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ある日突然大悪魔?!  作者: 彩霞
第4章 平穏じゃない日常
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その28 「賑やかな週明け」

新章突入です。

今回は短めの予定です。

バサバサッ

もはや恒例となりつつある朝の景色。


「今日も絶好調だよな」

「はぅ……」


事も無げにそういうサクちゃんを恨みがましく見てしまう。

事の発端はオリエンテーション合宿での一件やったんよね……



   ◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇



オリエンテーション合宿から帰った晩に、また夢の中でルーちゃんとお話をする機会があった。ちょうど聞いてみたいこともあったし、ベストタイミングではあったんやけど。それにしても、ルーちゃんと向かい合うと、まだまだ慣れてへん鏡に映った自分が勝手に喋ってるみたいで不思議な気分やわ。


「んじゃ、まずひなちゃんの方からでいいよ」

「わかった。

 えっと、ウチが倒れたときに、ルーちゃんが魔力が扱えるようになってるとかいってたやん?」

「うん、今日話そうと思ってたのもそのことだよ。

 ほんとにびっくりするくらい早かったね~。

 あたしは1か月くらい掛かるかな~って思ってたんだけど」


うわぁ、そんなに大変なもんやったん?

よかった、さっさと何とかなって……


「で、それがどうしたの?」

「そうやった、あの次の日、人を引き付ける力やったっけ?がなくなったはずやのに、妙に周りに人が……」


そうなんよね、朝食に行っても前日までと比べもんにならへんくらい挨拶されたし、さすがに男子はなかったけどクラスの女子には握手を求められたりしたし、帰りのバスとかでも休憩でお手洗いに行こうと思ってもみんなが一緒にくっついてくるし。ちょっと大変な感じになりかけたところで、葉月ちゃんとサクちゃんが上手くやってくれてたから、押しつぶされたりはなかったけど。


「あ~……たぶん、ちゃんと魔力の扱いはできてるんだと思うよ。

 でもそれがなくなったからかにゃ?」

「なくなったからって……どうゆうこと?」

「んとね、魔力で人を引き付けるのって、つまり大きな力で人を引き付けるってことなんだよね。

 それって、憧れとか敬いとかもあるけど、同時に畏怖したりもするから、引き付けてるけど、ちょっと近寄りがたい、みたいなところがあったんだと思うよ。

 でも、その魔力を漏れ出さないようにうまく扱ってるから、人を引き付けることも、近寄りがたくすることもなくなったんだよ」


えっと、つまり……ウチはもとから人を引き付けようとしながら、近寄られへんようにもしとったと。それで、その力が働かなんくなって……あれ、結局プラスマイナス相殺している状態から、プラスもマイナスもなくなったんよね。ってことは何でこんな状況になってるんやろ?


「やっぱりよくわからへんねんんけど……」

「くふふ、ひなちゃんってばお茶目さんだね。

 自分が魔力だけで人を引き付けてたわけじゃないんだよ?」

「へ?」

「だから~、今はきっと見た目とか振る舞いとか雰囲気で周りを魅了してるんじゃないかな?」


今何と仰いましたか?ウチ、日本語の理解力が頗る低下してるような気がするねんけど……


「現実を無視しようとしても、無理だからね?」

「でででも、だ、だってだって……」

「あはははっ、ひなちゃんってば、とってもかわいい~。

 っていうかあんまり気にしちゃだめだよ。

 気にしすぎるともっと目立ちそうだし、ひなちゃんの場合」

「でででも、まだ決まったわけやないよね?

 偶然ってこともあるやんね?」

「ひなちゃん、結構諦め悪い?

 ま、来週になればきっとわかるよ。

 それじゃ、あたしは眠くなったから休むね。

 おやすみ~」


言われるが早いか、ルーちゃんの姿がぼやけていって、ウチも眠りにつくことになった。


合宿の疲れもあって、週末は家でゆっくり過ごすことにした。誰かと約束したわけでもないし、急いで何かすることもなかったからね。

そしていよいよ週明け、もうすっかり身体は元気で問題なかったけど、ルーちゃんが言ってたことだけが引っかかってた。

朝ご飯も済ませて、和忠と一緒に家を出る。今日はあいにくの雨模様やったから、傘をさしての登校になった。2人で傘をさすと、横に並んで歩くのはちょっと邪魔になってしまうから、今までと同じように和忠が先に立って、ウチが後ろに着いてくように並んだんやけど、和忠の傘の位置が高い……今までやったらそんなに変わらんかったのに、改めて縮んだことを実感してしまった。

少し早目に家を出たのが良かったのか、雨でゆっくり歩いたけどちゃんと葉月ちゃんたちと約束してる電車の時間に間に合うように駅に着いた。何や、ここまでぜんぜん問題ないやん。やっぱりルーちゃんの勘違いやったんやわ。そう思って、傘を閉じたんやけど、どうやら傘で目線が隠れてて、ウチが気付いてないだけやったみたい。閉じた傘を巻いてるときから周りの人の視線を感じる……


「ごめん、和忠」

「ん?何?」

「ちょっと手、つかませて……」

「ええっ?!」


うぁ、何かめっちゃびっくりされてる。っていうか声が大きいからまたこっち見てる人増えたんちゃう?


「ちょっと、声が大きいから」

「っても、姉ちゃんが変なこと言うから……」


小声で注意すると、返事も小声で返ってきた。それにしても変なこと、かなぁ?


「そやかて、何か不安やねんもん……

 お願い、電車乗るまでだけでもええから!」


精一杯の気持ちを込めてお願いポーズをしたんやけど、和忠顔を真っ赤にしてそっぽを向いてしまった。ちょっと落ち込みそうになったウチの目の前に、和忠の手だけが差し出される。


「で、電車乗るまでだけだからな……」

「……ありがとう、和忠!

 今度何かお礼するからね!」


差し出された手に掴まって、ウチはちょっと……ううん、だいぶ安心するのを感じてた。

ユニークが1000を超えて1100になってました!ありがとうございます!

昨日、チェック忘れてたのは秘密でs(爆

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