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ソプラノ  作者: BAGO
カランド
75/1013

カランド(1)

12月13日(月曜日)


・バーバロ

・部室

・教室

・職員室






・バーバロ

 

 [場所:道路]


[吹雪]:「――ホントに、舞羽って奴は」

[舞羽]:「え? わ、私!?」

[吹雪]:「ん? どうした? 舞羽?」

[舞羽]:「え? 今、私の名前言ったよね?」

[吹雪]:「いや、俺は舞羽って奴はって言っただけだぜ?」

[舞羽]:「そ、それ私の名前なんだけど……」

[吹雪]:「ああ、そういえばそうだったな」

[舞羽]:「ちょっと、無理があるんじゃないかな、その言い草は……」

[吹雪]:「で? 何か言うことでもあるのか?」

[舞羽]:「こっちの台詞だよー、それは。私何か悪いことした?」

[吹雪]:「いんや、何も」

[舞羽]:「じゃあ、何でそんな文句ありそうな言葉を?」

[吹雪]:「これ言えば舞羽が困るんじゃないかなーって思ってな」

[舞羽]:「こ、困らせたかったの? 何で?」

[吹雪]:「理由はないぞ、別に」

[舞羽]:「あ、そ、そうなんだ……」

[吹雪]:「俺としてはもう少し慌ててほしかったんだがな~」

[舞羽]:「ご、ごめんなさい……って何で私が謝る必要があるのー? むしろ私が謝ってほしいくらいだよー」

[吹雪]:「だって、舞羽の驚く顔って、おもしろいからよ」

[舞羽]:「吹雪くん、悪趣味……」

[吹雪]:「旧知の仲だからこそできるからかいじゃないか? 普通の友達とかだったらこんなことできないぞ? あんたって最低、バコンって殴られて終わりだ」

[舞羽]:「そ、そうかな?」

[吹雪]:「おそらく。その点、舞羽は温和だからそんなバイオレンスは起こさない」

[舞羽]:「傷つくのは、嫌だからね」

[吹雪]:「だから、安心してからかうことができる」

[舞羽]:「ちょっと、それはどう考えてもおかしいってば!?」

[吹雪]:「まあまあ、深く考えたら負けだぞ? 舞羽」

[舞羽]:「うー、考えさせてるのは吹雪くんじゃないのー」

[吹雪]:「大丈夫だ、全く問題ない」

[舞羽]:「大アリの気がするんだけど……」

[吹雪]:「まあまあ、気にしないでいこうぜ」

[舞羽]:「……納得いかないよ……」

[吹雪]:「それよりほら、目的の場所に向かおうぜ? 頼まれてるんだろう?」

[舞羽]:「う、うん。そうだね……」

[吹雪]:「どうした? 何か顔が引きつってるぞ?」

[舞羽]:「あ、あえて何も言わないことにするよ……」

[吹雪]:「そうか、ならいいか」

[舞羽]:「あは、あははは……」

……………………。

…………。

……。


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