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ソプラノ  作者: BAGO
カランド
95/1013

カランド(21)

[舞羽]:「な、何の話をしてたの?」

[愛海]:「今日の舞羽の下着の色」

[舞羽]:「ええ!?」

[吹雪]:「してねぇだろ! そんな話は!」

[愛海]:「えー? 知りたそうな顔してたじゃーん? 今日の舞羽の色は~って?」

[吹雪]:「勝手に人の考えを捏造すんな!」

[愛海]:「ちなみに、今日は黒だったよ? 大人っぽいのを着用してました」

[舞羽]:「ええっ!? どうして……それを……」

[愛海]:「あり? ホントだったの? 口から出任せに言ってみただけなんだけど」

[舞羽]:「……ゆ、誘導されたー!?」

[愛海]:「いや、舞羽が自分でポロっと言っちゃっただけでよ」

[吹雪]:「お前が言い出さなければ済む話だろうが」

[愛海]:「またまた~、美味しいと思ってるんじゃないの~? 大久保くん?」

[吹雪]:「……思ってない」

[愛海]:「のわりにはちょっと黙ってなかった?」

[吹雪]:「そんなことはない」

[愛海]:「またまた~、そんな風には見えないわよ~?」

[吹雪]:「……これ以上言うと、さすがに黙っちゃいないぞ」

俺もそうだが、特に舞羽が。

[舞羽]:「ううううううっ、愛海っ!」

[愛海]:「は、はいっ!」

[舞羽]:「急に話をフッたかと思えばこんな……あんまりじゃないの!」

[愛海]:「あー、ひょっとして怒ってる?」

[舞羽]:「笑ってるように見えるの?」

[愛海]:「い、いえ……」

当然だよな、急にどうでもいい話を振られ、更には下着のことまでバラされ……完全にトバッチリだ。

[舞羽]:「ものには限度ってものがあるの分かってるでしょう? もう……」

[愛海]:「あー、私、やりすぎ、かな?」

[吹雪]:「自分の胸に手を当てて考えてみろよ」

[愛海]:「……杠さんほどはないわね、私」

誰がサイズを測れなんて言ったよ!

[舞羽]:「ちょっと、愛海。真面目に聞いてよ!」

[愛海]:「ご、ごめんなさい」

[舞羽]:「もういいよ。私、もう帰るから、吹雪くん、バイバイ」

[愛海]:「あ、舞羽? ちょっと~!?」

舞羽は肩を怒らせながら、舞羽は教室を出て行った。

[愛海]:「あちゃー、ホントに怒ってるよ~」

[吹雪]:「自業自得だろう、完全に」

日野以外に悪い奴は誰もいない。

[愛海]:「いつもと同じだと思ったんだけどな~」

[吹雪]:「そりゃ下着のことバラされたら誰だって怒るだろう」

[愛海]:「だって大久保くんじゃない? 幼馴染でしょう?」

[吹雪]:「だとしたって、男女の関係だ」

一般的な恥じらいはあるだろう。

[愛海]:「むしろ逆だったかしら? ……失敗したわ」

[吹雪]:「追いかけたほうがいいと思うぞ? 舞羽、そこまで歩く速度早くないだろうから」

[愛海]:「そうね。無視されるのは困るものね、私、追いかけるわ」

[吹雪]:「ちゃんと仲直りするんだぞ」

[愛海]:「もちろん、じゃあ、また明日ね~」

……あんまり焦ってないのがすごいな。それだけ舞羽のことは熟知してるってことだろうか? 普通はあんな素振りされたら心配になるはずだが……。

まあ、あの二人に限って仲違いはないだろう。

「さて、とりあえず帰り支度は済ませておくか」

いつもならこの後、すぐに帰るところなんだが、今日はちょっとやることがある。

……………………。


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