なのよ?」

サク「ん?」

葉月「座高が高いってつまり、胴が長いってことよね?」

サク「……」

葉月「ひなちゃんの身長と座高、自分のと比べてみる?」

サク「……ひぃ!」


引き算、大事です。

あ、葉月ちゃんもサクちゃんも、スタイルはいいと思いますよ?

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